あの日以来、ツバキと私は、少しずつだけれど、お互いに歩み寄って、一つになろうとしている。
もう、今となっては、私たちのお互いの夢は果たされ、ツバキもずいぶんと大人しくなった。
とは言っても、勝手に私のストレスを一人で抱え込もうとしたりするので、時々喧嘩になる。
ツバキが私を思ってくれるのは嬉しい。
でも、私としても、もう一人の私であるツバキにも幸せになってもらいたい。
そんな事を考えながら私はサバト本部の隣にある社員寮の自室に帰った。
と、そこへ。
「シェルク様?もうお仕事終わりました?」
執事服(短パン)を着たニアがやってきた。
「二ぃ〜アぁ〜?」
私が何かを訴えかける様に見つめると、
「あ…えっと…シェルク」
「ふふ。合格。もう。いつになったら奥さんの名前、ちゃんと呼べるようになるの?」
私とニアは周囲(主にクリス)の勧めもあり、夫婦になった。
魔物の結婚式には驚いた。
まさか、“夫婦そろっての初の共同作業”で“ベッド”が出てくるとは思わなかった。
ニアは失神しそうなくらい顔が真っ赤だったけど、不思議と私はそれがとっても素敵な事に思えた。
だって、私たち、こんなに幸せなんだもん。
もっとみんなに見せてあげたい。分けてあげたい。
だから、私は容赦なくニアに襲いかかった。
仕方ないよね。
だって私、魔物だもの。
あ、なんかその時のこと思い出したら、シたくなってきちゃった。
目の前には未だに「シェルク」って呼び捨てする事に照れる可愛いショタ、もといニアがいる。
うん。
ショタが執事服(短パン)着て恥ずかしそうにしていたら、それはもう「yes」のサインだよね。
もうこのショタ食べなきゃ淑女とは呼べないよね。
うんうん。そうと分かれば致し方ない。
本当に仕方なしだけどね。
私、実はショタって苦手なんだよね。
確かに私はロリコンだよ?
でもさ、ロリとショタってやっぱ一括りにすべきじゃないと思うのよね。
もうなんていうか、ロリって犬や猫みたいに、誰もが認める可愛い物の代名詞じゃない?(※ロリコン視点)
でもさ、ショタって、生えてるんだよ?
もうそれはいくら外見がかわいくても、股間にあんな危険物ぶら下がってたら別物だよね?
だってほら、みんなも犬とか猫の頭にヘラジカみたいなごつい角が生えてたらいやじゃん?
もうそれと一緒。
だから、ホントはこれっぽっちもちっともショタなんて好きじゃないけど、私は淑女だし。
もうそれは分け隔てなくかわいい物を愛でるという大義名分を展開してしまった罰っていうか?
だから、もうホントーに仕方なく、仕方なくだぜ?
………よしっ!(言い訳終了)
さぁ〜。揉むぞ〜。愛でるぞ〜。すりすりするぞ〜!
私は今日、ニアの嫁に、なるっ!
「ニアあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「わぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!?」
「うへへへ〜ニアすべすべだぁ〜ぷにぷにだぁ〜。ふもっふもだぁ〜」
「わぁぁぁぁぁ!!ぎゃあぁぁぁぁぁ!!いやぁぁぁ!!!」
「こら!暴れるな!パンツが脱がせにくいだろうが!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うへへぇ〜。ニアきゅんの一日履いた短パン。クンカクンカ」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!やめてぇぇぇぇ!!嗅がないでぇぇぇぇ!!」
「はぁはぁ。ニア。好きぃっ!!」
「あふっ!?な、なんですか?いきなり…」
「ニ〜アっ!ねぇ、しよ?いいでしょ?」
「あぅ…もう。ちゃんと休まないと明日に響きますよ?」
「大丈夫よ。私は魔物だよ?大好きなニアとセックスすればお肌ツルツル。体調万全っ!だから」
「じゃあ、せめて寝室へ」
「そうねぇ。じゃあ、その前にお風呂いこっか。いっしょに」
「ぅ…はい」
ニアはかわいい。
今ではすっかり心も体も魔物になってしまった私の事を変わらず好きだって言ってくれる。
私もニアとセックスすればセックスするほどニアの事好きになって、身体もどんどんエッチになっていく。
今じゃニアとキスするだけで軽くイっちゃうくらい。
ニアに体を触られるとどこを触られてもクリトリスみたいに感じちゃって、ニアがイク前に何度も何度もイっちゃう。
だから、いつも悪いなぁって思うけど、ニアはそんな私もかわいくて好きって言ってくれる。
ニア優しい。大好き。
「二〜ア。脱がせて〜」
「もう。子供ですか?」
ニアがじとっとした目を向ける。
「うん。私子供だよ。ニアの前では甘えん坊」
「…いや、変態だと思います……」
「あぁっ!!コラ!そんな悪いこと言うのはどの口!?」
「ふぁっふぇ、こももふぁふぉふにょひゃんふにょにほひふぁいふぁふぃふぃふぁふぇん」
(だって子供は僕のパンツの匂い嗅いだりしません)
「……じゃあ私はすっごい子供ね。うん」
「もう。でも、そんなところも嫌いになれないです…」
「そう!?(キラキラ)
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