二人とあの日

コレットは身体能力等を除き基本的に人間と大差はないのだが時折魔物……もといヴァンパイアの娘だということを実感する時がある

頻度としては1月に一度あるか無いかぐらいだ


 「すまないけど………明日あたり『あの日』になりそうだから、キミの目が覚めたときに手遅れになってたら嫌だし、寝る前にボクを縛っておいてくれないか?」


とある街の宿屋にて、隣のベッドに腰掛けている彼女が頬を赤らめながらも申し訳なさそうに縄のようなものを手渡してきた

最初の頃であれば彼女の言葉にひどく狼狽していただろうが、既に何度か似たような経験をしているため何のためらいもなくそれを受け取る

彼女の言う『あの日』とは彼女が俺に対する吸血欲が我慢できなくなる日らしい

普段なら別に堪えられるレベルなのだが、時折我慢の限界に達して我を忘れて血を求めてしまうことがあるそうだ

俺と出会う以前はどうしていたかは知らないけれど、今はサバトから買った魔物の魔力を抑える縄で一日ほど彼女を動けないように縛っておけば徐々に落ち着いていくらしい

俺は彼女であれば血を吸われるのも悪くはないとは思っているから別に問題ないのだが、彼女は『ボクがボクでなくなってしまう気がして怖いんだよ……』と言っているのでこういうことをしているのだ

当然彼女が動けないようにする縛っておくので、彼女が落ち着くまでは街であろうが森の中であろうがそこで足止めをくらうことになる

別に俺たちの旅に目的もないし、急ぐ必要はない上に仕方がないことだからと俺は気にしていないのだが、彼女はいい気はしないらしい

俺に足止めと迷惑をかける『お詫び』を俺に支払おうとする

対価と言っても金ではない

俺は渡された縄で彼女を縛り、縛り具合を尋ねた


 「……ありがとう、うん、これなら本気で暴れても千切れたりはしないだろう、いつも悪いね」


今日は彼女と色々街を見て回ったので少々疲れた、明日に備えるためにも寝るとしよう

お詫びに関しては明日になったら分かるので少し待ってほしい










次の日の朝、彼女は俺の予想通りの状態になっていた

自分のベッドの上でハァハァと息を荒げ、普段の落ち着いた様子からは想像できないほど魔物らしい淫蕩な視線を俺に向け、それなりにキツく縛ってある縄を千切らんとする勢いでモゾモゾと動いている

正直、まともに会話ができそうな状態ではないと思うが一応彼女に声をかけてみた


 「………おはよう
hearts;……ハァ…
hearts;……やっぱりキミのことを見ていると疼いて仕方がないよ……
hearts;……」
 「この縄が無かったら……キミの上に乗って…
hearts;……そのおいしそうな首筋から極上の血を啜りながら…
hearts;…下の口からもキミの精をたっぷりと……フフッ
hearts;…」


予想通りに発情していてまともな会話はできそうに無い

俺は自分のベッドを降りて彼女に近づき、念のために縄の縛り具合を確認する

宿屋の主人には一応事情は話しているので邪魔をされる心配もない

俺は彼女の上に馬乗りになり、既に勃起している愚息を彼女の口元に近づけた

彼女はそれを嬉しそうに頬張り、口淫を開始する


 「うんぅ
hearts;ちゅ
hearts;じゅる
hearts;れぉ
hearts;」


そう、これが彼女の『お詫び』である

自分と一緒に旅をしていては処理する機会を減らしてしまうだろうし、俺の精を摂取したほうが早く落ち着いてくるからという理由を含め、こういうことをする

口淫に限定しているのは、発情しているときの彼女を抱いてしまうと、なんだか弱みを握って抱いているような感じに思えるからである


 「じゅるるるる
hearts;んっ
hearts;ちゅぷっ
hearts;じゅるじゅる
hearts;」


体を動けないように縛られているのにもかかわらず、幸せそうに俺のモノをしゃぶっている彼女の姿はとてもいやらしい

そんな彼女の姿に欲情している俺のことを知ってか知らずか挑発的な視線を向けて口淫を続ける


 「じゅっ
hearts;じゅぷっ
hearts;んじゅ
hearts;じゅくっ
hearts;」


俺がそろそろ限界が近くなってきたことを察したかのように俺の腰のピストンに合わせて顔を動かし、とどめを刺そうと激しくしゃぶりついてくる

別に我慢する必要もないし、彼女に精を摂取してもらうよいう名目もあるので俺はそのまま彼女の口内に自分の欲望をぶちまける


 「んんん
hearts;
hearts;
hearts;んっ
hearts;んぶっ
hearts;じゅるっ
hearts;じゅるるる
hearts;
hearts;
hearts;」


彼女は俺の
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