三度目のキス。
今度はおにいちゃんから。
優しくて甘くて、そして気持ちいいキス。
触れ合う唇から感じる柔らかさに震えそう。
舌を絡めあってお互いの唾液を交換しては味わい。
おにいちゃんの舌が私の舌の裏や根本を舌先で転がすとまるでクリトリスを舐められているみたいに気持ちよくて目の前がチカチカする。
そうしている間に体に変化が現れる。
お兄ちゃんの唾液がとても美味しくて甘い蜜のような味に変わってくる。
ねっとりと甘いのにジュースみたいにすっきりしてて、いつまでも味わいたい味。
私の舌が慣れて、おにいちゃんの唾液をとても美味しく感じるように変わってしまったんだ。
それに、その唾液が喉を通りすぎて胃に落ちる度に私の身体が燃え上がる。
もう私の身体にとっておにいちゃんの唾液は媚薬に変わっていた。
唾液が流れこむのと入れ替わるように私のオマンコから熱いお汁が流れ落ちる。
――じゅず…ずるる
もっと欲しくておにいちゃんの舌をすすり上げる。
――じゅずず…
―かじ
舌を吸われたおにいちゃんが反撃とばかりに私の舌を吸い上げ、そして根本の分厚いところを甘噛した。
それだけ。
でも舌がクリトリスみたいに感じちゃうようになった今の私には十分。
「っ!! んむぅぅぅ!!」
――シュ
私は愛液を吹き出してイッてしまった。
「あえぇ…」
力が入らなくなってだらりと口広げたままの私の唇からおにいちゃんの唇が離れる。
二人の唇をつなぐように唾液の糸が伸びて、
―ぷつ
それが切れて私の舌先に落ちた。
―ビクンッ
それだけで腰が跳ねた。
あふぅ…。
息を吐き出すだけでも気持ちいい。
おまんこみたいに感じるようになっていたお口はおにいちゃんの唾液と精で更に感じやすく成ってしまっていた。
ううん。
ちがう。
切ない。
おにいちゃんの唇が、舌が、唾液が触れていない。
ただそれだけの当たり前の事なのに、まるでおしゃぶりがなくて泣いちゃいそうな赤ちゃんみたいに落ち着かない。
こんなに感じやすくなって、息を吐くだけでも気持ちいいのに切なくて切なくて疼く。
―ほろ
「ふぁれぇ?」
そう思ってたら、頬を雫が伝った。
それは一粒じゃなくて何度も何度も。
あ、ダメ。
どうしよう。悲しい。
切なすぎて悲しくなっちゃった。
泣いちゃった。
これじゃ本当に赤ちゃんじゃ…。
―すっ
そう思ってたら、私の身体、おにいちゃんに抱き上げられた。
おにいちゃんの半分ぐらいの身長に縮んでしまった私の身体は本当に赤ちゃんみたいに抱き上げられた。
こうすると全身がおにいちゃんに包まれたみたい。
ううん。みたいじゃなくて包まれてる。
「あ、あふぅ…」
魂が抜けるみたいに。
エッチな時の激しいのじゃない。
優しく優しく幸せな気持ちに満たされて、私の身体はイッた。
おまんこもおっぱいもお口も、どこも触れられてないのに、ただ抱っこされただけでイッちゃった。
―ぎゅ
あ、そうか。
さっきの抱っことぜんぜん違う。
今度はちゃんと女性として抱きしめられてる。
それだけで、こんなに違うものなんだ…。
人に愛されるって、こんなに素敵なことなんだ。
初めて知った。
そして、もっと欲しくなった。
「おにいちゃん。もっと欲しいよ」
言って、イって。
「おにいちゃんを気持よくしてあげたい」
そう言って、そうしたらおにいちゃん、私を抱っこしたまま仰向けに寝転がった。
そっと私を包んでいた腕が離れていく。
「…ぁぅ……」
酷く寒いと思った。
お兄ちゃんに触れていない。
それだけのことが酷く寂しくて寒くて辛く感じた。
私はもうおにいちゃんに包まれていることに慣れてしまっていた。
名残惜しくて、おにいちゃんの広い胸板に私の全身を預けて、隙間を少しも空けないように密着。
触れているところが熱くて、気持よくて。
――ドクンドクン
――トクトクトク
あ、おにいちゃんの心臓と私の心臓。
リズムの違う音。
それが少し嫌だった。
―ぎゅり
心臓に意識を向けて、締め上げる。
――トクトクトク…トク…トク…トクントクン
――ドクンドクン
おにいちゃんの心臓と同じリズム。
「あは…」
それだけで嬉しくなった。
でも、言っちゃったし、次はおにいちゃんを気持ちよくしてあげなきゃ。
私はおにいちゃんと体を離す。
さっきまでくっついていたお腹のところがとても寒く感じた。
「ふぇ?」
その時、見えた。
私の胸からおにいちゃんの胸に黒くて細い細い糸が伸びてた。
私の剣の糸だ。
ああ、どうしよう。繋げちゃった。
―ドクンドクン
身体が離れても、糸を通じておにいちゃんの鼓動が伝わってくる。
そう思ったら、途端に寒かった心が落ち着いていく。
暖かくなっていく。
―すぅ
糸は消えて、私達の身体
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