・刑部狸さん
「今日の収支は……たしかそろそろアレの在庫が切れるはず……」
「ぬ、どうした? ああ、茶か。いつもすまんな」
「ふぅ、もうこんな時間か。うむ、そうだな。そろそろ床につかねばならんな」
「くあ〜ぁ、あふ。……なに? そんな欠伸は人前でするな? ぼりぼり頭を掻くな?」
「そんなことお前に言われるまでもない、わしの顔も体も大事な商売道具じゃからな」
「けどせめてお前の前でくらいは素の自分に戻ってもよいじゃろうが。わしももう長い間生きておるのじゃぞ、柄でもない」
「疲れるのじゃよ、きゅーてぃでぷりてぃでびゅーちふるな狸を演じるのはな」
「……別にノリノリでやっとらんわい、客受けがいいからで――ええい湿布を剥がすな!」
・ヴァンパイアさん
「朝か」
「眩しいな」
「我々夜の眷属にとっては忌まわしき光、それをこうして眺めることになろうとはな」
「それも下賤な人間、それも男とだ」
「つくづく我も丸くなったものだな……いや、それは貴様もか」
「まさかこの我を討伐しようという輩を眷属に迎え入れることになろうとはな」
「そう噛みつくな、まだ朝日が完全に昇りきった訳ではない」
「契約したはずだぞ? 貴様の夜の刻を奪う、代わりに我の昼の刻をくれてやるとな」
「そら、早く棺桶を用意しろ。ガウンもだ、我が眠りについたら後は好きにするがよい」
「――服は汚すなよ?」
・バブルスライムちゃん
「おひるね、する?」
「いいよ、おいで」
「……やっぱだめ。こないで。そう、そのへんで。かお、ちかづけちゃだめ」
「だって」
「わたし、その、ね」
「くさく、ない?」
「あと、からだがぽこぽこしてるから、うまくねむれなかったり、しそうで」
「いいにおい?」
「ぽこぽこ、きもちいい? うそじゃない?」
「ほんと? ほんとのほんと?」
「うん。ならいいよ。おいで、いっしょにねよ」
「……ありがと」
・トリトニアお姉さん
「そこのぼく、おめめしぱしぱしてどうしました?」
「ねむたくなっちゃいました? それじゃあお姉さんといっしょにおやすみしましょうね」
「お姉さんの背中はぷるぷるしてとぉーってもやわらかいですよぉ
#9825;」
「えっ? 重くないかって?」
「ぼくはいい子ですねぇ、お姉さんの心配をしてくれるなんて」
「そんなこと気にしなくていいんですよぉ、ぼくはまだ子供なんですから」
「ほら、ぼくが背中に乗ってもお姉さんは大丈夫ですよ、ね?」
「もし不安だったら、背中のうねうねをしっかり握っててくださいね。そうすればお姉さんのうねうねも握り返してくれますから」
「絶対離したりしませんから、安心しておやすみしてくださいねぇ……」
「ぜぇったいはなしたりしませんからねぇ……ウフフ……」
・テンタクルちゃん
「わぁ、こんにちはです」
「今日も来てくれて嬉しいです、気味悪がらずにあたしと接してくれるのってお兄さんくらいですよ」
「分かってますもん、こんなうねうねべとべとな触手は気味悪いってことくらい」
「そんなあたしにマッサージを頼むなんて、本当にお兄さんは物好きですね」
「いいですよ。ほら、あたしのあしのところに……って言う前に来ちゃってますね」
「触手でいっぱいなのによくわかりますね……そこだけ粘液がないから、すぐわかるって?」
「だってお兄さんをねとねとにしちゃったらえっちな気分が爆発しちゃいそうで……幸せそうな寝顔のお兄さんをずっと見てたいのもありますけれど……」
「おちんちんがおっきくなるのはまだ慣れてなくて、ぱんぱんになったのを見ると恥ずかしいっていうか……」
「あたしはえっちな触手だから、初めての時くらいリードしてあげたいの」
「……ダメ?」
・ジーニーちゃん
「Hi! 呼ばれて飛び出て参上ジーニーちゃん! あなたの願いを何でも叶えるヨ!」
「うるさい? 仕方ないネ、ずーっとランプに閉じこもってればテンションの一つや二つおかしくなるもんヨ」
「それでご主人、ランプを擦ってワタシを呼び出したのは何の用? 年がら年中暇なワタシにかかればどんな願いもおもしろおかしク――」
「ヘ? 寝たイ?」
「なるほど安眠したいってこト。そうと決まれば今すぐセックスするネ!」
「違ウ? そんなんじゃなイ? ピロートーク的な奴がいイ? バブミ?」
「……ご主人の言ってることは難しくてよく分からないヨ。けどなんとなく分かったような気がするネ」
「さあご主人! ワタシが膝枕しつつおっぱいを見せてあげるから今すぐそれに吸い付くネ! 頑張ればミルクも出せるヨ!」
「出なかったら出るまでヤれば解決ネ!」
・ジャブジャブちゃん
「一緒に寝たい!? つまりセックスしたいってこと!?」
「マーチヘア? 友達に居るけどその子がどうしたの? あの子まだ独身だか
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