『ひなまつり』


みなさん こんにちわ !!
ひな の なまえ は こりせ ひな って いいます !!
えっと ようこ って しゅぞく です  !!
しっぽ とか おみみ とか すごく ふかふか しているのです !! えっへん !!
えっと しっぽ の かず は に……じゃないです !! さん なのです !!
あうあう かずのかぞえかた を ようちえん で あぬびす せんせい から おしえてもらったのになぁ…… もっと おべんきょう しなくちゃ !!

「こんにちは〜雛、遊びに来たわよ♪ 」
あっ おばあちゃん だ !!
りか おばあちゃあん えいっ ♪

(ぽふっ)

「おっとと!? もう雛は甘えん坊なんだから〜そんな娘は尻尾でくるくるしちゃうぞぉ♪ それそれそれ〜、ぐるぐるぐる〜♪ 」
きゃわ〜 ♪ えっとえっと いち にぃ さん ……きゅー !! きゅーほん の ふさふさ の しっぽ に くるくる まきまき されちゃいました ♪
えへへ ♪ おばあちゃん の しっぽ は とってもあったかい から だいすき です !!
ひな うれしくて おみみ も ぴこぴこ うごいちゃいます ♪ えへへ ♪

「こんにち……あらら、二人とも幸せそうな顔して♪ 」
「あ、かをる? 居間にいるんじゃなかったの? 」
「梨花姉さんに作った雛人形、今どうなっているか見たくてね」
えあ あう !? まっしろ な はね の ひと が きたです !!
おばあちゃん や ひな と おなじ きいろい おけけ なのに まっくろけっけ な かみのけ が トラさん みたいに まざった へんてこ な あたま です !!
だれ なのですか ?

「あ、雛は初めてよね? お婆ちゃんの義妹でエンジェル、天使のかをるよ」
「初めまして雛ちゃん♪ 私は【古里瀬 かをる】って言ってね、そのお人形さんを作ったんだよ」
ふええ !? おにんぎょうさんたち を つくったの おねえちゃん なのですか !?
すごいのです !! しっぽ ぶんぶん しちゃうくらい びっくりなのです !!

「お姉ちゃんじゃなくてお婆ちゃんでいいよ。今日は雛ちゃんの初めての雛祭りだからお祝いしに来たんだけど……ちょっとお人形さん、触ってもいいかな? 」
 うん !! いいですよ かぉる おね おね お、おばあ……

「ぁー…うん、お姉ちゃんでもいいよ? じゃあ、ちょっと失礼するね♪」
はいなのです ♪
かおるおねえちゃん の おにんぎょうさん だから ぜんぜん いいのです ♪

「あぁ、すっごくいい笑顔っ!! かわいいなぁ、梨花姉さんのお孫ちゃんはっ!!」
(だきっ♪)
きゃわっ !?

「梨花姉さんのミニチュアみたいっっ!! 」
(すりすりすりすり!! )
きゃわぁ ♪ おねえちゃん の ほっぺた ひな の おみみ ずりずり してるです ♪

「ねぇねぇ梨花姉さん、デジカメに残して後でフィギュアにしてもいい? いい? 」
(パシャッパシャッ!! パシャッパシャッ!! )
あたま なでなで きもちい ですぅ ♪ ふにゃぁん ♪



「―――はぁ〜(すっかり現代知識を身に着けて……とても云百年お空の上にいたエド時代の元人間とは思えないわぁ……) 」



「え、なんか言った梨花姉さん? 」
「いいえ、なんでもないわ。それより雛ちゃんがトロトロにふやけちゃってるから、もうそろそろ撫でるの止めて人形見た方が良いんじゃない? 」
「あっ、ついつい可愛くて……それじゃあ雛ちゃん、ちょっと失礼するね? 」
あいっ ♪ おねえちゃん の なでなて は とってもとっても あったかかった です !!
かおるおねえちゃん おにんぎょさん もって なにしてるのですか ?

「ん? うーんとね、お仕事だよ♪ あぁ、えっと……こう言う所の解れとか、あと髪の毛の乱れとか、お顔のお化粧直しとか色々とね♪ 」
「はー、相変わらず人形に関しては仕事が早いわね」
「ふっふっふー、梨花姉さんと別れた後でも向こうで再三人形は作っていましたからね♪ 」
わわわっ めがね を かけた かおるおねえちゃん かっこいいです !!
こし に あった ふくろ から はり とか いと とか 
……とにかく いっぱい いっぱい たくさん おどうぐ が でてきました !!
あう !?  す すごく おてて が はやく うごいています !! 
ひゅんひゅん うごいています !!
ううっ ひな の しっぽ も いっしょ に ひゅんひゅん うごいちゃいますっ !!

「ふむふむ、五人囃子は大きな異常なし。右大臣左大臣は弓矢の交換に衣替えをして、雪洞の柄は新しいのを巻いときますか。仕丁の三人は小物がもうボロボロ、これも交換で化粧をし直し。三人官女は……ありゃ? やけにボロボ
[3]次へ
[7]TOP
[0]投票 [*]感想
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33