お姉さんと楽しいアソビ

 とある親魔物領のそこそこ大きな街の中。
 その街の中で、男の子は広場の片隅にあるベンチで座っていた。
 片手にはこの街では見られない、小さな布玉が二つ。
 これは、ジパングから旅行にきたという、とある魔物の夫妻から「ジパングでやっていた遊び」を教えてもらった時に貰った物だった。
 流れ往く人々や魔物たちを眺めながら、片手だけで器用に二つの布玉をお手玉して遊んでいたときの事である。

「ねぇ、なにしてるのぉ?」

 横から声をかけられ、お手玉を中断しながら顔を向けると、見たことのない女性が葉っぱの付いた竹を手に、こちらに歩いてきていた。
 頭には黒い獣の耳、髪は銀色に映えている。その顔の両横で束になって垂れている。それ以外の髪は後ろ側で小さく結っているようだった。
 両腕と両脚には黒い毛皮で覆われていて、その両手と両足は熊の物である。また、白い体毛を境にして、肩や太ももから内側は白い人間の肌であった。
 この街に住み慣れ、魔物も数多く目にした男の子には、このお姉さんが魔物であることはすぐにわかった。

「それ、たぶんジパングのお遊びだよねぇ?」

 お姉さんがその身に纏っている水色を基調としたその服は、胸部を大きく開けていて大きな胸を強調する大胆な服だった。
 それだけではなく、身体の左右に大きなスリットが入っており、横脇部分でその前後を留めるように繋げてはいるが、その白い素肌を隠せてはいない。
 腰から下へと伸びている裾も横の面積が狭く、少し歩いただけで太腿は愚か恥部まで晒されそうな程だった。

「おねえさん、知ってるの?」

 少し嬉しそうに驚く男の子に、お姉さんはんふふーっと笑みを浮かべながら同じベンチに座ってきた。

「ジパングのお友達、結構多いからねぇ。それに私も、遊ぶの大好きだし……」

 そう言いながら、その身体を男の子に寄せるように大きく倒してきた。
 倒れそうになる身体を両手で支え、男の子の顔を覗き込むような体制になる。
 その大きな胸が両腕の中でむにゅりと潰れ、男を扇情する形で柔らかさを物語らせていた。

「ねぇねぇ、お姉さんと一緒に遊んでくれないかなぁ?」
「えっ……遊んでくれるの?」

 その言葉に、お姉さんの方に身を乗り出す。
 必然的に、二人の顔の距離が急速に縮まっていた。

「うん、私も遊び相手いなくて、寂しかったんだぁ……」
「いいよ、何して遊んでくれるの!?」

 男の子も遊び相手がいなくて寂しかったのだろう。
 その言葉に目を輝かせて、男の子はお姉さんを見上げた
 一度身体の体勢を戻してから、考える仕草をするお姉さん。

「んー……じゃあ二人じゃないと出来ない遊びがあるんだけど……それにする?」
「それって……どういう遊びなの?」

 やり方が分からなければ遊ぶこともできない。
 男の子の質問は至極真っ当な物だった。
 しかし、お姉さんは目を細めながら男の子の頭を熊の手で優しく撫でながら言う。

「言葉にするのはちょっと難しいから、実際にやりながらでもいい?」
「う、うん! がんばって覚えるよ!」

 誰かと一緒に遊べる――そんな数少ない機会に、目を輝かせる男の子。
 彼女はレンシュンマオという魔物である。楽しい遊びや面白いものならば、他の魔物よりも好んでいることに間違いないだろう。
 遊び相手として、これ以上の適任者はいない事だろう。

「んふふっ……それじゃあ、場所移動しよっか――お姉さんに、ついてきてね」
「うん!」

 そう言って、男の子はお姉さんに連れられて路地裏へと消えていく。
 しかし、魔物であるという点を考慮すれば、彼女は遊び相手としては不適任であるとも言えた。
 何せお姉さんのその瞳は、既に魔物としての光を宿していたのだから。



 そして、お姉さんの家。
 そこのベッドの上で、男の子はズボンどころかパンツまで剥かれていた。
 抵抗する間も無く彼は下半身の男性器を露出させられてベッドの上に放り出されてしまったのである。
 それは、この家の中に入ってから、十数秒の出来事だった。

「お、おねえさん……?」

 予想すらしていなかった事態に、男の子は本当にこれが新しい遊びなのか疑問に思ってしまう。
 逃げようとしても、既に男の子はお姉さんに覆いかぶさられているので、逃げられるはずもない。
 目の前で、お姉さんの白い臀部どころか、恥部すら晒されていた。
 男の子の位置では、お姉さんの服は周りから物を遮る意味を為さなくなっていたのだ。

「んふふっ、いーっぱい楽しもうねぇ……♪」

 戸惑う男の子に対して、お姉さんはやる気満々である。
 凶暴な光を宿らせたその瞳でペニスをじーっと見ながら、楽しそうに舌なめずりをしていた。

「あ、あの――うぁ!」

 これが本当に遊びなのか――そ
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