第十話 シェルクと姫

呼吸の乱れが収まってくる
心臓の異常な高まりと一緒に
私の身体の中を暴れまわり周囲へ飛び出していた、今や私のものになってしまった魔力が吸い込まれるように身体の中を循環し始める
身体がとても軽いのは手足が縮んでしまったせいだけではないだろう

「どうかしら?新しい身体は?」

私をこんな姿に変えた天使のようにかわいい悪魔が訪ねる

「私をこんなぷにすべもふもふの幼女…ハァハァ恐ろしい姿にして…ゆ、ゆ、許さないぞぅ」

そう答えながら自分の身体を見下ろす
ぷにぷにとして柔らかそうな肉
すべすべのキメ細かな子供の肌
柔らかそうなふわふわの手足
そ、それに…ゴクリ
膨らみなんてまったくないピンクの小さな乳首があるだけの胸
ぷっくりと膨らんだ穢れひとつないスジ
ハァハァ
いや、ま、まぁ、その、あの
わ、私もその…『かわいいものを愛でる会』の淑女としてはだな、その…ハァハァ
い、いや。しかし自分がそうなるっていうのも複雑で
いや、それはそれで背徳的というか
あ、だめだ まだ笑うな まだ我慢するんだ
しかし口元がにやけてしまう
あれ?
そう言えば私バフォメットなんだよな?
あれ?
ってことはもしかしてロリショタを量産できる機能も備えてるわけで…

――ドクン

ハァハァ
ハッ!
こ、これが魔物になってしまうということなのか
この様な恐ろしい考えが思い浮かんでしまうなんて
い、いや、でもあの…かわいいって正義だよね!
って、いかんいかんいかん!
立ち去れ煩悩!
落ち着くんだ
自分の身体を見て落ち着くんだ

――チラ
――ぷに〜ん
――つるぺた〜ん
――もふ〜ん
――ジわ…

って!何ちょっと濡れているのだ私!
あ、危ない危ない
まさか自分の身体を見て欲情してしまうとは
これではただの変態ではないか
私は淑女だぞ?
あ、いや、勇者だぞ?

で、でも、ちょっとだけ…
試すぐらいは…

「おねぇちゃん」
「(――キュン)  な、なに?どうしたの?」

や、やばい!言ってしまった
なんてかわいい声をしているのだ私!
是非とも私に言ってほしいぞ!
しかしなんだこの胸の高鳴りは!?
いかん、やってみたい
猫なで声で「おねぇちゃん」って言いながらこのお姫様にすりすりしてきゅって抱き着いた後この小さな背中を彼女の胸に預けて後ろからぎゅって抱きしめられながら楽しそうに「おねぇちゃん、あのね、あのね」したい…ハァハァ

あ、こら、私の体が勝手に(棒)
ダメだって
そんなことしたら戻れなくなるって

――すりすり

「おねぇちゃん」

私はぷにぷにのほっぺをリリムのおねぇちゃんにこすりつけて甘えてみた

「な、なにかな?シェルクちゃん」

きれいなおねぇちゃん
私のおねぇちゃん
うふふ

「ねぇ、もっとくっついてもいい?」
「(ドキドキ) もちろんいいわよ?」
「わ〜い。おねぇちゃん大好き〜」

――ちょこん


とうとうやっちゃった
いや、これは身体が勝手に…

――きゅ

背中に感じる暖かさ
首のところにあたるおねぇちゃんの柔らかいおっぱい

――トクン、トクン

おねぇちゃんのゆっくりした鼓動
それを聞きながら目を閉じると、たまらなく心地よくて

「おねぇちゃん。あのね、あのね」

――ドクン、ドクン

私のちいさな鼓動がどんどん激しくなる
リリムのおねぇちゃんは人間と違ってとってもいいにおいがする

「な、なぁに?シェルクちゃん」
「わたしね、あのね。おねぇちゃんとね、もっとえっちなことしたいよぅ…」

ああ。言ってしまった
やってしまった
もうだめだ
もう戻れないや
仕方がない
こうなってしまっては…


(ロリモードon)


「あ、ちょっとシェルクちゃん!?」
「えへへ〜。おねぇちゃんの身体、いい匂いがするね…」
「や、おなかがくすぐったいよぉ」

――ポム

「おねぇちゃんのおっぱい、大きくてやわらか〜い」

――すりすり

「そ、そうかなぁ?私、姉さまたちと比べるとあんまり大きくないけど…」
「でもわたしのよりずっと大きいよぉ?それにね、もっとあったかいの」

――ふかふか
――ぷにぷに

「わたしのおっぱいもおねぇちゃんみたいに大きくなるかなぁ?」
「そ、そうね。きっといつかシェルクちゃんのおっぱいも私みたいに大きくなるわ(あれ?もとは私よりずっと大きかった様な…。あれ?でもどこからどう見ても小さな女の子だし…あれ?)」
「えへへ〜。うれしいなぁ。おねぇちゃんといっしょ、おねぇちゃんといっしょ〜♪」
「はぁうっ!か、かわいぃ…」
「ふぇ?どうしたの?」                    (ニヤリ)
「え、えっとね。うん。ねぇ、おねぇちゃんとキスしない?」
「うん!するぅ!大好きなおねぇちゃんとチューしたい!」

堕ちたな…

「あうっ!
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