「ここがお前の仕事場だ。詳しいことは牧場の当主に聞け」
そう言われて奴隷数人を乗せた馬車から俺は降ろされた。
俺を降ろした後馬車は忙しそうに残りを奴隷を派遣すべく走り去っていった。
降りたそこは広大な土地を有する牧場だった。
牧場らしい素朴で大きな家が数件とよく牧場で見るような何に使っているか分からない変なものが建っている。それ以外は特になにもない少し寂しいところだ。
「いらっしゃい。あんたが今日からのうちの牧場で働いてくれる男の子ね。」
出迎えてくれたのは栗色の長い髪を後ろで束ねた少し気の強そうな若くて美しい女性だった。
力仕事の多そうな牧場には余り似つかわしくなく細くて華奢な身体付きだが女性らしい部分はしっかりと強調されており、清楚で健康的な美しさを放っている。
しかし魔物娘らしい特長はエルフ耳くらいであり服装の露出もかなり少ない、まともな服を着ている。
「、、、はい、ここに派遣されたリンクリート・バッチャーと言います」
どうも勝手が分からず少し混乱したままとりあえずの挨拶をする。
「じゃあバッタくんで良いわね。あ、申し遅れたけど私はリミア。とりあえず中にはいって」
「そのあだ名はよく言われてました。」
そう言ってリミアと名乗った女性に家の中へと案内された。
しかしどうにも違和感が拭えない。
俺は捕虜から奴隷としてこの牧場に派遣された。危険性がないと判断されたとは言え、そんな人間を監視も付けずに放置するだろうか?
この牧場も奴隷が働くにしてはなんというか普通すぎはしないだろうか?
ましてや歓迎してくれている様子まである。椅子が用意されていてお菓子とミルクティーまで出してくれている。
まぁ魔物娘たちにとって俺の一番の存在価値は性奴隷なんだろうから重宝されると言うのも分からなくはないが、、、
「いやぁやっと来てくれたね男の子が、困ってたのよね、何度も申請あげてるのになかなかこっちに回してくれなくて」
「そ、そうなんですか、、、」
そんな人を支給物資みたいに言われてもこっちとしても反応に非常に困るが、どうやら魔物娘の間でも人間の男は貴重な存在のようだ。
「それでね、今日は疲れただろうからゆっくり休んで明日の朝からさっそく仕事に取りかかってもらうからね。あ、あんたの部屋は隣の小屋の2階だからね」
ほんとに奴隷なのか俺は
「ただし自慰行為だけはしないでね。オナニー、それだけはダメだからね。あとは何してても良いからね」
やっぱり俺の一番の仕事内容はそう言う事なんだな、と思った。まぁだいたい想像はついてたけど
そもそも捕虜のときに搾り取られ過ぎてもう出ませんし
自分の部屋を探し、ある程度の物色を終えた俺は少し寝ることにした。
一人で生活するには困らない程度の大きさの小部屋。ベッドやクローゼットや机程度は揃っている。
このまま逃げ出そうとも考えたがここは魔界域のどこだか分からない土地、逃げ出しても直ぐに捕まってしまうのが目に見えている。
俺と違って最期まで抵抗した同僚たちはどうしてるだろうか。せめてここのような奴隷とは思えないような待遇の職場へ派遣されていれば良いが、、、
早々に降伏した俺がこんなこと考えても不謹慎か。
そんなことを考えながら浅い眠りについたがだんだん何もない退屈に支配されてきたので気晴らしに広い牧場を散歩してみる事にした。
そういえば俺はこの牧場で何を作っているのか何も聞かされていない。
事前にどんなことをするのか偵察しておくのも悪くないだろう。
思い立って俺は寝ていた家から外へ出て、周囲を見渡しながら適当に歩いてみた。
適当に散策しているうちにトウモロコシやトマト等の人間界でも馴染みのある野菜畑から、見たことの無いあやしい果実がなっている木等の物を発見することが出来た。
「、、、なんか魔界域とは言っても普通の牧場だなぁ、、、こりゃあ仕事って普通に大変そうだなぁ、、、
面倒だ、、、ん?なんだあれ?」
少し遠くの場所に人影らしきものが複数見えたので近寄ってみると、そこにいたのはうららかな日差しと気持ちの良いの中すやすやと昼寝をする魔物娘たちだった。
「これは、、、牛?いや乳牛?乳牛の魔物娘か?」
白地に黒い模様が入った力強い乳牛の足をもつ彼女たち
身体の大きさはまちまちだが基本的には男の俺と同じくらいには大きめの身体をしており、首には立派なベルを付けている。
そして何より
胸だ。胸が大きすぎる。
服装は下半身はズボンのようになっているオーバーオール、上半身はピッチりとしたシャツしか身に付けていない。
そのピッチリしたシャツが余計にその大きすぎる胸を強調してしまっている。
基本的に大人の魔物娘は全員バツグンのプロポーションをしており、その豊満な身体を武器に男を誘惑
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