サァ
ん…
まぶしい
目を覚まして
あれ?
私いつの間に寝てたんだろう
昨日 シトリーさんとお風呂に入って
あれ? 思い出せない
「おはようございます。アイリ様」
シトリーさんの声
身体 起こさなきゃ
んっ
声 もれた
え?
ちくび じんじんして
あれ? 私のおっぱい 大きくなってる?
見覚えのないネグリジェ
ブラは付けてない筈なのに 押し上げて
ん…
生地に擦れると電気が走ったみたいに びりって
「どうなさいました?」
え? あ、いえ かわいいネグリジェだなって思って
慌ててごまかす
「くすくす」
シトリーさんがまた柔からに笑って
ごそごそ
ん?
ベッドから出ようとして 違和感
ネグリジェに肌がこすれる度にむずがゆくって
おかしいな
シルクの滑らかなネグリジェ
きっと私の持ってるものよりずっと高い
なのに なんでだろう
「旦那様はいつも朝食はお一人で摂られます。なのでアイリ様の分もお部屋にお持ちしますので」
あ、はい
「その前にお召し変えをいたしましょうか」
は、はい
「くすくす。まだ慣れていないようですね」
え?
「私はあなたの侍女です。もっと気を抜いてくださって構いませんよ」
あ、そうでした
ごめんなさい
「くすくす」
かぁ〜///
顔が熱くなった
ごまかす様にベッドから出て
「お好きな色はございますか?」
え?
「お洋服の色です」
ああ えっと青い色が好きです
「畏まりました」
シトリーさんがクロゼットへ
そして 綺麗な空色のドレスを
細かいところまでレースがあしらってある
きれい…
「ふふ。きっとアイリ様に良くお似合いになります」
で、でも…
私なんかが着るには勿体ない気が
「いいえ。そんなことはございません。アイリ様と比べればこの程度のドレスでは役不足なぐらいです」
う…///
恥ずかしい
私はまた顔から火が出そうになった
「さ、お召し変えを」
あ、はい
そう言ってシトリーさんの隣へ
流れる様な動きでネグリジェを脱がせていく
すぅ…
え?
「どうなさいました?」
え、あ、いえ。な、何でもないです…
嘘…
どうして?
私の大事な所の毛が
え?うそ…
「女同士です。恥ずかしがる事などありませんよ」
え、あ、そ、そうですね…
「さ、下着を」
は、はい!
どうしよう
どうして?
よくわからない
でも 下着さえつけてしまえば
ぁ
え?
シルクの下着が大事な所を軽くこする
それだけで何とも言えない感覚が伝わる
下着をはいた後もなんだかむずがゆくて落ち着かない
「どうなさいました?肌に合いませんか?」
い、いえ
とっさに否定してしまう
失敗した
変えてもらえば良かったかもしれない
でも 今更恥ずかしくて言えない
んっ!
乳首がこすれて思わず声が出た
あれ?
やっぱり私のおっぱい 大きくなってる気がする
「はい。下着の着付けは終わりました」
あれ?下着は私のサイズに合わせてあるって昨日説明を聞いたはず
じゃあやっぱり私の勘違いなのかな?
良く考えれば一晩で大きくなるはずはないし
私が悩んでいる間にシトリーさんは私の着替えを終わらせていた
「はい。これで髪も結い終わりました。どうですか?」
すごぉい…
私じゃないみたい
お化粧ってすごいんですね
シトリーさんにお化粧してもらって髪を結ってもらった
鏡に映っているのはまるで物語のお姫様見たい
そんなお姫様が私と同じドレスを着て、同じ動きをしている
なんだか嘘みたい
「お化粧はほとんどしておりませんよ」
でもなんだか少し大人っぽくなったみたい
「ふふ。アイリ様もこれから大人になって行かれます。ご自分で思っていらっしゃるよりずっと早く大人になっていらっしゃるのかもしれませんね」
そ、そんなことはないですよ…///
身体の違和感も
おっぱいの大きさも
もしかしたら私が成長しているのかな?
だったら、少し嬉しいな
もっと 綺麗になれば 公爵様と一緒に居ても恥ずかしくない女性になれるのかな?
ううん
ならなきゃ
私 公爵夫人 なんだもんね?
朝食を終えて読書をする
バルコニーに出れば 昨日の暗い森が嘘のように 緑の海が広がっているのが見えた
チュンチュン 小鳥の声も聞こえる
昨日は私 気負い過ぎていたのかな?
お屋敷はこの世の楽園みたい
公爵様も 少し怖いけど でも私に優しいお言葉を掛けてくださる
お父様やお母様の言うように私は本当に幸せ者なのかもしれない
もぞ
日差しから逃げるように身をよじる
…ん
やっぱりおかしい
身体がむずがゆい
それに、なんだか下着の下 じっとりと 汗をかいた様で
シトリーさんに言ってお昼にお風呂を借りようか
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