「“魔女”? ですか?」
「ああ、ソビエナ国境付近の古城に魔女が住み着き、付近の村や町から若い娘を攫っているそうだ」
「それは許せません!」
「ああ。まったくだよ。国内ではソビエナが裏で手を回しているのではないかと悪いうわさまで流れ始めている。ソビエナは大国だ。ソビエナとは良き関係を続けていきたいというのに。本当に困ったものだ」
「すぐに討伐軍を組織しましょう!」
「事はそう簡単ではない。ソビエナの国境付近であるために大規模な軍備を動かしてはソビエナとの関係を悪化させてしまう恐れがある。ソビエナもまた、この“魔女”については我が国が仕掛けたのではと噂しているのだ」
「………えっと…軍を動かすことはできないという事ですね」
「…シャル?本当に分かってるのかい?」
「わ、分かっているであります!えっと。その。要は少数でその“魔女”を討伐すればいいのでありますね!?」
「シャルの「あります」がでるってことは「よく分かっていない」ってことだね」
「……私は難しい話は苦手です…」
「ふふ。シャルはいくつになってもかわいいね」
「か、かわいくなどないであります!!」
「シャルはかわいいよ。お前の美貌には諸国の姫君が嫉妬し、お前の武芸には騎士たちですら嫉妬する。私の可愛い妹。そんなお前に危険な任務を頼むのは心苦しくある」
兄上はそう言って私の頭を撫でてくれる。
私はそれだけで何でもできる気がしていた。
「兄上。私は兄上の為なら何でもいたします!多少の危険など臨むところです」
「ありがとう。シャル」
「…で、私はいったい何をすればよいのでしょうか?」
「……うん。作戦の詳細はプリメラに伝えておくよ」
兄上の素晴らしい作戦の元、私は少数の女性騎士を引き連れて魔女討伐へと向かった。
我々は村娘に扮し、村で生活をするふりをして、魔女が現れるのを待った。
その日も私は村長の手伝いをしつつ潜入をしていた。
朝早くヤギの乳を搾って、風車で小麦を引く手伝いをし、お昼を風車小屋で…
あれ?なんだか眠く……
目が覚めるとそこは天涯付きのベッドの上だった。
「くすくす」
「だ、だれですか!?あれ?」
「身体が動かない?」
傍にいた“彼女”は妖艶な声で言った。
そして、彼女の言葉通り、私の身体は指先一つ動かなかった。
「ごきげんよう。お嬢さん」
「あ、これはこれは…えっと。どちら様でしょう?」
「ぷっ!あはははははははは」
私の言葉の何がおかしかったのか、彼女は突然笑い転げた。
「あ、えっと。私、何か変なこと言いましたでしょうか?」
「あはははは。いえ。別に…ぷっ…。はぁ〜はぁ〜」
「??」
「いえ。ごめんなさい。あなたがあまりに可愛らしいものだから、つい笑ってしまって」
「そうでありますか。良かった。私、また変な事を言ってしまったのかと…」
「ふふふ。あなた、今の自分の状況が分かってる?」
「…???」
「ふふ。村娘じゃ可愛い子も少なくなったし、ちょうど新しい素体を探してたら、まさかあなたみたいな大物が釣れるなんてね。姫騎士様は思っていたよりもずっと素敵でかわいいわ。」
「そ、そんな事を言われると照れるであります。……!?あれ?なんであなたは私の正体を知っているでありますか!!?」
「ぶっ!……ひぃーひぃー」
彼女は笑いを押し殺そうと再び転げまわった。
また私、何か変な事を言ったでしょうか?
「決めたわ。あなたしかいない」
「な、何がでありますか!?」
「あなた。私のペットになりなさい」
彼女は私よりも2周りは大きそうな胸を私の胸に押し付けて、妖艶な紫の瞳と真っ赤な唇で怪しい笑顔を作って私を覗きこんだ。
「ぺっと?」
「そう。私のペット。大丈夫よ。私、“お気に入り”はとぉ〜っても大事にするの。永遠に幸せにしてあげる」
「……えっと。なんだかよく分からないんですが。何か嫌な感じがするのであります」
「そんな顔しないでも大丈夫よ。ちょっとあなたを私好みに改造して、飼ってあげるだけだから」
「かいぞう?」
「そう。私はもう300年も人体を魔法と科学で作り変える研究をしてきたの。ほら、部屋の周りを見てみなさい?」
彼女がそう言うと私の上半身が何かに支えられるように持ち上がった。
「っ!!?」
私は目を疑った。
その部屋の隅には何人もの少女が裸同然でぐったりと横たわっていた。
「この子はほら、全身を性感帯に変えてあげたの。見て」
そう言って彼女は力なく横たわる少女の頬をその白い指でなぞった。
「ひゃっ!?」
その瞬間、少女はビクンと痙攣しておしっこの所から白く濁った液を吹き出した。
「な!?」
「ふふ。驚くのはまだ早いわ。この子は、尿道を限界まで敏感な性感帯に改造して、膀胱の容量を何倍にも大きくしてあげ
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