答えを探す者達

世間とは不条理に出来ている物だ、世の中真っ当に働いても報われない
仕組みになっているのだから

漁業、林業、農業、鉱業・・・・第一次産業はその地主や地方の有力者による
権力によって支配される。
例えば農業なら豊作であろうが労働者があずかる恵みと言うのは
一定の水準を超えず何時だって貧乏、不作なら搾り取られる。

何処かの誰かが、資産家と労働者の関係の成り立ちは資産家は給料を、
労働者は労働力を提供し拮抗する事で成り立つ

しかしその関係は地位や領地権といった権力はもちろんのこと、
様々な「力」によって資産家は労働者を押さえつけるわけだ

もちろん不満を持っている労働者だって居るが、資産家は言葉巧みに彼等を騙す・・・


「農作物が育たないのはマンドラゴラのせいだ」

「海が荒れるのはポセイドンが怒っている」

「落盤は悪質なノームをつれた精霊使いが暗躍している」


等・・・・まあ、モンスターたちがそう言った事に関係がある事は珍しくないが、殆どの事実としてそれらはただ労働者の怒りの矛先をモンスターたちにずらしている

結局、悪知恵と金が世間を動かしている

なら、その内の一つの悪知恵を覚えたのが俺達のような人間だろう

人間が自ら作り出した外側から自らを戒める「法律」という教会の教えを元にした戒律を破り
法を破って小ざかしい商売をする者や、他人の物を奪う者等等、あげればキリがない

元々、元から力がある者に有利に働く「法律」なんて破ったところで罰は当るまい

そう考えた者がこうして法の戒めの外に抜け出して暗躍する、あるいはそれに便乗する者もいる、
中には快楽を求める者も居る

人間なのだ

自らの欲望に従うさ、だがそれは国全体から見れば圧倒的に少数派だ。
一つのコミュニティの中では淘汰される存在でしかない

それでも、誰かに使われて見っともない人生を送るよりかは遥かにマシだ



明日は二つ山を越えて、国と国の国境を渡り大きな都にいく・・・・もちろん
違法な移動で、都に行って売るものも違法な物だ
だがそうする事で俺は飯にありつけるし、世間様より少しだけ良い生活が出来るわけである

よって、ダラダラとここまで伸ばして来たが・・・・俺が今成すべき行動は一つ


「おやすみ」


瞼を閉じて夢の国に旅立つ事である

山道へとつながる道のはずれ、やや開けた場所にある暗い森の一角で今夜を過ごす

薄いショーツ・・・・違う、シーツを身体にかけて眠る。
定期的に起きては焚き火の火を汲みたさなければならないがもう慣れっこだ
俺はゆっくりと意識を落としていく・・・・・はずだったのだ










小説等を呼んでいると・・・・落下型ヒロインと言うものがある、

空から落ちてくるヒロインである

そこから巡るめく冒険が始まり、最終的に結婚届を提出する流れになるわけだ、つまり空から女の子が降ってくれば主人公は充実した生活をしていくわけだ。

もちろん御伽噺の中でないかぎり女の子が空から降ってくる事などありえない

しかし・・・・今目の前にあるのは「モグラ型ヒロイン」とでも敬称しようか


「おかしな所に出てしまったな」

「しかし、ここで間違いがありません」


寝返りをうち大きく開いた自分の股の間から、女の子二人の頭が生えてた・・・
向かい合って会話している


「本当にこんな所に面白い人間が居るのか?」

「マスターが飛んだのではありませんか、しかも座標の設定しくじって
Y軸マイナスにかけたから地中に埋められたのですよ?」

「おかしいのぉ・・・・「スライムにでもできる空間転移魔法通信講座」
の通りにちゃんとやったのじゃが・・・」

「と言う事は、マスターはスライム以下と言うことですか・・・・」

「まさか・・・・・あ」

「失敗の心当たりが?」

「うむ、魔法陣を昨日半分寝ながら書いたのが不味かったのじゃろ、
途中でミミズがのたくった字になっとったわ」

「改善を要求します」


さっきから喋っている二人の女の子・・・・会話している内容といい、
焚き火に照らし出されたその顔といい明らかに人間の物ではない・・・・

奥の方で話している女の子は骨の様に白い髪と、不気味なほど色が抜けた肌
・・・頭蓋の骨が顔の半分に纏わりついている

手前の方で話している女の子は山羊のようにぶっとい角が生え、
不気味な獣の骸骨をアクセサリーにしている・・・・

その特徴を自分の持っている知識と当てはめると、おのずとそいつ等が
何者かを悟ってしまう

・・・・不覚にも、独り言のように呟いてしまった


「スケルトンにバフォメット・・・・」

「む!!」

「っ!!」


バフォメットがようやくこちらに気づいたのか首を回転させたとき


「ウゴ!?」


ゴキリと音
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