「さぁみんな!GoGoゴウくんのお話の時間だよ!」
ゴウと名乗った男は懐からウサギと熊のぬいぐるみを取り出して子供たちの前に立った。
あばれんぼうクマさん
とある森に一匹のクマさんがいました
そのクマさんはとっても力が強くてとっても身体が大きくて、それでいてとっても暴れん坊!森のみんながクマさんの乱暴に困っていました
そんなある日のことでした
この森に1匹の美しいウサギさんがやってきました
そしてクマさんの事を聞いたウサギさんは言いました
「そのクマさん、私が何とかしてあげましょう!」
その日の夜のことでした
「もしもし私は旅のウサギでございます。
今日この森に来たのですが泊まるとこがなくて困っていたところ、とても大きくてカッコよくて立派な家が目に入りましたので、どうかどうか泊めていただきたく思いお訪ねしました。
お願いします!一晩で良いので泊めてください!」
ウサギさんがクマさんの家を訪ねて言いました。
「大きくてカッコよくて立派な家かー!ふふん!しょうがないなぁ!良いだろう!一晩だけ泊めてやろう!」
家を褒められたクマさんは、嬉しくなってウサギさんのお願いを聞いてあげました。
「まぁ!ありがとうございます!では私は泊めていただくお礼に、貴方のために美味しいスープを作って差し上げましょう。」
ウサギさんは持っていた具材を使ってささっとスープを作りました。
「どれどれ?ごくごく…………………う!うまい!めちゃめちゃ美味いぞ!こんな美味いスープ飲んだこないぞ!」
ウサギさんの作ったスープを飲んだクマさんは、夢中になってスープを飲み干しました。
「ふふ
#10084;お口に合いましたようで嬉しいです。おかわりも作りましたからどんどんめし上がってください。」
次の日の朝
「クマさんクマさん、私にこの森を案内して頂けないでしょうか?スープの材料となる良い食材がこの森にあるかも知れません。そうしたら、もっともーっと美味しいスープをクマさんに作ってさし上げれれるかもしれません。
どうか森を案内してください。」
ウサギさんが言いました。
「もっともーっと美味いスープかぁ!ぐへへ!しょうがないなぁ!いいだろう!
俺様がこの森を案内してやろう!」
クマさんが言いました
こうしてふたりは森のなかを歩きだしました
クマさんとウサギさんが森を歩いていると、大きな大きな川が流れる場所にふたりは出ました。
そして川の向こう岸に渡りたいのに、渡れなくてこまっているリスさんに会いました。
そんなリスさんを見て、ウサギさんは言いました。
「クマさんクマさん!
クマさんはとても大きくて、とってもたくましい身体を持っていて、泳ぐのもとーっても上手です。リスさんを乗せて川を渡るぐらい、大きくて強くてたくましくてカッコよくて泳ぎが大の得意なクマさんなら簡単に出来るのではないですか?」
その言葉を聞いたクマさん
「大きくて強くてたくましくてカッコよい!?ぐへへ!その通りさ!それに俺様は泳ぎは得意中の得意だ!こんな川ぐらい簡単に渡れるさ!見てろ!」
クマさんはリスを頭の上に乗っけるといとも簡単に大きな川を渡ってみせました
「ありがとうございます。まさかクマさんが助けてくれるなんて思っても見なかったです!ほんとにありがとうございます!」
リスさんがペコリと頭を下げながら言いました。
「凄いですクマさん!とってもカッコいいです!」
「えへへへ!そ、そんなにカッコいいか!?」
「はい!クマさんはとってもとってもとーってもかっこいいです
#9829;
#65039;」
「ぐへへ!そんなに褒めるな!俺様は当たり前のことをしただけだ!ぐへへへへ!」
川を後にしたふたり、次は森のみんなで育てている大きな大きな畑にやって来ました
そして畑に転がって来た大きな石に迷惑をしているタヌキさんに出会いました
大きな石を見てウサギさんが言いました
「クマさんクマさん!クマさんはとってもとっても力が強くてたくましい腕を持っています!
カッコよくてすっごく強いクマさんならこの石を簡単に遠くへ投げ捨てられるのではないですか?」
ウサギさんに言われたクマさんはこう言いました
「もちろんだ!俺様は強くてたくましくてカッコいいからな!こんな石なんて石ころ同然だ!
見ていろ!うぉおおおお!うぉりゃぁああああ!!!」
クマさんは畑の大きな石をがしっと掴んではるか彼方に投げ捨ててしまいました。
「あれまぁ!凄いなぁ!あんな石を遠くに投げ捨てるなんてぇ!いやそれよりもあの暴れん坊のクマさんがオイラの手伝いくれるなんてぇ!
ほんとうにありがとう!」
タヌキさんが言いました。
「スゴイです!クマさん!カッコイイです
#9829;
#65039;」
「そ、そんなにカッコいいか!?」
「ええ!とってもと
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