最強の男ダルニアン、敗北!

「て、てめぇ!なにをわけのわかんねぇこと言ってやがる!?お、お兄ちゃんだとぉ!?」


ヴァルの流石に予想だにしなかった発言を聞いて、ダルニアンは思わず驚いて面喰らってしまう。
ヴァルはそんな様子を見て、楽しそうにニヤリッ!と笑った。


「くくくっ!そうじゃ!我は!、、、我はそなたのような強い男が大好きなのじゃ!そなたのような強い男をお兄ちゃんにするとずっとずーっと心に決めていたのじゃ
#9829;」

元気よくそう言いながら、ヴァルの幼いながらもどこか澄またように大人びていた顔は、徐々に魔物娘特有のだらしないにやけた顔へと変化していった。
舌をたらし、顔を赤らめ、目をとろんとさせながら同時に眩しいくらいにキラキラ輝かせた、発情したメスの顔へと変わっていった。


「我の魅了魔法にも、特製大鎌にも、けっして心を惑わされないその鋼の精神力!どんな状況でも常に冷静で的確な判断力!それに何より!先ほど我に浴びせた強烈な蹴り!あの強烈な蹴りを喰らった瞬間我は確信したぞ!
ダルニアン
#9829;そなたのような強い男を我はずっと探していたのじゃ!」

そう言うとヴァルは、バフォメットの獣の手でダルニアンを指差して、宣言した。


「我は、、、そなたに心を奪われてしもうたのじゃ
#9829;もうきめたのじゃ!どんな手を使ってでも!!我のお兄ちゃんになってもらうぞ
#9829;」


「きゃー!ヴァル様の告白!」

「ヴァルさまぁ
#9829;素敵です
#9829;」

「歴史的な瞬間!こんな瞬間が見られるなんて
#9829;」


大胆に、しかも敵に告白するヴァルをみて、後ろに控えている約10万の魔物娘たちは、今までの声とは明らかに違う、なにか欲情の熱に当てられたような歓喜の声をはしゃぎながら上げた。


「ちっ!
わけのわかんねぇこと言い出しやがって、、、」

相変わらず戸惑いっぱなしのダルニアンだった。
しかしヴァルは構うことなく戦闘体制をとった。


「ゆくぞ!お兄ちゃん
#9829;」
ビュンッ
#8252;ビュンッ
#8252;ビュンッ
#8252;
シュパァンッ
#8252;


ヴァルは手に持った大鎌を物凄い勢いで回転させ始めると、ダルニアンに向かって勢いよく投げた。高速回転した大鎌は不規則に左右にブレながらも、鋭い風切り音をたてながら的確にダルニアンに向かって飛んでいった。

さらにヴァルは再び目にも止まらない速度で再びダルニアンの周りを動き回り、翻弄した。


「ちょ、まてよ!おい!」


高速回転しながら飛んでくる大鎌を、ダルニアンは的確に柄の部分で受け止めて、自分の後方に弾き飛ばした。
しかし周囲の高速移動を繰り返しているヴァルにまで同時に対応することは出来ず、何か不思議な斬撃を何発も喰らってしまった。


「待たぬ!我の魅力で!そなたのことをメロメロのデレデレにして、、、お兄ちゃんにしてやるのじゃ
#9829;」

ダルニアンに急接近したヴァルは、自身の腕にピンク色に光輝く魔力を帯びさせていた。
それは甘ったるい匂いがして、見ているだけで身体の芯が火照ってきてしまう強力な催淫魔法たった。それをバフォメットの獣の腕に纏わせて鋭い爪をたてて引っ掻いてきていたのだ。

ダルニアンは反射的にその巨大な身体をねじってなんとか爪による斬撃を避けようとした。しかし目にも止まらない速さで、流れるように次々と繰り出される斬撃を全てを避けることが出来ずに右足をかすってしまう。


「んぐぐっ!!!?」


爪がかすった傷口には痛みや切傷は一切なく、その代わりに凄まじい快楽刺激を全身が襲っていた。
右足から股間部に駆けて、甘い疼きが鋭く駆け抜けていった。その刺激はダルニアンのような強靭な肉体と鋼の精神を持っている強い人間でなければ、精液をどばどばと溢れさせて色欲に狂わせてしまうような激しいものだった。


「んぐっ!、、、誰がお前の兄貴になんて!魔物娘の兄貴になんてなるか!そもそも俺とお前だったらどう見ても兄妹っていうより親子って感じだろ!」

「ふんっ!我は生まれてから222年と22ヶ月じゃ。ダルニアンお兄ちゃんよりもずっーと年上じゃぞ。じゃから問題ないじゃろ!諦めて我のお兄ちゃんになれ
#9829;」

「いやいや!問題ありまくりだろ!俺に兄貴になれって言っておいてお前の方が遥かに歳上じゃねぇか!しかもそれを言うなら!223年と10ヶ月だろうが!」

「くくく!なんという的確なツッコミなのじゃ!お兄ちゃんのことがますます好きになってしまうぞ
#9829;」


そんな受け答えをしながら、ヴァルはピンク色に光輝く催淫魔力を帯びた爪を更に鋭く突き立て、更に速度を増し、更に激しく何度も斬撃を繰り出した。
しかしダルニアンは、その
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