後編

 その後。
 かつてのツンツンした、攻撃的で排他的な所がきれいさっぱり無くなり、欲望に正直になったノルンを、アティスは妻として受け入れた。
 彼と一緒に住むようになって、自分の女性性を肯定できるようになった彼女が充実した生活を送るようになってしばらく。
 ノルンは家で一人、留守番をしていた。
 寂しいことだが、いくら新妻といっても商人として多忙である旦那様に一日中構って貰う訳にはいかない。
 ノルンは彼の居ない昼間は暇つぶし兼社会勉強として、アティスが古本屋から買い集めて来た実用書やら小説、学術書なんかを読んで暮らしていた。

「……こう、でいいのかな」

 その本の中に一冊、他の書物と比べて一際軽い娯楽小説があった。アティスとしては、まあ堅い本ばかりでは疲れるだろう程度の考えで買って来たのだろうが、その中には「裸エプロンは新妻の戦闘服」との記述があったのだ。
 薬草を取ったり、薬を精製したりで、エルフとしての知識を多いに役立て夫に仕えているノルンだったが、このフレーズには感じ入るものがあった。
 常々、自分に広い外の世界を見せてくれて、更にはこうして世俗的なことについて教育もしてくれるアティスの優しい心に報いたいと考えていたのだ。
学を授けてくれた人に報いるには、それを活用して見せれば良い。きちんと本の内容をものにした事を示すため、こうして素肌の上にエプロン一枚を身に着けたのだが。

「……なんだか裸よりえっちだな、この格好」

 身体の前面、小さいながらも綺麗で敏感なおっぱいや欲しがりな膣だけを最低限のみ隠すこの装いは、酷く羞恥心を喚起する。
アティスにこんな格好を見られる、と考えただけでも、身体が熱くなって股間が潤んできてしまうのだ。
 玄関先に座り込んで、短い息を吐きながらノルンは自分自身を抱き締める。
待ち切れず、そっと一人で胸や陰唇を弄ってみても、ただただ高められるだけで解放されることは無い。その程度、既に身を以て知っている筈なのに。

「……んっ……はぁっ、はぁっ……」

 ほてった肉体を抑え切れず、ノルンは自分で自分を慰めはじめた。
 股間を指で触り、入口付近をそっと撫でると電流のような強い刺激が脊髄を走る。同時に掌を胸に当て、最近段々大きくなってきたおっぱいを強く圧迫してみると、甘い痺れ脳へが走り、自然と脚が開いてしまうのだった。

「……早く……早く帰ってきてくれよアティス……私、切ないよ……」

 息も絶え絶えになりながら、淫らな一人遊びに耽るノルン。その願いが届いたか、玄関扉が開き、遂に愛しい人が現れた。

「ただいま、っと……!?」

 半裸で自慰する妻を帰宅早々目にして、アティスは硬直した。彼の姿を認めるや否や、ノルンは腹這いになり尻を突き出して、浅ましくおねだりする。

「おかえり……なあ、いきなりで悪いけど、私もう限界なんだ……
 こんなえっちな格好して興奮しちゃう、どうしようも無い変態女を……鎮めてくれないか?」

 裸エプロンでオナニーして満たされず、更に夫のものを求める痴女は、ずいっと女性器を旦那様に寄せる。前掛けは床へと垂れ下がり、もう何も隠そうとはしない。
 興奮のためか、物も言わずアティスはノルンにのし掛かってきた。もどかしげに下半身を露出させるカチャカチャという音がしたかと思うと、さっきまで渇望してやまなかった熱い棒が触れる。前戯も何もなく、陰茎が一気に膣へと入ってきた。
 狭い肉の筒を割り開き、微かに汗ばんだ竿はエルフの淫穴を犯した。一番好きなバックの体位でいきなりおまんこの奥まで突き込まれた、たったそれだけでノルンは軽く達した。

「ひゃああっ! ……アティスの、やっぱり、硬くて大きい……! これ、これじゃなきゃ、私……!」
「なんだよお前……どうしてもう、こんなに濡れてるんだよ……! エロ過ぎんだろ……!」
「あ、あ、うん、そうだ、私はエロい女なんだ……こんな、裸みたいな格好して、一人でオナニーして、それでも全然満足出来なくて……アティスのちんぽが欲しくって!」

 卑猥な言葉を吐きながら、ノルンは不便な体勢で腰を前後に振り、今まさに挿入されている女性器からより多くの快感を得ようとする。
 靴脱ぎ場を濡らす程の愛液を垂らして、なお浅ましくも性の悦びを貪る彼女の姿は、他の何よりも愛妻家を奮い立たせる。
 腰を両手で抱えて、飢えた魔物娘を楽しませるべく素早いピストン運動を加える。荒々しく背後から犯され、組み伏せられたエルフは誘惑の喘ぎをあげた。

「いい、いい、アティスのおちんぽいいィっ! もっと、もっと一杯突いて、ぐちゃぐちゃにしてえっ!」
「ああ……! お前のまんこ、締まりが良過ぎて、気持ち良過ぎて、止められねえ!」
「うん、止めちゃ、抜いちゃやだ……最後まで
[3]次へ
[7]TOP [9]目次
[0]投票 [*]感想[#]メール登録
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33