第二十三話 魔に堕ちる/魔物たちのターン

「お嬢様、これは――」
「……魔物化しかけていても、脳はまだで、負荷に耐えきれずに潰れてしまったみたい」
「――まだ息はありますが、これでは、もう……」
「ごめんなさい……。貴女が、そこまで思い悩んでいたなんて。……まだまだお姉さまたちと比べると、私は未熟ね。淫魔が心を見透かし切れないなんて、お母様に怒られちゃうわ」
「お嬢様……」
「心配しないで、カトリーナ。私の存在にかけて、この子は絶対に死なせない。この子から悦びを奪ってしまった分、これからのこの子の未来を幸いにしなきゃいけないから」
「ですが、どうなさるおつもりですか? 並の魔物にした所で、これ程の欠損を修復するのは難しいのでは?」
「……この子の身体に染み込んでいた竜の血を使って、根本から作り変えてあげるのよ。流石に、ただの人間がドラゴンに変わるなんてできないけど、その下位種くらいなら出来るわ」
「そういう事ですか……」
「――ねえ、聞こえてる? 貴女はもう、何も悩まなくていいし、何も怖がらなくていいの。大切な人を守って、そして守られる。ひとりぼっちになる事なんかあり得ない、そんないつまでも幸せな時間がこれから先ずーっと続くようになるから」
「……」
「その為に、貴女を特別いやらしくて、この上なく素敵な魔物にしてあげる……♪」

 ・・・

 目が覚めて、周りを見た。

「……タイチョー?」

 何処にも居ない。

「こっちかな」

 まっすぐ進む。家の壁とか、邪魔なものを壊して進む。

「こっちかな?」

 こっちな気がして、そっちに顔を向けた。

「あっ♪」

 そのニオイを嗅いだ瞬間、全身の鱗が逆立った。お腹の下がキュンッってなって、もっと近くで嗅ぎたくなるような、そんなニオイ。

 ――タイチョーのニオイだぁ……♪

 地面を這って、一直線に進んで行く。
 最後の壁を頭突きで壊して、やっと見つけた。

「なっ、何だ!? ドラゴ――っ!? では、ない?」

 タイチョーは、手を後ろに縛られていて、動けないみたいだった。

 ――わたしのために、まっててくれたんだね……♪

 我慢できず、すぐに抱きついて、鼻をこすり付けて、ニオイを嗅いだ。

「んっ、はぁ……♪」

 今まで知らなかった、甘くて、優しくて、胸が高鳴るニオイ。
 もっとこのニオイが欲しい。鱗のの一つ一つに染み付いて離れなくなるくらいに、染み込ませて欲しい。だから、私は隙間がなくなるくらい強く、タイチョーに巻き付いた。

「っ! ぬ、ぐ……っ! お前は、一体……っ!?」

 ちょっと苦しくしすぎたかもしれない。けど、大丈夫。もう離さないから。離れないから。

「あ、んっ……♪」

 キスをして、舌を潜り込ませる。でも、タイチョーの唇はしっかり閉じられていて、お口の中をペロペロする事ができない。どうしよう。

「ぐ、ぅ……」

 お腹に何か、固い物が当たっている事に気付いた。なんだろう、と思って触ってみると、

「――っ!」

 ビクンって震えた。

「……あはぁ
#9829;」

 これはたぶん、オチンチンだ。タイチョーの大事な所で、ここから私が欲しいものが出てくるんだ。
 私の大事な所に入って、ぐちゅぐちゅして、一緒に気持ち良くなれる。

「ぬあっ!?」

 邪魔な服を爪で切り取って、オチンチンを外に出してあげた。

 ――あっ
#9829; あふぅ……
#9829; いい、ニオイだよぉ……
#9829;

 もわぁっ、と漂ってきたオチンチンのニオイに、くらっとなった。身体から漏れていたニオイを嗅いだだけで幸せな気分になっていたのに、オチンチンから溢れる一番強いニオイを嗅いだ瞬間、眩暈がして、涎が溢れて、私のおへその下にある、オマンコがうずうずとしだしたのだ。

「待、て! ――お前、まさか」

 私は堪えきれず、オチンチンを撫でてみた。

「――っ!!!」

 さっきよりも大きくビクンッって動き、さらに大きく、固くなった。

「えへへっ……♪」
「や、やめ――」

 この瞬間を見逃す私じゃなかった。

「はむっ♪」
「!?」

 声を出そうとしていたから、その隙を見計らって、またキスをする。
 今度は舌を中に入れる事が出来て、タイチョーのお口の中をペロペロ出来るようになった。

 ――あまい、あまいよぅ……
#9829;

 タイチョーの唾液を舐め取る度に、身体が火照っていくのが分かる。
 いつまでも飽きが来なくて、いくらでも飲んでいられる。
続けて私はオチンチンを弄り始めた。爪で傷付けないように優しく、何度も触ってみたり、擦ってみたりした。

「――っ! ――っ!」

 タイチョーの舌が、口の中で暴れている。苦しいのかな。
 その時、

「――っ!!!」
「む? むぅっ!?」

 びゅくっ! び
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