戸締まりを確認し、照明を落とすと、僕は寝室に向かった。
すでに妻は先にベッドに入っている。
だが、起きているだろうから、足音を忍ばせることもなく僕は移動した。
寝室の扉を開くと、淡い蝋燭の炎が壁を照らしていた。
「遅かったね」
「ごめん、工房の窓を全部確かめていて・・・」
ベッドの上からの高い声に答えると、僕は羽織っていた部屋着を脱ぎ、ベッドに入った。
「ん・・・」
毛布の下の膨らみが、もぞもぞと移動して僕に抱きつく。
「温かい・・・」
「ふふ、よしよし」
僕は抱きついてきた妻に腕を回し、その背中を優しくなでた。
幼児のように小さな小さな、妻であるドワーフの背中。
柔らかく、温かで、簡単に壊れてしまいそうな儚さがあった。
「ねえ・・・」
「ん?」
毛布の中からの声に視線を落とすと、妻が僕を見上げていた。
「そろそろ・・・しない?」
「そうだね」
僕の言葉に、彼女は抱きついていた腕をゆるめた。
寝間着に手をかけ、僕と彼女は一枚ずつ脱いでいく。
脱いだ衣服はベッドの上や床に放り出し、僕たちは毛布の中で生まれたままの姿になった。
「キスして・・・」
彼女は毛布の中から顔を出すと、そう言いながら唇を寄せてきた。
腕を回し、彼女の身体を抱えながら、僕はキスに応じる。
小さく柔らかな唇が、倍ほどはあろうかという僕のそれを吸う。彼女の細やかなキスの動きに、僕は彼女の身体を撫でるしかなかった。
彼女の身の丈は僕の腹ほどまでしかないため、こうして唇を重ねていると、彼女の身体は僕の腕にすっぽりと収まる。
片方の腕で彼女を抱き、もう片方で彼女の身体に触れる。
体格からするとやや大きな頭に触れ、猫の毛のように柔らかでふわふわとした髪に指を絡める。
少しだけ髪を撫でると、今度はうなじ。大きな頭を支える、細い首をいたわるようになぞる。
次は肩から背中。彼女の肩は、日頃の彫金仕事にも関わらず、ぷにぷにと柔らかで、指で押せばどこまでも沈みそうだった。
背中も同じで、柔らかな肌の内側にふにふにとした肉が詰まっており、細い骨が指で感じられた。
肩こりや疲労とは無縁のように思われる身体だが、それでも疲れはたまるらしい。軽くもんでやると喜ぶので、今度マッサージをしてあげよう。
肩と背中を触ると、今度は背筋をたどって腰に手を下ろした。
ドワーフのため、くびれなどとは無縁の腰回りだ。妻は時折、エルフやサキュバスの身体を見てため息をついているが、僕としてはこっちの方がかわいいと思う。
それに、仮に彼女にあんなくびれができてしまったら、ちょっと力を込めるだけで折れそうで、抱くことすらできなくなってしまう。
腰から腹の方に手を伸ばし、軽くぽっこりとしたお腹を撫でた。子を宿しているわけではないが、彼女が妊娠したらどうなるのだろう。楽しみだが、少し不安でもある。
「ん・・・」
腹を数度撫でると、彼女が小さく声を漏らして身じろぎした。
僕は彼女の動きに、腹から指を滑らせ、腰へと戻らせた。そのまま、皮膚越しに感じる背骨をたどり、尻に触れる。
小さな、手の中にすっぽり収まりそうなほど小さなお尻。
ジパング土産でもらったお菓子よりも柔らかい彼女の尻は、僕の指にすいつくようであった。
揉んでも揉んでも、いつまでも飽きがこない。大きなおっぱいを揉むのもこんな気分なのだろうか?
僕はしばし彼女のお尻を揉み、尻から続く名前とは裏腹に細い太腿を撫でると、尻の間に指を触れさせた。
「っ・・・!」
指先に湿り気を感じた瞬間、彼女が唇を重ねたまま身体を震わせた。
両足の間、ごくごく小さな亀裂を軽く撫で、湿り気を塗り広げる。
決して亀裂に指を沈めることのないよう注意しながら、僕はそこを撫で続けた。
「ん・・・んん・・・!」
唇を重ねていた彼女の動きが止まり、どこか苦しげな吐息が彼女の唇から漏れた。
僕はそのまま、しばし彼女の両足の付け根を撫でると、亀裂の一端を軽く擦った。
彼女の肌越しに、柔らかではあるものの弾力のある何かが指先に感じられた。
皮膚に包まれたままの小さな突起を擦ったその瞬間、彼女の震えがひときわ大きくなる。
「・・・っ!・・・!・・・!」
目をぎゅっと閉じ、眉根を寄せ、彼女は小さく震えた。
彼女の震えを静め、安心させるように、僕はその小さな体を抱きしめる。
しばし、彼女は腕の中で震えると、動きを止めた。
「・・・ぷは・・・はぁ、はぁ・・・」
彼女は唇を離し、深く、大きく息を吸った。
小さな唇が大きく開き、ほっぺには赤みを帯びさせ、両目はとろんと焦点をずらしている。
性的な興奮が、彼女を内側から熱しているのだ。
「気持ちよかった?」
「・・・・・・」
僕の問いに、彼女は小さく頷いた。
「・・・もっと・・・その、今度はお口で・・・」
彼女は表情から少しだけ興奮の色を消すと、やや恥じらいをにじま
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録