『ふぃー、今日もお疲れさん、それじゃあおやすみー』
「待った。今日こそ言おうと思ってたことがあるんだ」
『なにさ改まって』
「ちょっと臭い嗅いでみ?」
『臭いって、ここの?』
「真っ先にちんこの臭いを嗅ごうとするのはどうかと思う、もうちょっと場所を選んだほうがいいよ?」
『どれどれ、くんくん……うわっ、くっさ』
「忠告を無視してちんこの臭い嗅いどいてその反応は酷いんじゃないかな」
『ちんことまんこの臭いしかしないや』
「そうやってストレートに言うの止めよう? それ半分は君の臭いだからね」
『青臭くほろ苦い、雌を誘うたくましい雄の精の香り。そして熟れすぎた果実のような甘く爛れた腐臭。――まるで一晩コトを済ませた男女がする臭いだね』
「いくら言葉を尽くしても誤魔化せないものはあると思う。あと普通一晩でここまで臭いは染みつかない」
『嗅いだだけでむらむらしてきた、もう一回セックスしていい?』
「ちゃんと許可を取るだけ良心的になってきたと思う俺はもう手遅れかもしれないなあ――じゃなくて、いい加減体洗わないといけないからさ、ちょっとだけお外に行こ?」
『やだ』
「なんで」
『光怖い』
「じゃあ夜になってからでもいいから」
『夜だとお水冷たいからだめ、お腹冷えちゃう』
「胸しか隠れてないベルトと腰布一枚で何を今更。というかそれだと今までどうやって体洗ってたの」
『洗ってないよ?』
「えっ」
『洗ってないよ?』
「……ごめんちょっと聞き取れなかった。もっかい言ってくれる?」
『洗ってないよ?』
「女の子はおならもうんちもしないって説があったみたいだけど本当だったんだな……」
『なにそれ羨ましい、後始末って意外と面倒なんだよね、でもサボると後で臭うし困っちゃう』
「藪を突いたら蛇じゃなくてラミアが出てきたような感覚、どうすれば大人しく帰ってくれるのかしら」
『セックスだな! セックスすれば全部忘れるよ!』
「君は昼夜問わずにセックスしっぱなしだもん、そりゃ忘れるよね色々と。……寝て起きたら忘れてくれればいいんだけど」
『そういえばお前から夜這いはされたことなかったね、いつでも受けて立つよ!』
「ここまで貫かれるといっそ清々しく感じられる」
『へへ、そう褒めるないでよ、照れるなぁ』
「心の清らかさはよーく分かったので次は体を清らかにしましょうかね」
『やだー! お外出たくないー!』
§
『ね、ここに居よ? お外行かなくてもここでもいっぱいセックスできるよ?』
「いつもしてるじゃん。それこそ最初のころは嫌だって喚いても止めてくれなかったじゃん」
『ちゃんと終わった後はぎゅーって抱きしめてあげるからさぁ、ね?』
「セックスし終わった後はそのまま寝ちゃうよね君。君は寝起きも悪いんだから、目が覚めてもしばらくの間抱きつかれたままで何もできないんだよ俺。それはいいんだけど寝ぼけてほっぺとか首とかがじがじするのはやめてほしい、時々命の危険を感じる」
『行くの止めてくれたらご褒美にちゅーしてあげるよ?』
「キスマークもいっぱいだよ。噛み痕よりも多いくらいだよ」
『あ、愛情たっぷりだからセーフだもん!』
「成程痛めつけることも愛情ですか……ヤンデレって奴?」
『うん! あたしこれからヤンデレになるね! だからお家から出さないよ! 目のハイライトだって消しちゃうもん!』
「そもそも君って髪の毛で目が隠れてるからさ、かき上げてくれないと見えないんだよね」
『分かった!』
「もうちょっと髪を上に持ってきてくれる?」
『うん! ……えっとね、これでいい?』
「そうそう、そのまま両手を上に上げて――今だっ!」
『えっ? ――あぁっ、ちょっと、こらぁっ! 何すんのさ!?』
「わはは、腕さえ封じればこちらの物だ、連行するぞー!」
『やめろよー! どこへ連れてく気だよー!』
「ただ水浴びしに行くだけなのに何この犯罪臭」
『無理矢理なのは夫婦間でも犯罪だよ!』
「汚れた嫁を綺麗にするのも愛情だと理解してほしい」
『人をキズモノみたいに言うなー!』
「先にキズモノにしたのはそっちでしょうが、いいからさっさと済ませますよ」
『やだー! 離せ、離せってばー!』
「ふはは無駄無駄、それとあんまり暴れると――あっ」
『あぁっ! ちょっと待って! ベルト! ベルト取れた! おっぱい見えてる!』
「そりゃあ昨日自分で緩めたからじゃん」
『知らないよそんなの! あーもう、いいから離してよー!』
「どうせこれから水浴びするんだし脱ぐ手間が省けてよくない?」
『よくないっ! ってあー! パンツ! パンツが脱げたー!』
「腰布って結構簡単に取れるんだね。よし、それじゃあ行
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