もう私は落ちてしまいました。
恋に落ちてしまいました。
私の中でワシが何か叫んでいる気もするが、そんなことは無視だ。
あーあー。聞こえませーん。
そもそも、ワシだって俺を差し置いて主様に私達を捧げたんだし、一緒じゃない。
ん?あ、でも、捧げたのは俺だったっけ?じゃあ、ワシは悪くないのか…。
まぁ、いっか。
この際うやむやにしてワシのせいにしてしまおう。
だから私のせいじゃない。
そして、私は我に返り、おにいちゃんの反応を見る。
「えっ!?そ、そんな急に…言われても…」
今度はおにいちゃんが慌てる番だ。
にゅふふふふ。
「お願い!私の全部をあげる!私を貰って」
私は一気に詰め寄り、座っているおにいちゃんの膝の上に両手を置いてぐいっと顔を寄せる。
「で、でも、僕は奴隷だよ?」
そう言っておにいちゃんは腕を見せてくる。
そこには焼き印による酷い痕が。
私はすぐさま私の刀身を取り出して魔力を使って焼き印と言う存在だけをすっぱりと切り落として再び刀身を仕舞った。
「逞しくて綺麗な腕だけど、それがどうしたの?」
私は白々しく嘘をついた。
普通の人間のおにいちゃんには私のさっきの動きは見えていないはずだ。
「え!?なんで!?消えてる…」
「ほら。これでおにいちゃんは綺麗な体。さぁ。子作りしましょ」
私は問答無用で自分の服に手をかける。
「ま、待って待って。焼き印はたしかになくなってるけど、でも、僕が売られないと僕の実家に払われたお金が…。それに僕らを攫った盗賊がやってくるかもしれないし。」
「盗賊のおにいちゃんたちならさっき私がやっつけちゃったよ。だから今は誰も来ないよ。それにお金とかそんな面倒くさいことは全部盗賊のせいにしちゃえばいいの。輸送にしくじったのは商人なんだし。それに、私なんか貴族なのに攫われて売られたのよ?そんな悪い商人が損したところで誰も悲しまないわ。子作りしましょ」
私はグイグイと押しにかかる。
きっとおにいちゃんは押しに弱いはずだ。
私は豊富な人生経験からそう見ぬいた。
“豊富な人生経験って、“私”はまだ処女のはずじゃが?”
ギクぅ!?
な、ななななな、何でそれを…
“先程から“私”には驚かされっぱなしじゃからの。あらかじめ記憶を辿って調べておいたわい。無論、“ワシ”以外もの”
うううううう、うるさい!
子供が処女で何が悪い!
“わたしさん じゅうよんさい”
むぎぃぃぃぃぃいいい!!
もう、無視よ!
私たちのことなんて無視。
これは現宿主である“私”の問題なんだから!
「さ、子作りするわよ!」
「あわわ。ちょっと!?っていうか今サラッと貴族って!?え、あっ!」
私は素早くワンピースを脱ぎ去って裸になる。
当然下には何も身に着けてないので汗ばんだ白い幼肌が顕になる。
そして私はおにいちゃんの邪魔な服を取り去るために刀身を発現させ、素早く振るう。
―シュパ
一振りでおにいちゃんの彫刻のような肉体が顕になる。
そして、それと同時におにいちゃんのいい匂いが部屋中に広がる。
「はふぅん……はぁ…はぁ…」
それだけで私の背筋に快楽が走る。
「え!?何したの!?僕の服は!?っていうかその剣…」
おにいちゃんは私の刀身を見て驚きの表情を浮かべる。
「あれ?もしかして私が魔物だっていうことに気づいてなかったの?ほら。髪の色も、それに身体だって昨日と変わってるでしょ?」
「え?……ああっ!もしかして君、あの女の子!?」
あ、どうやら私が“私”だったことにすら気づいてなかったみたい。
「すんすん。可哀想な私はこの呪われた剣の力で魔物の姿に変えられてしまったの。呪いを解くためにも子作りが必要なの。さぁ、子作りしましょ」
「最後の一言でとたんに嘘くさくなったよ!?」
おにいちゃんのくせに疑り深いなぁ。
「はい。正直に言います。私はおにいちゃんのことが大好きでおにいちゃんとセックスしたいだけの変態幼女です」
「潔良すぎてもはや男前だよ!」
なかなか鋭いツッコミ。
しかし、最早私は決断した。
今こそ魔物になって、いや、魔法幼女となって、おにいちゃんを性的に救ってあげなくてはいけない。
「マジカルマジック☆マイティ〜〜ジェノサイドぉ!おとなしくなぁ〜れっ☆」
私は刀身を振りかぶりおにいちゃんを深く深く斬りつけた。
「んあぁぁああ!」
おにいちゃんが強すぎる快感に耐えかねて身体を弛緩させる。
まさに絶好のチャンスだ。
しかし、
「んひぃぃぃぃ!!」
私はおにいちゃんの体から精を取り込んで、あまりの快楽に何度かイッてしまった。
最早その場に立っていることも出来なくて膝をハの字に曲げて座り込んでしまう。
「あ…あひ…ふぇぇ……」
――しょおおおお
あ、本日二回目のお漏らし。
た
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