基本的に孤児院でオレは子供たちの世話をしている。
遊び相手や子供たちを寝かしつけるなど様々な世話だ。
時には子供たちに食べさせる料理を作ったり、時に風呂の世話までもしたりと…。
気を抜けば…襲われかねないギリギリのところまで世話をしていた。
そう、ギリギリだ。
気を一瞬でも抜けば襲われる。
もしくは襲ってしまう、そんなところまで。
時々積極的な行動へと移る娘まで出てくるからなぁ…。
例えば…風呂。
海に暮らす魔物娘たちに風呂は勿論必要はない。
必要なのはオレの方。
オレが風呂に入ろうとするといつの間にか潜んでいるネレイスに引きずり込まれかけた。
海で引きずり込もうとするあいつとは別の、この孤児院で暮らす娘が、だ。
その後「お背中流させていただきますよ〜♪」都会ってスポンジも使わずに体を擦り付けられたときは本当に…やばかった。
あいつ、オレと歳が近いからなおのこと。
発育のいい胸を擦り付けられたときは理性の鎖が千切れかけたぞ。
あの手この手でオレを誘惑してくるからなぁ…。
気が抜けないったらありゃしない。
この孤児院の先生にいたっても、だ。
下半身は蛸で上半身が美女の魔物娘。
マリ姉と同い年のスキュラの先生。
彼女もまた手のかかるお方。
この前なんて仮眠室の天井に吸盤で張り付いていていきなり上から降ってこられた。
あれも…危うかった。
触手で手足絡められるわ、自由を奪われ服の中に手を突っ込まれるわ…
本当に危うかった…。
ニーナがタイミングよくノックをしてくれたから何とか助かったが…。
あれ以来そういうことについてはとても警戒している。
近いうちに襲われそうな気がする。うん。すごくする。
とにかく。
この孤児院内には積極的な娘が多い。
その一人としてナタリーも例外ではなかった。
「わ〜い♪ユウ兄ぃ〜♪」
そんな可愛らしい声と共に抱きついてくるナタリー。
オレの腰に腕をまわして離れないようにしがみついてきた。
ゼリー質の肌の感触がなんとも言えないくらいに心地よい。
のだが…。
「ちょっと離れててくれよ、ナタリー。これから着替えるんだから。」
「うん?ユウ兄着替えるの?」
「おう。服が海水で濡れてるからな。」
先ほど海に落ちたせいで服がべたべた張り付いて気持ちが悪い。
それにこの孤児院は半分海に沈んでいるようなもの。
だから服なんて着ていても意味がない。
基本的にここでオレは水着姿。
「だから離してくれ。」
オレはナタリーの手を外そうとするがナタリーはより強く抱きつく。
がっしりと。
そして一言。
「やだ。」
「…。」
困った子だ。
満面の笑みを浮かべてオレを見上げてくる。
上目遣いで。
…可愛いんだよなぁ。
反則的なくらいに。
「だったら〜ナタリーが脱がしてあげる〜♪」
そういうとナタリーはオレの学生服のボタンに手を伸ばしてきた。
「おいおい…。」
ナタリーはまだ幼い。
それも年はニーナと変わらないくらいに。
だから幼い体つきをしているナタリーには手を伸ばしても届くのは胸くらいまで。
「んん〜…もうちょっと…。」
一番上のボタンにまで手を伸ばそうと頑張るナタリー。
本当に…可愛いんだよなぁ。
オレ自身小さい女の子が好きというわけではない。
向こうにいたころはじゃれ付いてくる無邪気な子供としか認識していなかった。
だが、この世界に来て。
魔物の女の子に触れ合って、その気持ちは揺らいでいる。
小さい子も…ありかもしれない。
あ、ロリコンじゃないからね?
「仕方ないな。」
オレはしゃがみ込むことでナタリーの手が届くようにしてやった。
それだけでもナタリーは嬉しそうに笑う。
「えへへ〜頑張るよ〜♪」
「頼むぜ。」
そう言ったところで、学生服の裾を引っ張られた。
見てみれば引っ張っていたのはニーナ。
その顔はなにか物欲しそうな表情。
ああ…そっか。
ニーナもしたいんだ。
「そんじゃ、ニーナにも頼もうかな。」
そういうとニーナは元気よく頷いてにっこりと笑う。
「うんっ!」
ニーナもナタリーと同じようにボタンに手を掛けて外し始めた。
はぁ…可愛いな、おい。
見ているだけで和みそうになるほどに。
でも、ロリコンじゃないから。
自分から襲うなんてことはしないから。
二人はオレにとっての妹みたいな存在なんだし。
そんなことを考えていたら違和感を感じた。
しゃがみ込んでナタリーとニーナの二人が学生服のボタンに手の届くようにしたのだが…そこ以外から感じた。
なんていうか…ごそごそしている感覚。
見ればニーナは一生懸命にボタンを外しているのだが…ナタリーが。
ナタリーがオレの下半身をおもむろにいじっていた。
「…何してんだナタリー?」
「うん?お着替えでしょ?だったら下も脱がないといけないんだよね〜?」
「下は後で脱ぐからいいって。」
「いいから、任せ
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