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草木も生えない岩山の

大きく裂けた洞穴の 更に奥

竜の顎のような鍾乳洞で 絡み合う男女

わだかまる闇の隙間を発光性のキノコが引き裂き

漏れる喘ぎを清水のせせらぎが優しく包む

会話も忘れ むさぼりあい

眠りを忘れ 求め合う

あの日 女が無事に戻っていたなら

それでも幸せに暮らしたと思う

だから これは 

幸せとか そういうことではない

欲しい女が目の前にいて

欲しい男がそばにいて

他に 何もいらない

一つになってしまった 私達には

それが 当たり前なんだから

―――――――fin―――――――
10/09/17 04:01更新 / Junk-Kids
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