いんぷっぷ

 きっかけは、とてつもなく簡単だった。
 男の子はおつかいで町の外を歩いていた。
 その帰りに、自分と同じくらいの女の子と出会った。しかし、それはただの女の子ではなかった。
 髪の色が白く、翼も尻尾もどこか白っぽい色をしていた。人間ではなくてインプである。しかもアークな方だった。
 女の子は、男の子を熱っぽく見つめ、もじもじしながらも吐き出すように言った。

『私と……おともだちになって!』
『うんいいよ!』

 何だか様子はおかしかったが、その言葉に男の子は余裕で即答した。

『やったぁわたしペルシェ!』

 と、女の子は自己紹介しながら襲いかかってきた。
 成す術も無く組み敷かれ、彼はそのまま大人の階段をロケット発射の如くぶち抜いた。
 兎にも角にも、こんな些細なきっかけでも友達と言うのは出来るらしいのである。
 男の子が自らの名前を、ハイト、と名乗れたのは事が終わってからだった。


 とりあえず、友達になってしまえば、今後の付き合いというのも出てくるだろう。
 だが、この二人の場合はもうただの付き合いというよりも、恋人のように付き合っているが如く、一緒にいる時間が長い。
 とは言え相手が魔物、さらにアークインプともなれば、そのお付き合いがとてつもなく爛れている事は間違いない。

「ねぇねぇハイト、いつものやろうよ〜」

 二人は花畑で花冠を作って清らかに遊んでいたのだが、そんなつまらない遊びに飽きてしまったペルシェが、ハイトに言う。
 ハイト少年はどこか嫌そうな顔であった。

「えぇやだー」
「どうして?」
「だって勝てないもん」

 彼の言葉から察するに、勝負事のようである。

「だいじょ〜ぶ、ちゃんと手加減するから!」

 そんな彼に、ペルシェインプは両腕で力こぶを作るように上げて見せる。
 しかし、それはどちらかと言うと本気で頑張るときのしぐさである。

「ね――お願い」
「う……わかったよ」
「やったぁハイト大好き♪」

 おねだりされて、わりとさっくり折れてくれたハイトに、ペルシェは嬉しそうに抱きついた。
 だが、すぐにこの後やる事を思い出して、慌てて離れる。
 二人は向かい合う。
 そして、ペルシェが”いつものそれ”の始まりを高らかに歌い上げる。

「さ〜わりっこしっまっしょ♪」

「イッたらまっけよ♪」

「いんぷっぷ♪」

 最後の掛け声と共にペルシェに抱きつかれたかと思えば、あっという間に陰茎が彼女の手中に落ちた。

 さわさわ……しこしこ……クチュクチュ……。

 ビュルルッ。

 秒殺だった。
 やはり、いつもの勝負事とは性的なものであったらしい。
 しかも相手はアークインプである。まだまだ人間側にいるハイトにはどうあがいても負け戦であった。

「あはっ、ハイト早すぎぃ♪ まだ私触られてもないよ」
「手加減するって言ったじゃん!」

 泣き出すハイトには目も暮れず、自分の手にべっとりと付いた彼の精液を美味しそうに舐めあげる。

「ごめんごめん。おちんちん触ってたら我慢できなくなっちゃって」
「うわぁん、ペルシェの嘘つき!」
「でも負けは負けだよね」

 ペルシェはハイトを押し倒した。
 彼女に関わらず、魔物は性交するためなら、容赦がないのである。
 しかし、涙目のハイトとは対照的に、股間の彼は鈴口から涎を垂れ流しているようだった。
 身体は正直な男の子に、ペルシェは舌なめずりをする。

「それじゃあ、今日も私の好きにさせてね♪」

 そう言いながら、ペルシェは自分の秘所に陰茎をあてがうと、そのまま腰を急降下させた。

「あぁん……♪ やっぱりハイトのおちんちん素敵ぃ……♪」

 息を深く吐き出して恍惚に顔を蕩けさせながらも、腰の動きは止まらない。

「あ、そだ。ハイト、今日は何回イカせてほしい? ここはハイトに決めさせてあげる」

 腹に力を入れて快感に耐えているハイトに、ペルシェは腰を上下に弾ませながら聞いてきた。
 いつもならば自分勝手に搾り取ってくるペルシェのその言葉に、珍しい事もあるなと思った。

「いっかい!」

 思いながら、彼は即答した。言えるべき時に物は言わなければならないのである。
 初めのやり取りからして、どうやらハイトは子供ながらに快感には否定的らしい。
 しかし、そんな彼にも容赦が無く、また彼以上に性欲に忠実なペルシェさんの事である。

「うん、わかった。3回ね♪」 

 3倍増しも何のその。

「えええええ!?」

 ペルシェがハイトの胸に両手を置いた瞬間、中の肉壁を蠢かせた。
 中に埋まったモノをゆっくりと舐め上げるような動きに、ハイトの背筋がぞわぞわ震えた。

「あっ、あぁぁぁぁ! まって、ペルシェ、まってぇ!」
「なんにも聞こえなぁい♪」

 幼い顔は艶やかに赤く染
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