すくみず×ピクシー=恋心

 とある国の、妖精が人を迷わすと噂される森。
 その妖精、アスールは行き詰っていた。
 本来、子どもっぽい見た目に違わず楽天的なピクシー種である彼女が思い悩んでいたのは、彼女の衣装のことである。
 アスールはこれまで、他のピクシーたちと同じような、肩を出した密着度の高い装束を着ていたのだが、この服が存外に不便なのである。
 彼女は愛する旦那様、人間のハンスと交わるときに、ピクシーの力を用いて自身を人間で言うと十代前半くらいの大きさにまで拡大するのだが、この服は形状が特異で伸縮性にも乏しい。その為、今の幼児体型ならばまだしも、手足が伸びた思春期体型だと、脱ぎにくいうえ身体の各所が締め付けられるようで着心地が悪いのだ。
 幼児体型のままでも交われないことはないのだが、ハンスにはロリの気あってもペド趣味はないとアスールは知っていたし、彼女としても思春期体型の方が、お互いのものが丁度ぴったり嵌り込むようで、交わっていて気持ちいいのだ。
 今のところ、予め服を脱いでおく以外に対処法がないのだが、純粋な妖精種よりも淫魔により近いピクシーとしては、旦那様といちゃいちゃするのに一々全裸にならねばならないというのは面倒で仕方ない。
 どうにかならないか、いっそ服を拡大して、ぶかぶか属性でも身につけてみるか、などと考えていると、いつのまにやら小川のほとりまで来ているのに気がついた。
 見ると、渓流の中程で大きなモリのようなものを使ってて魚を捕っている半魚人がいる。
 その胴体を覆う、紺色の物質を見た瞬間。アスールの脳内に電流が走った。

「ちょっと、そこのサハギンさん!」
「?」
 
 呼ばれたサハギンは表情を変えず、顔だけをこちらに向ける。

「サハギンさんの、その服って、どこかで買ったの?」
「……服? これ?
 ……これは、私の、鱗」

 予想外の答えに、アスールは一瞬たじろぐ。何処からどう見ても鱗には見えないが、持ち主がそういう以上、追及はできない。そもそも彼女の目的は、そんなところにはない。

「……鱗ってのはよく分からないけど、まあいいや。ちょっとそれ、見せてもらっていい?」
「……?」

 相変わらず無表情なサハギンが、微かに首を傾げる。了解を得られたのかは微妙なところだが、少なくとも拒絶はされていないと判断したアスールは、その鱗(?)に顔を近づけ、軽くつまみ、検分する。
 まず驚いたのは、その手触りの良さである。鱗という言葉の印象とは裏腹に、絹のように滑らかな表面は触れてくる指先を逆に愛撫するかのようである。更には今自分が来ている服とは比べものにならないほどの伸縮性を持ち、これにより胴や胸に布がぴったりと張り付き、「見せないチラリズム」とでも言うべき倒錯的な魅力を放っている。また今のアスールの服とは異なり、両肩部に一本ずつ肩紐が付けられ、水中でも不用意に服が脱げないようにしている。また、いざ服を脱いで事に及ばんとするときも、恐らくこの紐を掴めば、容易に上半身を晒して戦闘体勢に入れるだろう。
 完成された機能美と造形美の、あまりに見事な両立。これこそが求める解決策であると、アスールは確信した。

「……もう、いい?」
「ああ、ありがとうね、お姉さん」
「……ん」

 再び川に潜り漁を始めたサハギンを背に、彼女は飛んだ。あの紺色の皮布を入手するため。






「そんなことがあったのか」
「うん。これ、とっても着心地がいいのよ。どう? 似合う?」

 夜、帰宅したハンスを迎えたのは、いつもとは違う奇妙な服を纏ったアスールであった。最初は面食らったが、話を聴くうちにすぐに合点が行った。彼にとっても、アスールの服の脱がしにくさは好ましいものではなかったのだ。
 それだけではない。今まで以上に未成熟な体のラインを強調するその衣装は、抗いがたくハンスの獣欲を喚起する。翼を出すため大きく露出された背中や、解れを防ぐための白い縁取りが作る、紺色との鮮烈なコントラストも、アスールの未だ完成されざる女性としての魅力を増大させていた。

「……ね? この服、結構えっちぃでしょ? やらしー事、したくなるでしょ?」
「ああ……。アスール、可愛いよ……」
「んふふ。ハンスなら、この服汚しても良いからね……今夜も一杯、ちゅっちゅしよ?」

 既に女学生くらいの背丈になっていたアスールに、ハンスは為す術なく押し倒されてしまう。手早く服を剥がれ、勃起しきった肉棒を露出させると、アスールはにんまりと笑った。
 微かに膨らんだ幼い乳房をハンスの胸板に当てる。薄布越しの勃起乳首のコリコリした感触にいきり勃った肉茎を、柔らかい太股で挟み込む。両脚を交差させ、両モモと股間の布で絞めつけられると、溜まらず我慢汁を漏らした。 

「まずは、素股で一回イかせてあげる。我慢できな
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