「クロフェルル……………」
「覚えていてくれたのか
#9829;
#65039;嬉しいぞ
#9829;
#65039;」
ファイナルミッション、氷華騎士団の魔界乙女騎士たちの妨害をくぐり抜けて逃げ切ったハジメ。
最後の目的地であり、この悪魔のゲームが始まった場所でもある、このレスカティエ教国東門へとたどり着いた彼を待っていたのは、
ゲームマスターであり、黒山羊サバト代表魔物娘、バフォメットのクロフェルルだった。
幼子の無邪気で愛くるしい可愛さと熟練の娼婦のような妖艶な魅力を併せ持つ笑顔を、満面に浮かべながら彼女が東門のすぐ横で待っていた。
「忘れたくても忘れられるかよ…………………お前みたいな性悪幼女……………」
「くくくっ
#9829;
#65039;そんなに誉めるな
#9829;
#65039;発情してしまうではないか
#9829;
#65039;」
テレッ!
「別に誉めてねぇよ……………」
目を細め舌舐めずりをして、嬉しそうに照れているクロフェルルに俺は突っ込みをいれた。
「なんでお前がここにいるんだ?お前はゲームマスターだろう?」
「くくっ
#9829;
#65039;確かに我はゲームマスターであるが、ファイナルミッションと同時に急遽だが氷華騎士団にいれてもらっていたのだよ!
まぁこのゲームが終わったら辞めるんだがな!」
ビシィッ!
「なんだそれ!?いいのかよ!」
「とにかく!我はその一員としてファイナルミッションに参加していたのだよ。メールに添付した画像に私の姿も写っていたはずであるが?」
「…………………確かに写ってたが……………そんなの、なんでもありじゃねぇかよ…………」
「我が良いと言えば良いのだ!なにせ我はゲームマスター、クロフェルルなのだからな!」
ビシィッ!
「………………そうですか………」
少し呆れながら俺は言った。
「くくくっ
#9829;
#65039;それにしてもハジメよ
#9829;
#65039;本当にソナタはよく頑張ったな
#9829;
#65039;誉めてやろう
#9829;
#65039;
さぁ!このクロフェルルが誉めてやったのだ
#9829;
#65039;日の光よりも明るく、夜の闇よりも暗くなるほどに感謝するのだ
#9829;
#65039;」
バッ!
「ははーっ!ありがたき幸せ………………くそっ!また反応してしまう!」
クロフェルルの威圧感に膝まづいてしまった俺は、悔しがりながらいった。
「くくくっ
#9829;
#65039;たぐいまれなる優れた身体能力と冷静な判断力、そしてどんな問題にも決して負けない強かな不屈の闘志
#9829;
#65039;
ソナタは相応しい
#9829;
#65039;くくっ
#9829;
#65039;実にふさわしいぞ
#9829;
#65039;」
頬に手を当て、うっとりとした恍惚の表情を浮かべたクロフェルルが、小さな身体を艶かしくくねらせながら言った。
「ふさわしい?何にだよ?」
「くくくっ
#9829;
#65039;無論この我の
#9829;
#65039;クロフェルルのお兄ちゃんにだ
#9829;
#65039;」
ビシィッ!
「………………………は?」
「このクロフェルルの愛しいお兄ちゃんにしてやると言っているのだ
#9829;
#65039;
海よりも深くけいいの」
「いやいや!どういうことだ!?」
黒い毛皮に浮かび上がる無垢で真っ白な肌を若干赤くさせたクロフェルルが、酔いしれながら言った言葉を遮って、俺は感嘆の声をあげた。
「おっと……………我としたことが
#9829;
#65039;つい興奮てしまったようだな
#9829;
#65039;確かにいささか早計であった…………………ではもう少し詳しく話してやろう。」
ビシィッ!
「我々の種族バフォメットが立ち上げたサバトと言う教団、コレは幼き魔物娘がお兄ちゃんと共に遊び共に愛しあう為に設立された教団なのだ。」
「幼き魔物娘と……………お兄ちゃん……………」
「そして幼子の姿を持つ我らバフォメットは一緒にいて安心できるお兄ちゃんを求める本能がある。自分より強く、大きいお兄ちゃんに抱きしめられ、守られ、愛しあいたいという本能がな
#9829;
#65039;
だが、ひとつ問題があってな………………」
「………………………」
「我らバフォメットは強力な力を持った魔物娘であるのだが、その分並みの男では我らのお兄ちゃんとしては役不足なのだよ。
お兄ちゃんとは強くかっこ良くそして頼れる存在でなければならないからな。
我も数百年もの間、理想のお兄ちゃんを探しているのだが……………なかなかそう言った男を見つけることは出来なかったの
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