アキラくんと二人のお姉ちゃん

ある日の昼下がりのことだった。
とある街が10万を越えるほどの魔物娘の大群によって襲撃された。

街は人口はそれなりに多く、目立った特産品がなければ世界的に有名な人物の出身地でもない。
無名ながらも、だからこそあきれ返るほどに静かで平和な街だった。

そんな争いとは無縁の街が、なんの因果だか魔物娘の大群に襲われたのだった。



「ぎゃっはははは!
ついにこの街への総攻撃が始まったなぁ!いやぁなげぇこと待ってたんだ!なぁラック!この街の男どもを捕まえてチンポしゃぶり尽くしてカラッカラになるまで犯しまくってやるぜぇ!」

「もぅ!クロロちゃんったら!はしたないよ!ん〜でもぉ…………ふふっ!やっぱり楽しみだねぇクロロちゃん。
今日の襲撃、私たちずーっと前から楽しみにしてたもんね。」

「あたぼうよ!
あー!今からまんこの奥がジュクジュク疼きやがるぜ!待ち遠しい!早くこの街一番の屈強な兵士を無理矢理犯してヒィヒィ言わせてやりてぇなー!
アヘアヘさせて絶頂させてやりてぇなー!

「私は兵士さんとかは怖いからぁ、ちっちゃくて可愛らしい男の子がいたら捕まえたいかなぁ」



このお話は街の襲撃に参加した二人の魔物娘
「ハイオークのクロロ」と「バニップのラック」のお話である。







街の大通りを楽しそうに談笑しながら、二人の魔物娘が歩いていた。
彼女たちはハイオークとバニップ
山や森に住むオークの上位種族と海辺に住む珍しい大型のラミア
種族も性格も住んでいる場所もまるで違うが、それでも二人は気の合う友人だった。
お互いに大きな身体と艶光りする真っ黒な肌、そんな肌を際立てる美しく輝く白い体毛を持っており、男勝りで活発なクロロに内気なラックが引っ張られる形で知り合って直ぐに意気投合し親友になったのだ。

そんな二人の魔物娘は、まるでショッピングを楽しむかのように街を襲撃していた。


「ぎゃっははは!男どもを狩って狩って狩りまくってやるぜぇ!!」

手に持ったドクロの装飾を施された大きな斧を振り回しながら、ハイオークのクロロは言った。


「あらあらクロロちゃんったら。旦那さんにする男の子はひとりのほうが良いわよ。ふふっ………そっちの方がいーっぱい愛してくれるから。」

蛇の身体を巧みにくねらせながら、バニップのラックが言った。


「わーってるよ!例えだよ!例え!
あー!犯してやりてぇなー!山のように大きくて!ものスゲー屈強な筋肉ムキムキの兵士を無理矢理犯してひぃひぃアヘアヘ言わせてやりてぇなー!」

「そんな怖い人私はちょっとなぁ…………」

そんな魔物娘特有の会話をしながら、二人は悲鳴と喘ぎ声が響く騒がしい街を闊歩していた。


「んなぁ…………ところでよぉ〜ラック!なんかよぉ思ったより男がいなくねぇか?」

「う〜ん、そうねぇ………
もしかしたら!もうこの辺にいた男の子たちはとっくに襲われたか逃げたかした後なんじゃないかしら?」

「おいおいマジかよ!早くしないと男どもに逃げられちまうぜ!場所変えるか!ちょっと裏路地の方に行ってみようぜ!逃げ遅れた男がいるかもしれねぇ!」

「ふふっ、そうね。そうしましょうか。」

「まってよろ!未来の旦那さん!」




そんなこんなで二人は表の大通りを後にして道が入り組んだ裏路地にやってきた。




「へっへっへ!さ〜て!出てこい出てこい男ども!1匹残らずこのクロロさまが美味しくいただいてやるよ!」

「もうクロロちゃんったら、はしたないわよ。」

二人がそんな会話をしながら裏路地を進んで行った、そんなときだった。


バッ!

「あん?」

「あら?」

「か、覚悟しろ!この魔物め!」

突如二人の目の前にナイフを持った10歳くらいの小さな男の子が現れた。
二人の前に現れた小さな男の子は二人のことを睨み付けて、ぷるぷると身体を震え強張らせながら、両手で強く握りしめたナイフを二人に向けた。


「なんだぁこのチビすけは?」

「どうしたのボク?そんなもの持ってたら危ないよ?
ほーら!お姉ちゃんたちに渡しなさい!」

「こ、子供扱いするな!僕はアキラだ!将来魔物たちをばっさばっさと倒す凄い勇者になるアキラさまだ!だからここでお前たちを倒してやる!
覚悟しろ!」

カタカタと身体を震わせ、ハァハァと息を乱しながら、アキラと名乗った少年は両手で持った小さなナイフをクロロとラックに向けた。

その言葉を聞いたクロロとラックは…………


「へぇ〜!そうかそうか!チビすけ!へっへっへ!子供扱いは嫌か!」

「ふ〜んそうなんだぁ
#9829;そうやって勇者として私たち魔物娘に挑んで来るんだったらぁ………」

「こっちもひとりの男として扱ってやるよ!」
「こっちもひとりの男として扱ってアゲる
#1008
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