『彼女の揚気、もしくは妖気、はたまた酔う気』


「ぁ、ん、んん♪」
「ぁ、がぁ、ぁ……っぁぁ……!!」
ここは不思議の国の入口からすこし入ったところの森の中。
ニンゲンの住むとこじゃあまず生えない魔界の植物たちに囲まれた森の中だ。
鬱蒼と茂りに茂った低木や高草が柔らかい絨毯になるとはとあるチェシャ猫の話だが果たしてそのようである。
なぜなら目の前でつながっているカップル、いや逆レイプされているのがいるから。

「ぁ、ぃぃん♪ ここぉ、ココにぃ、こつっこつ、ってぇぇ♪」
「う、うぐぅ、ぃぃ……」
ピンクの体毛がひときわ目を引くその毛の集合体はまさに高級布団に使われている物と遜色無いほどの肌理細やかな毛並みのようで、下に敷かれているぜぇぜぇと荒い息を吐く骸骨寸前の彼の抵抗する手を深々と呑み込んでいるあたりさっしてあげて欲しい。
それに付随して大きな逆関節の足もまたバタバタ忙しない。
まぁ彼のアレを鈴口から根元まで、玉ごとのみ込みそうな超ディープストロークをしているのだから致し方なしか。
しかしやや遠くから彼らを見ていればわかるが彼女、どう見てもあの魔物にしか見えないのだが、しかし流石にあの魔物ですらここまで激しいものではなかったはずである。

「きゅぅん♪ あはぁ〜……またニンジンさんから美味しいのが出てきたぁ〜♪」
「ひゅぅ……た、たのむ、も、もぅ、や、やめ……」
「えっ!? 『頼む、もう子供ができるまで止めないで』!? そ、そんなに私のこと♪♪」
「ぁ、ち、ちが……ぅぁ!!」
否、訂正させていただく。この早とちりっぷり間違いなくあの魔物娘である。
彼からのSOS、迷い込んでしまった彼が道を尋ねた瞬間からこのように早とちりするのだから間違いなくワーラビットである。いや、ワーラビットでないはずがない。
しかしワーラビットであるにしても、中々に派手なピンクである。
そして忘れてはならないものがひと……二つある。
一つは勿論、耳。ワーラビットちゃんと言えばピンと立った耳であるが、この子達ピンクの毛並みの種はタレ耳が多いようで彼の呻きを聞くたびにピクピク、きゅっきゅっと上下左右に動くさまはなんとも愛らしい。
そして訂正をしてまで言いたかったもう一つとは、コレだ。

「きゃぅん、うれしい、うれしぃ! 」
「ぅぁ、ぁがぁ……」
「ぁ、う、うれしすぎて、お、おっぱ、ぃ、のなかぁ、きゅん、ってぇ、しちゃぅぅぅ♪」
そう、おっぱいがデカい。
ホルホルまでは無いけれど、大きな下半身で隠れてしまっているけれど、彼が弄ってくれないからって自分で乳首をぎゅむぎゅむしたりぺろぺろしたりちゅぱちゅぱしたりこねこねしたりしているとってもやわらかそうなおもちみたいなおっぱいは確かにでかい。
下半身を覆うまっピンクのウサ足には顔を埋めてクンカクンカペロペロしたいしチュパチュパしてもいいしそのまま膝枕してもらいたいような衝動に駆られるけれど、彼女の後ろでピクンピクンとかしちゃってる尻尾ギュゥって握って彼女の反応見ながら強制絶柱させたいなぁという紳士的思考になったりするけど、ピコピコ動く耳はきゅって握ったり引っ張ったりして遊んだり甘噛みかみかみクリクリチュウチュウしたいというどうしようもない変態行為したいと思うけども、それらに引けを取らないおっぱいはやはりすばらしいものである。

あぁ、失礼。少々アツくなりすぎました。

「いく、いっくぅぅぅ♪」
「…………ぁ……」
そんなこんなを語っているうちにボロ雑巾のようなヤツれ具合の彼がどうやら気絶してしまったようです。
彼女はそれに気づかずに事後のケンジャタイム中か顔を天に向けてだらしなく涎を垂らし、恍惚な瞳を小刻みに揺らし、耳や尻尾をピクンピクンと。

彼、気絶してますよ〜気づいてあげて〜?

「……はっ!? ダーリン、ダーリン!?」
「……っ…」
「あぁ、気絶してくれるほど気持ちよかったのね♪ 私嬉しいわぁ♪」
めっちゃポジティブシンキングな彼女は彼から一度降りると股間から溢れだす精子を掬っては口で啜り、その後彼をお姫様抱っこ(?)しどこか森の更に奥の方へと向きを変えた。



「うふふふふ〜♪今日のお茶会、楽しみだわぁ〜〜♪ ダーリン、いっぱい愛しましょう、ね♪」




―――かれの額に軽い口づけをしたウサギはやたらにぎやかな森奥へと去って行ったのだった。


【完】
13/12/07 22:51更新 / じゃっくりー
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