魔界には学校という児童養育施設がある
魔王が代替わりした後に急速に発展を遂げた魔界に、ここ数年の間にできた
出来るまでに至った理由は多々あるが、有力なのは「魔王様の暇つぶし」らしい
しかし、気まぐれで作ったにしては制度もしっかりしているし、本来学ぶことの出来ない魔法や
魔王軍の騎士団長が剣の指南をしてくれるなどの高い教育の質から数年のうちには魔物の
親達はこぞって自分の子供を学校に入れてやったのだ
学校の制度は瞬く間に魔界の各所に広がり、現在では義務教育化の話すら
持ち上がっている
今回はそんな学校に通っていたあの三人のちょっとした昔話・・・・
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・えーと」
ナイトメアが目の前の三人を身ながらオロオロとしている・・・・
机の上には一つのケーキ、かわいらしいショートケーキ、ホイップの上には特大のイチゴが
乗っている
そんなケーキを囲むようにして
「やはり、ここは尋常に剣で勝負と言うことにしてはどうだろうか」
デュラハンのヴァネッサが
「それじゃあどう考えたってアンタが勝に決まってるでしょ?却下よ」
ヴァンパイアのヴィオレットが
「そうじゃ、良い案があるぞ?」
「「聞こう」」
「その辺のインキュバスに三人のパンツを差し出して、誰のパンツを
受け取るのかで決めればよい」
バフォメットのベルベレットがいた
「ええーっと・・・・公平にジャンケンでいいんじゃないのかな?」
「パーラ・・・・それは余りにも面白くない」
「パンツ渡す案よりは100倍増しだけど、ジャンケンで事が決しては
ヴァンパイアであることに意味がないわ」
「やはりここは剣で勝負を・・・・」
バーラと呼ばれたナイトメアは頭から大粒の汗を流しながら引いていた
彼女はパーランド・リメイソン、愛称はパーラ。見ての通りナイトメアだ。
この四人は学園内では常に行動を共にしているグループである
といっても・・・・一人は滅多に姿を現さないのだが
「良いわ!!この際だからいろんなことに決着をつけましょう!!
単刀直入!!この三人の中で一体誰が魔物として魅力的か!!」
「ほぉ・・・大きくでてきたなヴィオ」
「して、どうして判別する?」
「自分が一番と思っている私たちが話し合いで解決できるわけもなし、ならばいっそのこと
他人の手にゆだねるのも一興」
ヴィオレットは隣でポークビーンズを食べていたインキュバスの胸ぐらをいきなり掴みあげる
「あんた」
「は、はい!?」
困惑してなにがなにやらといった彼にヴィオレットは冷めた目で見下ろしている
「私たちの中で誰が一番魅力的か選びなさいな」
「うえええええ!!?」
「私を選ばなかったら・・・・分かっているわよね?」
「タ、タタタタンマです!僕には将来を誓った彼女が!!」
「選ぶだけじゃ、浮気などにはなるまいて・・・存外ウブな男のようじゃの」
「私はもっとしっかりしている男が良いが・・・・」
「さあモヤシ君?」
「勝手に不名誉極まりないあだ名がついてる!?」
「選びなさい」
「ええっと・・・・それじゃあ・・・・そっちのナイトメアさんで・・・」
「「「・・・・・」」」
バーラは突如指名されたことにより顔に蒸気を沸かせて真っ赤になった
その仕草が何ともかわいらしい
三人は机に突伏している
「あれか、ツンデレとかロリババアとか武道娘はすでに終わったのか?
終了のお知らせなのか?」
「まだじゃ・・・・まだ終わらんよ」
「ていうかあんたは若干武道娘かどうか分からないわ・・・・」
もやし君(仮)は部屋の片隅で炒められていた
「のぅパーラよ、もうお主が食べてはどうじゃ?イチゴが嫌いだからといって儂等にくれたが、
このままではこのケーキも・・・・」
ベルベレットが視線を机の上のケーキに戻したが
そこにはすでにケーキの姿など影も形もなかった
「ケーキが・・・・」
「テクノブレイクしおった・・・」<ゴス!
ヴィオレットのチョップがベルベレットの頭にたたき込まれゴロゴロと床をのたうち回る
ヴィオレットはあからさまに不機嫌そうな顔で後ろを振り向くとそこには紅茶を飲みながら
優雅にケーキを頂いている少女がいた
「またあんたなの?ジェリエッタ」
「何のことかしらヴィオレット、私は「自分のケーキ」を食べているだけよ?」
ジェリエッタという少女はニヤニヤ笑いながら頬杖をつく
しかしヴィオレットはため息をはいていすに座り直す
「あら、噛みついてこないのね?」
「また、貴方のものは私の物っていう屁理
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