十二屋月蝕さんの作品一覧

『狩猟者の一族と一ツ目巨人の頭骨』
魔王の交代により魔物が姿を変え、人と魔物の戦い方は様変わりした。
とは言うものの、人間同士の争いに大きな変化はなかった。
今日も辺境の国同士がぶつかり合いで、一方がもう一方の都市を攻め落とした。
そして俺は攻め落とされた都市の端っこで、お供を引き連れて見回りをしていた。
俺の側にいるのはサイクロプスだ。
だが、魔王の交代により姿を変えた、可愛らしいサイクロプスではない。
見上げるほどの巨躯を備えた、魔王の交代以前の旧種のサイクロプスだ。
その首には金属製の首輪が巻きついており、首輪に繋がれた鎖が俺の手に伸びている。
詳しい理屈は知らないが、コイツは何でも古いサイクロプスの骨から再生した、一種のゾンビらしい。
そしてその技術により生まれた無数の旧種オークや旧種サイクロプスが、わが国は快進撃をもたらしている、というわけだ。
だが、いくら賞賛されたところで、コイツの口から漂う胸の悪くなるような臭いが消えるわけではない。
俺は臭いを堪えながら、お供を引きつれつつ廃墟の間を歩いていた。
「ぅが・・・」
不意に、旧種サイク...
[サイクロプス/エロなし/ネタ/図鑑世界(中世)]
読切 4909view 20vote 感想(5) 10/04/07 18:36

エルンデルストの住人ども−車中にて

エルンデルストの住人ども−山中の沼

旧種魔物使いのとある夜
王都で象に踏まれて怪我をした。
友人が執り行った、骨格からの生物復元術の実験に巻き込まれたせいだ。
もう骨はつながり、象に踏まれた怪我のほとんども快復しているのだが、長らくベッドで寝ていたせいで足が上手く動かないのだ。
それで、歩行訓練を毎日繰り返し、前の通りに歩けるようになるまで退院できないという訳である。
まあ、退院までの治療費を国が補償してくれたのが、唯一の救いだろうか。
しかし、それにしても暇だ。
「はぁ・・・」
病室で、見慣れた天井を見上げながら僕は溜息をついた。
と、そのとき、病室のドアがガチャリと音を立てた。
「先生?」
「ああ、やっと来てくれたか」
ドアの隙間から顔を覗かせた二十歳前後ほどの褐色の肌の女性を、僕は迎えた。
「この間持ってきてくれた分が昨日で終わってね・・・歩行訓練以外やることがなくて暇で暇で・・・」
「折角の休みなんですから、暇を満喫できていいじゃないですか、先生」
昨日からの暇さ加減を訴える僕に、いささか困ったような顔をしながらも彼女は笑みを浮かべ、ベッドの傍らに歩み寄っ...
[魔物娘いろいろ/エロあり/ダーク/図鑑世界(中世)]
読切 6867view 21vote 感想(1) 10/04/28 14:02

とある小さな料理店
皆様おはこんにちばんわ。十二屋でございます。
突然ですが、しばらく新作のアップを止めます。
リアルの多忙化と、執筆に専念するためです。
七月ごろには復帰できると思いますので、どうかお待ちください。

あと、これだけではちょっとアレなので、料理店も用意しておきました。
ご注文は感想欄からどうぞ。
もしかしたら作品にするかもしれません。
[魔物娘いろいろ/エロあり/ほのぼの/百合/超微エロ/甘口/いろいろ/その他]
読切 5466view 15vote 感想(8) 10/05/06 12:00

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33