おまけ
ミミルちゃんとパルシェちゃんのサービスシーン
時は遡って1stミッション終了直後
「残り時間1時間29分
ハジメ、イレイヴ、ゴウの活躍により1stミッションがクリアされた。これにより貧困街エリアが解放され逃走範囲が広がった。
おめでとう。引き続き君たち逃走者の健闘を祈る。でも捕まって私たちにアヘアヘ逆レイプを…………………
やった!やったぞシチィ!1stミッションがクリアされたぞ!これで逃走範囲が広がったぞ!」
スマートフォンに送られてきたメールを見て、少し厳つい顔の大柄な少年のハチローは歓喜の声をあげた。
「そうだね!ハチロー!これでかなりゲーム進行が楽になるね!
ありがとう!ハジメさん!イレイヴさん!ゴウさん!」
一緒にいた優しそうな顔をした小柄な少年のシチが、そう返事をした。
「この貧困街ってここから近いな!よーし!それじゃあシチィ!早速この貧困街って所に向かおうぜ!」
「………………ちょっとまってハチロー!僕たちは変わらずここを拠点にして動こう!」
「なに!?」
「ゲームもしばらくたって僕たちはやっとこの辺の地形を覚えてきた所でしょ?あっちこっち移動するよりもここの地形を覚えて逃げ回る方が確実だと思うんだ!
それにここは貧困街の近く、それならハンターは貧困街の方を探しに行くと思うんだ!境目付近のこの場所はいちばん警戒が薄くなる場所だと思うんだ!
だからここにいよう!」
「そうか!なるほどな!わかったぜ!流石はシチィだ!冷静で知的な俺の相棒だ!」
「………………えへへ……」
シチとハチロー
このふたりは、逃走中ゲームの参加者の中でも珍しいお互いが知り合いの、それも幼馴染みで親友というふたりだった。
幼い頃から身体が小さくて内気で気弱な性格で引きこもりがちだったシチィを、当時ガキ大将だったハチローが無理矢理引っ張りだす形で知り合った。
性格や育ち方こそ違うが趣味や思考が合うふたりは、家が近所であった事もあってずっと一緒に遊んでいた。
ガキ大将だったハチローが虫取や缶けりと言った遊びを提案したら、シチィが便利な道具や練られた戦略を考えてその遊びにとりいれた。
活発だが頭が悪く勉強が苦手なハチローの宿題を、シチィが手伝ってあげたりもした。
身体が弱くてよく怪我をしていたシチィのことを、ハチローが背負って一緒に帰ってあげる事もあった。
そんな幼少期を共に過ごした親友のふたりは、もちろんこのゲームでも常にふたりで動いていた。
「はぁっ!…………はぁっ!……………も、もうだめだっ…………ハチロー!息が切れて、僕もう足が動かないよ!
ハチロー…………もう一人で逃げて………」
「バッキャロー!なにいってんだシチィ!お前の足が動かないんなら俺がお前のことを背負ってお前の足になってやる!
だからそんなつまんねぇこと言うんじゃねぇ!次そんなこと言ったらぶん殴ってやるからな!」
「ハチロー………………ありがとうっ!」
体力が無くなり挫けそうになるシチィのことを、ハチローが叱咤激励し………
「ハチロー!この通りは見通しが良い上に隠れられる場所もある。もしもハンターに見つかってもこの道を走っていって迂回して戻ってくればほぼ確実にハンターを撒くことが出来ると思うんだ。
ここに陣取ってゲームの進行をしよう。」
「なるほどな!確かにここからならハンターがきてもすぐに逃げれるな!流石シチだぜ!俺の相棒だな!」
「へええ……………そんなことないよ…………」
シチが地形を見て戦略を考えて、そうやってふたりで協力してハンターから幾度となく逃げのびていた。
そしてそこからさらに数分後が経過したときだった。
2ndミッション!
・ミミルとパルシェの暇潰しを止めろ!!
幼き天才魔法使いのミミルとパルシェが暇潰しにハンターであるデビルの魔物娘の召喚を始めた。
このままでは残り時間1時間から2分毎に一人ずつハンターが増え続けることになる。
件の2ndミッションが発令された。
「な………なんだって!?」
「このミッションは……………まずいね………」
スマートフォンへと送られてきたミッションの全容をみて、ふたりは呟いた。
「シチィ!こうしちゃいられねぇ!一刻も速くこのヌイグルミと髪飾りを探しにいこう!ここからなら貧困街にあるパルシェって娘の髪飾りが近いか!?」
ハチローが慌てながら言った。
「………………まってハチロー!このミッションはふたつの場所にあるアイテムを持っていかなきゃいけない!
もしも片方に人が集まってもう片方が手付かずだったらよけいな時間がかかっちゃうよ!」
「そ、そうか!それじゃあ俺とシチィで別れて別々に物を取りに行こう!」
「いや!他の逃走者の人と連絡を取り合おう!
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