この俺様「イーゴ」が「龍々牧場」に派遣されてから早くも7日がたっていた。
「おーおー、俺の愛しいハーピィのみんな!今日もいっぱい卵産んでるなぁ!」
俺が来たことにより、ハーピィたちは性欲を発散させることが出来たようで大量の卵を産み出してくれるようになった。
すでに300個以上の卵を収穫している。
いや、いくらなんでも多すぎやしないか?とも思ったがおっさんから「牧場で飼われてるハーピィたちは特別だから大丈夫だーよ」って雑な説明を受けた。
「イーゴさぁん
#9829;」
「おはよ
#9829;イーゴさん
#9829;」
早朝に卵の収穫をしていると、必ず何人かのハーピィたちに俺は絡まれる。
ハーピィたちは朝の時点でもう発情している。
その小柄な身体を火照らせて、顔をだらしなくにやけさせながら、俺に抱きついたりキスをしたりしてくる。
「やーあ君たち!おはよう!」
ボロンッ!
「
#9829;
#9829;
#9829;」
もちろん俺は愛するハーピィたちに「真面目な飼育係として」ズボンを脱ぎ捨てて応答する。
まず朝一番の「飼育」を終えた後で、おっさんまで収穫した卵を届けると、次に朝二番の「飼育」を行う。
その後で昼の「飼育」を行い、最後に夜の「飼育」を行う。
俺にとって夢のような日々が続いていた。
そんなある日のことだった。
「お前は飼育係としてほんとーに頑張ってくれてるだーよ!お前偉いだーよ!」
おっさんに呼び出された俺は牧場の事務所みたいな所で誉められていた。
おっさんなんかどーでもいいから早くハーピィたちのところに行きたいなぁ、、、
と思いながら俺はおっさんの話を聞き流していた。
「それじゃ、お前に新たなる仕事を与えるだーよ!」
「なん、、、だとっ、、、!?」
新しい仕事って、、、じゃあこの夢のような仕事を終われって言うのか!?そんなこと冗談じゃないぞっ!信じられんぞっ!
、、、どうする?
このおっさんを追い出して俺が牧場を乗っ取るか!?
そんなことを考えているとおっさんは続けて事情を説明してくれた。
「お前この牧場には3匹のスーパーコッコ、もといハーピィがいるのを知ってるかーよ?」
「知りません。」
初耳だそんなの、なんだそれ?
「この牧場で飼われてる特別なハーピィのことだーよ。お前にはその3匹の飼育を任せたいだーよ。」
「特別な、、、ハーピィ!?」
気に入った。
殺すのは待ってやる。
「実はその3匹が、、、色々事情があって卵を産まなくなってしまっただーよ。だから」
「わかりました。任せてください。」
「あ、ああ、、、頼むだーよ。」
つまり、俺の愛するハーピィが困っていると言うことだろう。
この俺さまがそんな一大事を放っておける訳がない。
「じゃあ、、、まずはサンダーバードのグルちゃんの面倒を見てやってほしいだーよ。」
俺とおっさんは事務所を出ていつも行く風車小屋より奥の方にある風車小屋の方へ歩いていった。
「サンダーバード?物騒な名前ですね。」
「その名の通り電気や雷を発生させることができるハーピィだーよ。気性の荒いところはあるけど良いやつだーよ。」
俺はおっさんからサンダーバードという魔物娘について説明を受けながら歩いていった。
「サンダーバードたちの身体には強い電流が常に流れているだーよ。痺れるけど気持ちよくって癖になってしまうだーよ。」
むふふ、、、痺れるようなセックス、いや、文字通り痺れるセックスかっ
それはそれで、、、興味があるぞっ!
「それで、彼女が卵を産めなくなってしまった事情ってなんなんですか?」
今回の仕事の確信に迫る質問を俺はした。
「不眠症だーよ。」
「なるほど、不眠症ですか、、、単純ですが、だからこそ難しいですね。」
「昔牧場に遊びに来た子供がグルちゃんの風車小屋で変な曲を演奏しただーよ。そっからグルちゃんの風車小屋が変になってしまっただーよ。
風車の回転が止まらず、なぜかグルちゃんも常に風車と一緒に動き続けるようになってしまっただーよ。
止まってられなくなって眠れなくなってしまっただーよ。」
「、、、、、魔界ならではの珍事件ですね。」
ちょっとなにいってるか俺には理解できない部分があったがこれが魔界なのか、、、と納得することにした。
説明しているおっさんはいたって真剣だ。
「さて、、、ついただーよ。ここがサンダーバード、グルちゃんの風車小屋だーよ。」
俺とおっさんは風車小屋の前に立っていた。
見ると確かに風車の回転が他の風車より速く乱暴に回っている。
風車が風を受けて回っているのではなく、自分から回っているようだ。
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