第9話『竜と蛇と青鳥と・・・・あのかた・・・』



いやーおどろいた。シィダが
「元に戻るね〜」
と言った瞬間数秒で美女に成っちゃったんだから・・・

んで今は・・・

「んふふ〜♪ヒロしゃんの匂い〜♪」(スリスリ

すっごい不恰好なおんぶ(しがみつかれている)の状態でオレの肩に後ろから頬をスリスリしている・・・

・・・胸があたっているんだが!? ・・・・あっ!! クニュクニュしてきもちいぃぃ・・・

そういえば出会い当初からこんな風にほお擦りしてきてたな・・・


シィダとの記憶・・・


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ある春先の暖かい日・・・
おれは気分がよく、家畜の世話が思いのほか早くおわったから裏の森を散歩してたんだよな・・・

そしたら・・・

ガサガサッ・・・・

(ん? イノシシか?)

バッ!!

「っは・・・ハァハァ・・・っ!! き、君!!」

出てきたのはイノシシではなく男だった。

「たったのむ!! (ゼェゼェ・・・こっコイツを預かってくれ!!」

なんていきなり現れた商人みたいなヤツにシィダ(この頃はまだカメレオンサイズだったので両手で抱えていた・・・)をいきなり押し付けてきたんだよな・・・

「ピィギャーーーーッ!! ピィギャーーーーーッ!! ピg・・・・・ピィ〜?」

商人の腕の中でワンワン泣いてたのに俺の腕の中に納まった瞬間泣き止んだし・・・
首を傾げて上目遣いで見てくるし・・・

(・・・か、かわいい!!!!)

「・・・ピッ!!」(スリスリ

ズッキューーーン!!

(ぁあ゛〜そんな顔すりすりしちゃらめ〜!!)

・・・まぁ気に入られたみたいだったし・・・いいか・・・

余談だか、その後商人の走り去っていった方角から『真っ赤な火柱』が上がったが・・・気のせいだろう・・・うん。きのせい・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・・・・立派に成長しやがって!!(泣

そんな甘えん坊なシィダの今の姿は・・・
体色や模様がリオレ○スカラー。黒に限りなく近い茶色。ポニーテールして尻上まで伸ばす。きりりとした眉に碧眼。190の長身。ふくよかなオッパイ(モデル体系でEだとっ!!)
そして・・・そして!!

あの尻尾と翼・・・しゃぶりたい(ハァハァ

「んふふ〜♪・・・ん? どったの? ヒロしゃん? そんなにワッチの尻尾みて・・・」(パタパタ
「いや・・・はむはむしたらよさそう・・・はっ?!・・・オ、思ってないぞ!! そ、そんなことは断じて!!」
「・・・ヒロしゃんになら・・・いいよ・・・//」フリ・・・フリ・・・

ズッキューーーン!!!!

「シィダ・・・お前ってやつh」

『ゲフンゲフン!! ・・・んで? そのドラゴンとの関係は?』(怒

「おっと・・・自重自重・・・」
「・・・ちょっと残念・・・」(ヘナッ・・・

((あとでたっっっっっぷり可愛がると(愛されると)しよう・・・))

「コイツはシィダ。家族の中で一番下の末っ子・・・といえばいいのか?」
「へぇ・・・お前のうちは本当にチート級だよな・・・家族構成が・・・」
「・・・否定はしない・・・」
「んふふ〜♪」(スリスリ

(・・・というかシィダ離れてくれないと歩きづらいんですけど・・・まぁ・・いいか・・)

というやり取りをしながら移動し始めた。




え? 盗賊の始末? ・・・・シィダに頼んで最寄のデビバグの巣に放り投げてきてもらったけど?




そして見えてきました。我が家が。・・・なんか騒がしいけど・・・
というかまだ離れてくんないし・・・シィダ・・・もうはなれてくれえぇ〜・・・

・・・どうやら誰かと対峙しているみたいだけど・・・
でも、レモンもアヤも動いていないってことは敵意は無いってことだし・・・

「ただいま〜・・・どうしたの? 」
「あっ!! おかえりヒロk・・・その娘誰?」
「おかえりなさい!! ヒロシ様。・・と貴女は・・・クンクン・・・あぁシィダね!!・・・おかえりシィダ。」
「只今〜レモンおねぇ〜♪あと・・・イナリさん?」
「あやや!? アチキは裏の神社にいたイナリのアヤです。よろしくね!!」
「よろしく〜!!」
と、プチ家族会議が終わったところで・・・

「んで、アレはだれだ?」
(なんかアタシだけ部外者・・・なんだよなぁ・・・)

と少し不機嫌そうに『騒ぎ』の人物2人を指差すライラ・・・

「あぁ・・・サクラお姉さんとメープルです。」
「なん・・・だとっ・・・」

「・・だいたいお主h・・・おぉ!!主様!! おかえりなさい。そして・・・ただいまじゃな。」
「・・うぅ・・・サクラネェ・・・話長すぎ・・・ヒロ〜!! ただいま〜!!」

と尻尾をユラユラ揺らしながら『ただいま』をいうサクラと、左羽根(?)を上げてバタつかせるメープル・・・

「ふたりとも
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