特殊な土地について

-魔界-
魔王が居城を構える魔物達の世界。常に薄暗く、人間から見ると禍々しい草木や花々が咲き乱れ、禍々しい景色が広がっているが、魔物達にとっては過ごしやすく、美しい景色であるらしい。
空気中にサキュバス達の魔力が漂っており、その影響か、魔界の魔物達は通常より好色かつ凶暴になり、高い能力を持つ。人間達は魔力に少しずつ身体を蝕まれ、性欲が高まり、女性の場合はやがてサキュバスへと変わってしまうという。
基本的に、道中魔物に襲われる男性に対し、女性の場合魔物が興味を示さないため、男性と比べて楽に魔界へ辿りつく事が出来るが、魔界には「サキュバス」や「ダークスライム」など、人間を魔物に変える能力を持った魔物が多く、辿りついたところですぐに魔物に変えられてしまうという。
魔界は魔物の増加、魔王の魔力の増大と共に少しずつ広がっており、魔界に飲み込まれた人間の集落の女性が魔物と化し、それを中心に新たな魔物の集落ができあがっていく。

また、魔界というのは魔物が発する魔力が高い濃度で充満する土地である。
人間の暮らす土地でも、侵攻や共存によって魔物の数が極端に増えると、彼女達の魔力が充満し、やがて魔界になってしまうという。


-魔王城-
魔界に存在する魔王の居城。魔物達の拠点。
人間界には見られぬほどの巨大な城で、地上に見える部分の他に、地下へも広がっており、魔王と多く魔物達が暮らしている。
人間から見ると禍々しい装飾や石像等で彩られているが、やはり魔物から見れば美しい城であるらしい。
度々、教団の人間や神族の軍勢に攻め入られるが、どんな軍勢も度々迎撃してきた難攻不落の要塞である。
城に必要な機能は大体揃っているが、魔物達の性質のためか、非常にベッドルームが多いとか。


-サキュバスの城下街-
魔王城下に存在する魔物達の街。
魔王配下であるサキュバス達によって作られており、男性を連れ込むために作られたその様相はさながら歓楽街である。
人間の男性と共に過ごしやすいように作られた居住区から、淫ら行為のための魔法アイテムや、男性を悦ばせるための服やアクセサリーを取り揃えた商店などが立ち並ぶ。
それらの品揃えには眼を見張るものがあり、魔界の外からもそれを買いに来る魔物の観光客や、魔物の行商人達も訪れ、非常に賑わっている。


-触手の森-
魔界に存在する禍々しい植物がひしめく魔の森。
この森に生息するツル状の植物達は、種族を問わず女性を見つけると、魔力を吸いとるべく女性に絡みつき、縛り、弄り、穴という穴に侵入し魔力を吸い取っていく。
森の浅い場所は植物達も比較的大人しく、魔物と人間の男性のカップルや夫婦の場合、触手を使った行為目的に遊びに来ることもあるという。
だが、そういった事に耐性の無い人間の女性がこの森に入ってしまった場合、植物達に徹底的に蹂躙され続け、快楽の事しか頭にないサキュバスやローパーとなって帰ってくる事だろう。
また、この森は深い場所へ行けば行くほどの植物達は凶暴になり、最深部は魔物ですら入る事をためらう程だという。



-天界-
神族の支配する世界。
遥か空の上に存在するといわれ、幻想的で美しい場所であると言われている。
上位神族である「神」の暮らす宮殿の元にその神に仕える下位神族達の城下街が「神」の数だけ点在している。
天界には神族のみが暮らしており、天界と人間界への移動手段は神族しか知らないため、人間や魔物が侵入する事は無い。
だが、稀に下位神族が人間界へ訪れた際、魔物になって帰ってくる事があり、その場合、その下位神族は天界を追放され、人間界落とされてしまうという。



-妖精の国-
所在不明。人間界とは違う次元の場所であるとされている。
妖精の女王が統べており、幻想的な風景が広る自然の豊かな土地である。「フェアリー」「リャナンシー」等の妖精種が生息する。
気に入った男性はこの妖精の国に連れ込んでしまう。
サキュバスと化したフェアリー達が男を連れ込んで楽しんでいるあたり、かなり魔物の魔力に侵食されているようである。
妖精の国は幸せに包まれていると言われており、それの原因なのか「ケサランパサラン」が群生しているらしい。
また、なにやら魔王軍の「サバト」と交流があるらしく……。



-万魔殿(パンデモニウム)-
「堕落した神」が統べる、人間界とは違う次元の場所であるとされる宮殿。
他の神の宮殿と同様、堕落した神の宮殿と、彼女に仕える下位神族達による城下街とで構成されており、「ダークエンジェル」等の堕天使達が暮らしている。
万魔殿では堕落した神の力によって時空が歪んでおり、永遠に同じ時を刻み続ける。
この場所では餓える事も、老いる事も無く、気に入った人間の男性を連れ込んだ堕天使達がやる事は、ひたすらその男性と交わり続ける事である
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