駅馬車テンションエクスペリメント

 乗合馬車に揺られる長い時間、ずっと立っているというのは実際以上に体力を消耗するものだ。
 景色を見ても暇つぶしになるわけではないし、車内に珍しいものなどあるはずもない。
 もみくちゃにされ押しつぶされるには至らないが、それなりに混雑した車内。視界の端、少し珍しい影がある。
 全身を真っ黒い外套で覆いフードを目深にかぶった、小柄な人物である。その外套はかなり擦り切れ、端は破れ色は褪せまるで浮浪者のように見える。
 だが、背中に背負った大きな十字型の石が、その者がただの貧民ではないことを示している。同乗者たちは気に留めていないようだが、俺にはそれがリッチと呼ばれる魔物娘たちがよく用いる魔道具であることが分かった。
 もしその人物が本当にリッチならば、外套の中にはとても可愛らしい少女がいるはずだ。
 無聊に耐えかねる前に、俺は壁に向いて立っているその外套の女の背後に忍び寄り、同乗者たちの視線を俺自身の身体で遮った。
 相手はまだこちらに気づいていない。さり気なく顔を見てみると、血色が悪く目の下に大きな隈が出来てはいるが、しかし紛れも無い美少女である。
 やはりこの娘はリッチで間違いない。珍しいものを見られたなあ、で済ましたいところだったが、その女の体の前面、外套の合わせ目から青ざめた肌が垣間見えた時、俺の心臓は急に心拍数を増した。
 やはりこのリッチ、素肌に直接ローブを羽織っている。衣服どころか下着も着けずに、無防備に外へ出てきている。実際そういうスタイルのリッチがいると知ってはいても、男としては布一枚隔てた先の裸体に興味を引かれずにはいられない。
 当のリッチはまだ、こちらのことを気にしていない。同乗者たちが干渉してくる気配も無い。
 右手を押さえられず、つい俺は彼女の服の中へ手を突っ込んでしまった。
 俺の胸くらいまでしか身長のない彼女を抱きすくめるような感じで、左の乳房を鷲掴みにしてしまう。
 声くらいはあげられるかと覚悟したが、しかしリッチは胸を揉まれても黙ったままでいた。
 経箱という特殊な箱に魂を隔離した魔術師は、おっぱい揉まれるくらいのことで動揺したりしないのだろうか。
 そう考えるとなんだか無性に腹が立って、俺は右手にもっと力を込めた。
 今触っている胸は、リッチの小柄な体躯に反してなかなかのサイズを誇っている。片手でぎりぎり掴み切れるか切れないか、といった絶妙な大きさの巨乳だ。
 生物学的には死んでいるはずの彼女の身体は、触ってみるとその青白い色の割にやけに瑞々しく、肌のハリも生きている人間と遜色ない。
 ぎゅむっ、とおっぱいを揉んで指を乳房に食い込ませてみると変形に耐えかねた乳肌が反発してくるのだ。柔らかい脂肪とその奥の乳腺が、指に心地よい抵抗感を与えてくれる。
 他の誰かに見られるかもしれない、という緊張感がさらに俺を興奮させる。
 庇うように、あるいは追い込むようにリッチを車内の角に向かせ、二面の壁と俺自身の間に閉じ込める。
 陵辱者から逃れるための場所を奪われても、まだ彼女は平然としていた。
 少し呼吸が速くなっているようにも思えるが、確証は無い。何とか反応を引き出すべく、左腕を彼女の腰へ回し抱きしめるように拘束し更に乳を揉む。
 血が通っていないはずの胸は俺の手の中で自在に形を変え、しかも元へ戻ろうとする。
 豊かなおっぱいはただ下から捧げ持っているだけでも手の端からこぼれそうになるくらい柔らかい。
 そんなふわふわおっぱいを鷲掴みにしてどのくらい深く指が乳房に沈み込むのか試したり、指と指の間から開放を求めてはみ出てくる乳肉を指の股へ挟み込んでいじめてみたり、コリコリした感触の乳首を掌でさすって優しく刺激してみたり、相手が抵抗しないのをいいことにたっぷり楽しんでしまった。
 しかし、ここまでやってみてもまだリッチは声を出さない。
 一体どれだけやればいいのか、胸だけじゃなくてもっと他のところも触ったほうがいいだろうかと考え始めた時、下の方から水音がした。
 腰を支える左手、その少し下から粘ついた音が鳴ったのだ。
 聞き違えるはずもない。媚びるような淫らな音は紛れも無く彼女の、女の欲情を示している。
 大きな胸を蹂躙されて、上の口から声を出すのは我慢出来たが、下までは意識が向かなかったといったところか。
 経箱に遮断されていても、感覚を完全に断ち切ることは出来ないらしい。平然とした顔も、嬌声を抑えているのだと思って見ればいっそ魅力的。
 掌でおっぱいを軽く押し潰しながら人差指と中指で乳首を強く挟んでみると、触れた乳頭がどんどん硬く、熱くなってくるのが分かった。
 顔には何の変化もないのに乳首はぴんぴんに勃起しているというギャップがえろい。もっとえろいリッチが見たくて、硬くなった頂点を指の間で転がす。おっぱ
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