3rdミッション発令!

司令室

「くくくっ!2ndミッションもついに終わったか。これでこのゲームも折り返しとなったな!」

大量の監視モニターが周囲を明るく照らす司令室で、ゲームマスターのクロフェルルがふかふかの椅子にちょこんとふんぞり返って座りながら言った。


「そうですねクロフェルル様!
現時点で脱落者8人、残りの逃走者も7名となって丁度半分を切ったところですね!」

「視聴率も驚異の108%越え!
レスカティエの各家庭から興奮の歓声と快楽の喘ぎ声が絶えず響いておりますわ!」

クロフェルルの補佐役であるロリッ娘デーモンたちが語りかけた。


「くくくっ!そうかそうか!
さて……………それでは次のミッションに取りかかるとしようか!次のミッションではいったいどんなドラマが生まれるかな………………
くくくっ!楽しみだな!」

そう言うと、クロフェルルは黒い体毛に覆われた獣の手を高らかに上げた。

「3rdミッション発令!ポーラを確保せよ!」















「結局2ndミッションでは、ハンターが2人増えて合計6人になっちまったな〜」

手を後頭部に組み、少し面倒そうにしながらイレイヴが言った。


「まぁそうだな。しかしだ、これだけの増加に抑えられて良かったと考えよう。」

周囲を警戒しながらハジメが言った。


「それもそうだな。下手をしたらハンターが10人近くになっていたかもしれないミッションだったもんな。」

「積極的に動かしたてくれたシチィくんとハチローくんに感謝だな。」

「そうだな、脱落しちまったふたりについては残念だがよ………………アイツらの分まで俺たちが頑張ろうな!ハジメ!」

「あぁ!そうだな!」

ハジメとイレイヴはレスカティエの街を警戒して進みながら、そんな会話をしていた。


「…………………………と、ところでさぁ…………次のミッションでも、助けてくれっかなぁ?あの娘………………」

急に口をモゴモゴさせながらイレイヴが言った。


「………………………ポーラさんのことか?」

ハジメが問いかけた。


「ま、まぁな!ポーラのことだな!
いやいや!ほ、ほら!別にそんな変な意味とかじゃなくてさぁ!お助けキャラが手伝ってくれたらミッションクリアが楽になるじゃん!?」

「…………………まぁ、そうだな。」

「だろ?別におかしいこと言ってないだろう?」

ハジメとイレイヴがそんな会話をしていた瞬間だった。



ビービービービービー




二人のスマフォが音をたてて震えだした。

「メールだ………………………来たぞハジメ!3rdミッションだ!」


3rdミッション
・捕らわれたポーラを助け出せ!
このゲームお助けキャラであるポーラが捕らえられた。
現在彼女はレスカティエ北にある騎士団の城サルバリシオンの地下牢獄に幽閉されている。
もし彼女を助け出すことに成功したならば、ゲームクリア時の賞金が全員10倍になるぞ!
さぁ皆んなで彼女を助けに行こう!
すぐに助けにいこう!

ただしサルバリシオン地下牢獄内には特別なトラップがあるのでそれには注意しよう!





「……………………な、なんだって!あのポーラが捕らえられただって!?こうしちゃいられねぇ!ハジメ!今すぐ助けに行こう!」

メールを見たイレイヴが言った。


「………………まて、イレイヴ…………
正直に俺の考えを言うぞ、このミッション俺たちはやるべきではない。」

「なに!?」

ハジメの発した言葉を受けて、イレイヴは驚いた。


「俺たちはまずこのゲームをクリアする事を第一に考えたほうがいい。このミッションはクリアしても賞金が増えるだけだ。
確かに賞金が増えるのは魅力的だ。だがリスクを冒してまでやる事ではないと思うんだ。それに彼女が捕まったって言ってもこれはあくまでもゲームなんだ。本当に彼女が捕まってしまったわけでは無いだろう。
もう一度言う、俺たちはこのミッションをやらないほうがいい。」


「……………………そうか、わかった…………」

イレイヴがそう言った。


「……………………」

「それじゃあここでお別れだな!今までマジで助かったぜ!ありがとうなハジメさん!」

数秒の沈黙の後で、イレイヴがハジメに何度も礼をしながら言った。


「イレイヴ……………」

「……………いやいやいや!勘違いするなよ?アレだよ!ほら!賞金が10倍だぞ!1億!1億もの金が手に入るんだぞ!これはやるしかないだろ!?
べ、別にポーラに会えるからだとかポーラを助けるためだとかってのは無いからな!そんなん絶対に無いんだからな!」

少しだけ顔を赤くしながらイレイヴが言った。


「………………わかったよイレイヴ………
ここまで来たんだ。俺も手伝うから絶対にこのミッションをク
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