ある時は卓球だった。
またも無骨なビルのエレベーターに乗り込み、コン、カコンと小気味よい音が響く空間へと辿り着く。
正直、俺の方が上手いゲームを持ち掛けられ「ホントにいいのか?」なんてことを聞いたが……
「そんなこと言ってたら、ボクは一生君に勝てないじゃないか」
なんて返される。
そして、互いにジャケットをハンガーにかけ、ワイシャツ姿で軽く打ち合い、ポイント制で練習するものの……
「うぅん、流石に卓球だと君に分があるようだね」
「ボクもなかなかに上手くなったとは思っていたのだけど……それでも先輩さんには敵わないなぁ」
やはり、俺の方に分があって、だいたいのゲームは取れてしまった。
とはいえ、薫の上達具合も尋常ではなく、気を抜いてプレーをしたら負けてしまいそうなぐらいには実力差が無くなっていた。
「ふぅ……本気でやると思いのほか汗ばんでしまうね、ほら見て、ワイシャツが透けてしまいそうだよ」
自然と話し掛けるような声。
その言葉に視線が導かれ……確かに薄っすらと透けたワイシャツ、その奥にブラジャーの中に押し込められた乳肉が、見えてしまう。
「それに中の熱気も籠るから……ちょっと、ボタンを外させて貰うね」
「ふぅー……色んなところが汗ばんでしまって……とりあえずハンカチで……」
プチンと外したボタンから、むわぁ……と蒸気が湧いた、気がした。
意識的か、無意識か、分からかなかったが……膝に手を当て、やや屈んで、ハンカチで首筋を拭う姿があまりに扇情的で、目に焼き付いてしまう。
肌蹴たワイシャツから覗く深い谷間の始まり、じっとり汗ばんだ腋、妖艶に汗が滴る首筋、透けるブラジャーの色……
「……あぁ、もうこんな時間か、それじゃあ賭けをしようか」
「でも……流石にボクと先輩さんとの間にはかなりの実力差があるから、出来ればハンデが欲しいな」
「そうだね、ルールは4ゲーム先取で……」
そして、汗の香り。性欲が湧き上がってしまう、あの匂い。
そんなフェロモンを発してるとは思えない、滴る汗すら爽やかに感じる立ち振る舞いと、顔の良さ。
だから、互いに汗ばんでいるのを意に介さずに近づいてきても、離れる選択肢が思い浮かばずに……至近距離まで詰められ、ずいと顔を寄せられる。
「ハンデとして、ボクに2ゲーム欲しいんだけど、どうかな?」
何度も魅了されたあの匂いに包み込まれ、何度も屈服させられた赤い瞳に覗き込まれる。
……正直、2ゲームのハンデでも勝てない訳ではない。むしろ実力をしっかり出せれば、こちらが勝つ可能性の方が高いだろう。
けれども……
「……もし、ハンデをくれたら、良いことを沢山してあげるからさ」
「ふふふっ……ボクの汗の匂いが好きなんだろう?今すぐ抱きついてたっぷり吸いたい、甘えたい、なんて考えてるのは分かってるよ……
#9825;
#9825;ハンデをくれたら、その願いを叶えてあげようじゃないか……
#9825;」
その先に、待ちきれないほどのご褒美をぶら下げられてしまったら、話は別。
「大丈夫、たった2ゲーム……ボクが君から2ゲーム取れたことなんて、そんなに無い……そうだっただろう?」
「仮に負けてしまったとしても、ボクも鬼ではないからね、命令と称して、君をあまーく抱きしめて身も心もトロトロに溶かしてあげるからさ……
#9825;
#9825;もちろん、マゾっ気もたっぷり満たしてあげよう……
#9825;
#9825;」
寄せられた顔は、正面を通りすぎ、耳元近くに唇を合わせられる。
そこから吹き込まれた囁きは、理想的すぎて欲望が膨らんでしまう。早く、はやく、ソレになりたい、と……
「あははっ
#9825;流石は先輩さんだね、後輩の言う事を聞いてくれる優しい先輩さんだ」
そんな想いが溢れてしまったのか、いつの間にか返事をしてしまったようで
「それじゃ、前払い、をしてあげようか」
気が付いたら、じっとりとした汗が染みた、ぱつぱつのワイシャツが眼前に広がっていて、その奥に透けた密度たっぷりの乳肉が見えて……
「ほぉら、ぎゅー……
#9825;
#9825;」
幸せな弾力が、顔いっぱいに押し付けられた。
「ふふふっ……ボクのおっぱい、いつもよりじっとり汗ばんで、甘ったるいだろう?練乳よりも甘くて濃厚な匂いが、脳に入り込んで……
#9825;」
「ほら、遠慮なんてしなくいいんだよ?好きなだけ深呼吸しようじゃないか……
#9825;
#9825;ボクだって、こうして君の匂いを堪能してるからお互い様さ……
#9825;
#9825;」
「はい、吸って〜……吐いて……
#9825;もっと吸って……吐いて〜……
#9825;
#9825;」
弾力たっぷりの乳肉に顔を埋め込まれ、甘いフェロモンがたっ
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