中編

 ふと目が覚めると、ノルンは愛しい匂いがたっぷり籠った布団に包まれていた。
 見覚えの無い部屋だが、状況から考えて間違いない。彼が、アティスが自分を助けて家まで運んでくれたに違いない、と発情エルフは確信した。
 予想あやまたず、ベッドの上で体を起こしていると、間もなく戸が開いて待ち望んだ影が現れた。目の前のエルフが今どんな状態にあるのかも知らず、ただ心配そうな顔をしてこちらに寄ってくるアティスを見て、その優しさにノルンはますます執着心を深める。

「おう、起きたのか。意識が無かったんで取り敢えず俺の家に運ばせてもらったんだが……お前、大丈夫か? どうしたんだよ一体」
「うん。平気だ。ありがとうな、わざわざ……」
「なんだ、やけに殊勝だな。本当に平気なのかよ」

 そんな風に言いながらも、アティスはノルンのそばに膝まずき、目線を合わせてくれる。間近でその顔を目にしたエロフは、いよいよ我慢がならなくなった。

「うーん、実は、ちょっと。平気じゃないかも」
「苦しいのか? 例のエルフの薬、持って来ようか?」
「いや、要らない。……お前に、側に居て欲しいんだ」

 身を乗り出して、ノルンはアティスの首を捕らえベッドへ引きずり込んだ。
 人間よりも身体能力に優れるエルフの力は、男女の体格差などものともしない。驚く彼を手早く組み伏せ、仰向けに寝かせて押し倒すと、ようやく彼もノルンをつき動かしているのが何なのか感づいたようだった。

「お、お前……」
「好き……好き。愛してる。気付いてなかったか? 私は、ずっと……」
「そんな、いきなり……」
「なあ、いいだろう? お前の全てが欲しいんだ。私の初めて、全部あげるから……いいだろう?」

 答えも聞かず、ノルンはアティスの服を剥ぎ取る。器用な手つきで下着まで脱がせ、よく見知っていたはずの女が突然見せたエロ過ぎる媚態でこの上なく硬くなった男性器を露出させると、その男臭さに彼女の脳は茹だった。

「……大きいな。それに、もうこんなにガチガチだ。私に好きって言われて、こんなにしちゃったのか?」
「あ、いや、その」
「いいよ、何にも言わなくても。私のせいでこんなに腫れちゃったんだろう? 
ちゃぁんと責任は取ってやる……ん、はぁむっ」
「!!」

 生殖本能の叫ぶまま、ノルンはその剛直を口に含んだ。
 陰茎に口を付けると同時に、青臭くて汗臭い男性の臭いが口一杯に広がり、つい先程まで純潔を保っていたエルフの鼻や喉までも性臭が満たしていく。まだキスすらもしたことのない処女の口で、娼婦の如く貪欲に、ノルンは肉棒を頬張った。
 そそり立ったアティスのものは若いエルフの小さな口腔に収まり切らない程大きく、竿の根元までは飲み込めない。それを残念に思いつつも、口の奥から唾液を垂れ流しながら彼女は愛撫を始めた。
 紅くて柔らかい上下の唇で肉槍をはむはむしながら、頭を上下に動かして喉奥や頬の裏の粘膜で敏感な男性器に熱心に奉仕する。
 男の人のものを咥えるなんて生まれて初めてなのに、苦しくもなく、むしろ楽しんでできるのがとても不思議だった。
 んくっ、んくっ、んじゅじゅっと卑猥な水音を立てて献身的にお口まんこを使ってあげると、しゃぶられているアティスも手足をビクビクさせて喜んでくれている。愛しい男が自分の口や舌で楽しんでいるのを見ると、ノルンの自尊心は大いに満たされるのだった。

「はふぅ……ぇろぇろぇろ……なあアティス、気持ちいいか? 私のクチ、射精できそうなくらい、いやらしいか?」
「ああ、すげぇいい……って、そうじゃなくて。なんで……」
「なんで、か。くくく、なんでだろうな。私にも分からん。
 ……ただ、いつからだろうな、お前のことを考えるだけで私、おかしくなっちゃうんだ……おまんこが疼いて、胸が切なくて、口が渇いて……いやらしい事で頭の中が一杯になるんだ。今だって、私……」

 殊更に下品な言葉を吐いて見ると、かつて清純だった肉体が一層燃え上がり欲望にたぎり狂う。
 もっともっと二人で気持ち良くなりたい、その一心でノルンは上着を脱ぎ、控え目で可愛いおっぱいを晒した。白く清らかな肌、僅かに盛り上がったその頂点に紅く勃起した乳首が存在を主張している。

「……ここも、お前の事が愛しくて堪らないんだ……あんまりおっきくないけど、ちゃんとこれでもちゃんと、おちんちん気持ち良くしてやれるから」

 ちょっと身体を下にずらし、ノルンはアティスの肉竿を微乳の谷間に迎え入れた。エルフらしい均整の取れた、長い手足や高い背丈とは裏腹に、彼女のおっぱいは人間の中学生程度にしか膨らんでいない。
 お皿を伏せたくらいのその両乳は、辛うじて谷間と呼べるか否かという程度の隙間を成している。細やかな胸でアティス自身をぎゅっと抱き締め、先
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