……最愛のクノイチ曰く、
クノイチとは、伴侶と認めた者以外の前では感情を殆ど出さぬようにするらしい。
まあ、その辺の意識の差はクノイチ個人によって異なるらしいが。
アオイは、2人きりとそうで無い時の区別をキッチリ付けるのが好きらしい。
俺も、そんな彼女の見せるギャップが大好きである。
だから、俺も2人きりの時は彼女を「アオイ」と呼ぶ事にしている。
傭兵さん達への頼み事を終えた俺達は、部屋の中で2人きり。
と言っても、バフォメットさんの館にある部屋を借りている訳だが。
魔物娘が多数いるこの館では夜に交わりを行う事など普通であり、
過度に部屋を汚したりしない限り構わないらしい。
つまり、俺達が躊躇する理由など何も無く淫らにはっちゃけられるのだ。
「んん……れるぅ」
「っちゅ……んん……!!」
まずはディープキス。
といっても、クノイチの高い技量にこっちが翻弄されているのが殆どだ。
「ちゅぱ…んっふ……じゅるるう……
#10084;」
艶めかしく動く彼女の舌が俺の舌を絡め取り、口内を舐り回す。
ふふ……と、至近距離で惚けた微笑を浮かべるアオイはあまりにも美しい。
このままちょっぴりSなアオイに弄ばれるのも良いが、
俺もまた、彼女を気持ち良くさせてあげたい!
……そう思った俺は、彼女の身体を出来るだけ近くに引き寄せる。
自分の舌をアオイの口に入れて、
撫でるように、愛おしむ事を意識して舐めまくる。
何度もネットリと口付けをした俺達は、どちらからでも無く口を離す。
ぐちゃぐちゃになった互いの口に銀色の糸が掛かる。
互いの身体に、相手の唾液が滴り落ちる。
互いに、もう限界だった。
俺の一物はアオイの腹に当たりビクビクと震え、
彼女の性器もまた、俺の足にとろとろと蜜を垂らしていた。
何時もに比べて、少しだけ多く甘えたがるアオイさんに覆い被さる。
「自分の記憶が敵によって操作されている可能性が高い」という現実に直面した彼女は、
本当は怖い筈なのだ。
極力、それを見せないようにしていたアオイだが、2人きりの今ではそれを隠す必要なんて無い。
「アオイ、俺はどんな時でも貴女が大好きだ」
「私も、大好きです」
この後……俺達は明日に疲労を残さぬ程度に、程々に交わった。
アオイに抱かれ、俺もまた彼女を抱きしめながら眠りに落ちる。
「お休みなさいませ、マモル」
……ありがとう、アオイ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
頭のスッキリしている朝一で、アオイに色々とネタばらしだ。
傭兵さん達と俺が手を組んで行う「万が一の時のアオイ救出作戦」の部分だけは、
アオイにはあえて何も教えない。
アオイもまた、そうした方が良いと思っているらしく、
その事には何も触れて来ないし、作戦に対する詮索やそれに繋がりかねないような行動を一切しようとしない。
しかし、その部分以外の全てはアオイにネタばらしを行った上で、彼女と共に策を進める。
そちらの方が何倍も効率的だ。
「前まで話してた作戦通りだと、ここで壁にブチ当たるだろうから更にこうして……!」
「成程……、
そうであれば、先にあの方々へ話を付けて置いた方が宜しいかと」
「それも、そうか……!」
前々から話していた部分に加えて、
自分では気が付かぬ策の欠点も、アオイの助言によりどんどん埋まってゆく。
「策の中間時点での状況次第で、その後の行動を分けよう」
「そうした方が良いでしょうね。
では、まずは最善の場合は――!」
俺の策は、何から何まで敵や味方の行動を計算している訳では無い。
むしろ、その時の状況に応じて臨機応変に動けるよう、可能な限り多くの状況を想定して、出来るだけ柔軟に動けるような工夫をしてある。
ネタばらしと作戦の改良が終わった頃、バフォメットさんから直筆の書状が届いた。
「……」
書状に書いてある予想以上の内容に、絶句してしまった。
マジかよ。
昨日バフォメットさんから『貴殿が望む時、望む助けを得られるように手配して置こう』という言葉を頂いていたが、コイツは予想以上だ。
俺はアオイさんにもそれを見せた。
書状を見たアオイさんは、俺と同様に乾いた笑みを浮かべて何も言えないようだ。
書状に書かれている内容を要約すると、こうだ。
・この書状の有効期間はメンセマトと佐羽都街の戦いが始まる(予定の)前の日まで。
・黒田マモルが佐羽都街の為の「策」に用いる物を購入したり、誰かに協力を依頼したりする費用は全てバフォメットさん達に請求を回すように……というものだった。
つまり、俺がこの書状を持っているという事は、
俺がバフォメットさんのクレジットカードを借りた上、自由に使えるのと同じ状態である。
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