「何やってんだ…?」
俺はロイス達を送った後、彼女達ワーウルフの集落へと戻ってきていた。
だが集落は静まり返り、彼女達は中央の大きな(恐らく族長の)家の前に集まっていた。
近くにいって見ると、彼女達は家を囲み神妙な顔で見守っていた。
…その中心に族長はいた。
彼女は目の前に片膝を付いているワーウルフに自分の付けていた首飾りのような物を授けていた。
授けられたワーウルフは立ち上がり、自分を象徴するかのように高々と遠吠えをした。
どうやら何かの儀式をしているらしい、俺は終わるまで待つ事にした。
「族長継承の儀式?」
「そうだ。」
儀式が終わった頃。
テーブルに沢山の食事が並べられ、彼女達は火を囲み歌い踊り、宴が始まった。
俺は宴の席に呼ばれ飲み食いする中、彼女に何をしていたのか聞いてみた。
次の族長を決める儀式だったらしい。
「お前、族長を辞めるのか?」
「辞めるというより託すだな、私はお前の良き妻になると誓った。…誓った以上族長を続ける事は出来ない、だから、次なる世代に託したのだ。」
「えらく律儀だな…。」
俺は苦笑しながらも答えた。
まあ、この後ヴェンの所にへと送るのだから都合としてはかなり良かった。
だが、俺の頼みで彼女から族長という位置が無くなるのは少し心苦しかった。
彼女達のためとはいえ、生活までも束縛してしまう事になる。
そう思うと俺は途端に不安になった。
「後悔してないか?」
「ん?何をだ?」
「俺の…妻になる事を。」
「今更それを聞くのか?」
ここまでしといてだが俺は彼女にそう聞いていた。
だが彼女は呆れながらも、さも当たり前かのように言った。
「私がお前に惚れ込んだのだ、後悔は無い。」
「そ、そうか。」
俺は自分の頬が熱くなるのを感じ、酒を飲んで誤魔化した。
これは酔いが回って熱くなっているのだ、断じて照れている訳ではない。
その様子を見ていた彼女が「ふふっ」と笑った。
火に照らされて赤く火照る彼女の笑みはとても情熱的で、その姿に俺は不意を突かれ身体を硬直させてしまう。
まずい、何か話を逸らさないと…。
「そ、そういえば。」
目を泳がしながら俺は話題を振った。
「まだ名乗って無かったよな、俺はアレスだ。…お前は?」
そう言うと彼女は突然、恥ずかしそうに顔を逸らした。
俺は訳も分からず「どうした?」と聞くと彼女はぼそぼそと言った。
「…笑わないか?」
こちらを時折伺いながら彼女は聞いてきた。
その容姿はとても愛らしく、最初に会った時とは想像もつかないほどだった。
俺はその姿に微笑みながらも彼女の“要望”に答えた。
「笑わない。」
「ぜ、絶対にか?」
「ああ、絶対に。」
俺がそう答えると彼女は視線を逸らせながら呟くように言った。
「…“ルー”だ。」
「ルー?」
聞き返すと彼女は恥かしそうに頷いた。
「…。」
俺は黙ったままの彼女の姿をみて、
「くっくく、あっはははは!!」
盛大に吹き出してしまった。
「わ、わわ、笑わないと言っただろう?!」
予想外の裏切りに彼女はあたふたとする。
「わ、悪い、でも、くくくくっ。」
怒る彼女を余所に俺はまだ笑いが止まらなかった。
彼女は機嫌を悪くして「ふん」とそっぽを向いてしまっため、俺は笑いながらも慌てて弁解をする事にする。
「いや、悪い悪い、別に名前が可笑しくて笑ってたわけじゃないよ。」
「…本当か?」
彼女はちらりと疑いの眼差しを向けて俺の方を見た。
俺はそのまま話を続ける。
「ただ、あんまり恥かしそうにしてたから何かと思って。」
「物心つく頃からそう呼ばれてたのだ、仕方ないだろう…。」
「いや、いいんじゃないか?…お前と一緒で可愛いぞ?」
「か、かわ?!」
彼女は顔を真っ赤にして俺の方を向いた、心なしか顔から湯気も出ている。
「わ、私が、…可愛い?」
「ああ、とてもな。嫌か?」
「い、いや、今まで言われた事は無かったのだが…可愛いか、その、不思議と悪い気はしないぞ?」
頬を赤らめながら上目遣いに見てくる。
後ろの尻尾は左右に勢い良く振っており、彼女自身もそわそわと落ち着かない様子だった。
意を決して彼女は“催促”をする
「なあ…、アレス?」
「うん?」
「そろそろ…いいか?」
「…ああ。」
そう返事すると彼女は俺の手を握り、中央の大きな家へと入っていった。
彼女を寝床へと優しく寝かせ、服を脱がせていく。
布がはだける音と共に彼女の透き通るような肌が姿を見せる、肌をなぞると彼女は「んっ」と声を漏らし、びくんと跳ねた。
身体が重なっていくほどに体温は上がり、二人の息も自然と荒げてくる。
俺は堪らず彼女の豊満な胸へと顔を埋め、揉み解しながら桃色の突起物を指先で弄った。
「ん、私の胸、そんなに、
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