「ねえねえ!キミ!」
ふと耳に入ってきた声に顔を向けると、少年の目の前に女の子が浮いていた。
青く透き通った羽を背中に生やした、かわいらしい女の子だ。
だが彼女は小さく、少年の未熟な脳では彼女が遠くにいるのか、彼女自身が小さいのか一瞬判断が付かず、混乱した。
「ボクと遊ぼうよ!」
ぼんやりと自信を見つめる少年に向けて、彼女は笑みを浮かべながらそう言うと、低い羽音を立てながら軽く体を揺らして見せた。
そこでようやく、少年は彼女が掌ほどの身の丈しかないことを理解した。
「妖精さん……?」
「……うん、そうだよ!」
少年のようやく絞り出した言葉に、彼女は一瞬の間を挟んでから、笑みを浮かべて頷いた。
「でも、妖精さんってお友達がたくさんいるんじゃないかな?」
「お、お友達ね…お友達…そうだ!新しいお友達を作りたいんだよ」
少年の問いに、彼女はそう答えた。
「だから、キミが僕たちの新しい友達になって、ボクと一緒に遊んでくれる?」
少年は考えた。
妖精の友達なんてそうそういないし、話しによればまだたくさんいそうだ。妖精たちと友達になれば、彼自身の友達にも自慢できるだろう。
「うん、遊ぼう!」
「本当?」
少年の返事に、彼女は笑みを浮かべた。
「よーし、じゃあまずは追いかけっこだ!ついてきて!」
彼女は少年に背を向けると、羽音とともに一直線に飛んで行った。
少年が一瞬遅れて走り出すが、彼女と彼の間は縮まりそうで縮まらない。
だが、少年にとって虫や鳥以外の生き物との追いかけっこは新鮮で、着かず離れずであっても十分楽しいものだった。
やがて妖精と少年は森の中へ消えて行った。
ただ、少年は知らなかった。自分の目の前の妖精が、ピクシーと呼ばれる種族であることに。
「はぁはぁ…」
どれほど駆け回ったのか、少年は息も荒くよろよろと木々の間を進んでいた。
後先考えずに体力を消費できるとはいえ、本当に限界が近いようだ。
「ちょっと、ちょっときゅうけい…」
少年は前を飛ぶピクシーに向けてそう言うと、ぺたんと木の根に腰を下ろし、深く呼吸を重ねた。
うっすらと浮かんだ汗が徐々に引き、全身の火照りが収まっていく。
「んー、もうへとへと?人間って不便だねえ…」
ピクシーの少女は、羽ばたきながら引き返すと座り込む少年の前で滞空した。
そして、ふといいことを思いついたというような様子で続けた。
「そうだ!座ったままで出来る遊びしない?」
「へ…どんな…?」
「キミとボクでお相撲するんだよ」
疲れたためか、少しだけ投げやりになった少年に彼女は説明する。
「もちろん、そのままでお相撲したらボクが負けるよ。でも、キミは座ったままで、ボクと同じぐらいの部分しか動かしちゃいけないんだ」
「ふーん…」
妖精との相撲勝負。本来ならば絶対勝てない勝負を申し出た彼女に、少年は興味を抱いた。
「それで、僕はどこを使えばいいの?」
「そうだねえ…」
ピクシーはしばし考えるそぶりを見せると、ふと思いついたような顔で少年を見た。
「おちんちんだ!」
「ちんちん!?ばっちいよ…」
「大丈夫!」
ピクシーはニッと微笑むと、少年のズボンの股間に飛びつき、有無を言わさずその内から陰茎を取り出した。
年相応に皮を被ったそこは、少年が疲労しているためかほんの僅かに固くなっていた。
「うーん、ちょっとふにゃふにゃだなー」
「でしょ、だからもう放してよ…」
少しだけ泣き声が混ざりつつある少年の言葉に耳を傾けることなく、ピクシーは自身の胸ほどの大きさの肉棒に抱きついた。
両腕で細く短い肉棒を抱え込み、色素の薄い包皮越しに亀頭に頬ずりする。
「よいしょ…よいしょ…」
「ちょっと…なにやって…あ…」
排尿以外に使用したことのない器官に生じた新たな感覚に、少年は言葉を切った。
「なに…これ…なんか…」
ピクシーが肉棒に身体を擦り付け、両腕で軽く締め付ける度、もやもやした感覚が少年の内側に広がっていく。
「ふふふ、元気になってきた…」
両腕に力を籠め、身体を前後上下に動かすにつれ、少年の柔らかな肉棒に芯が通り、徐々に大きくなっていった。
腿の上に立って、ピクシーの胸より下ほどの長さしかなかった肉棒は、いつしか彼女の顔に届くほどに膨張している。
腕を回して、向こう側で手を握り合えるほどだった太さも、もはや指先すら触れあわせることができないほどになった。
「ん、ふっ…ん…」
「あ、うぁ…あ…」
全身を使って陰茎を愛撫するピクシーの吐息と、股間から生じる新しい感覚に全身を支配されていく少年の喘ぎが、木々の間に広がる。
興奮によるものか、ピクシーの頬は赤く染まり、胸元をわずかに覆う衣装がずれて彼女の薄い胸が露になっていた。
ピクシーの身体は、先ほどまでの追いかけっこと全身での愛撫によってうっすらと汗を帯びており、妖精族特
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