おはようございます。
家を新築にしたからかぐっすりと眠れました。
そりゃあもうぐっすりと。
二ヶ月分ぐらい眠った気がします。
みんなと一緒に眠ったから全員がわたしの部屋に居ます。
私室とはなんだったのか。
とりあえずみんな起こして庭で朝の体操だ。
いっちにーさんし。
ごーろくしっちはっち。
体がゴキゴキ言わないっていいね。
羊毛で出来たベッドはこんなにも素晴らしいものだったのか。
ありがとう、ドワーフの知恵袋。
わふ子の頭をなでなで。
ありがたやー。
今日は何をしようかな。
牛乳を飲みながら考えようか。
・ ・ ・ ・ ・ ・
お出かけのお時間です。
今日の持ち物は紙とパンとりんごと道具一式です。
家の周辺だけでも地図を書いてみようと思いました。
よく考えたら森の中をじっくりと探索したことはなかったと思う。
じゃ、行ってきます。
三人は今日はお留守番。
うし子はお昼寝中。
ぞん子はわふ子に何かを教わってるみたいだった。
という訳でわたしは一人、森の中を探検するのであった。
がちゃ。
玄関開けたら目の前いっぱいに広がる緑色。
・・・ではなく、肌色が広がっていた。
んん?
どういうことだ?
なんだか柔らかくて暖かい。
ちょっと離れて見上げてみる。
じー。
黒い服を着た大きな女性が立っていた。
おおきい。
背も。
眩しいほどに弾ける二つの大きな乳房も。
前がほとんど開いている黒い服。
大きな乳房が大胆にも見えている服。
先っぽがかろうじて隠れている服。
グッドスマイル。
じー。
バッチリ目が合った。
黒い短髪で眠そうな目。
こちらをじーっと見ている。
と思った矢先。
ぱっ。
っとその女性は一瞬にして消えてしまった。
消えた。
あ、ありのままに今起こったことを話すぜ。
巨大な女性(二重の意味で)がこっちを見ているかと思ったら消えた。
な、何を言っているかわからねーと思うが
・・・長い天啓だ。
この辺で聞き流した。
ちょっとしたハプニングもあったが出発しよう。
・ ・ ・ ・ ・ ・
結論から言おう。
家のすぐ後ろに続く森を探索していたら砂漠に出ました。
距離にして大体チャンク3つ分くらいかな。
短い距離でした。
というかチャンクってなんですか。
最近はよくわからない天啓が多いな。
とりあえず砂漠に出ました。
照りつける太陽がまぶしいです。
そして暑いです。
森にいる時とは比べ物にならないくらい暑いです。
砂漠地帯に入ったとたんに気温が上がった気がします。
うぐぐ。
水を飲みながら地図を書く。
砂。
砂。
サボテン。
砂。
砂。
サボテン。
砂。
そんな感じの地図。
一面砂だらけ。
たまにサボテン。
そして砂。
何か。
何かないか。
ふらふらと歩く。
暑い。
無心に歩いていく。
砂。
砂。
砂。
サボテン。
砂。
砂。
砂岩。
砂。
うん?
砂岩?
あれは。
建物だ。
どう見ても人工物な建物だ。
やった。
建物だ。
少し休ませてもらおう。
気持ち早足になりながらそこを目指す。
・ ・ ・ ・ ・ ・
村だ。
畑があって。
村人がいて。
そこで生活している。
村だ。
汗だくで村に入ったが村の人は快く歓迎してくれた。
水と食べ物。
うまい。
キンキンに冷えた水。
うまい。
曰く、地下水を利用しているらしく冷えた水が飲めるらしい。
昔からの知恵と言った奴だろうか。
村長が言う。
村長は獣の耳をした美しい女性だ。
アヌビスという種族らしい。
犬のような肉球と耳を持ち、キリッとした表情がまたなんともミスマッチ。
かわいい。
そんなことはともかく。
この村はピラミッドを城とした、所謂城下町のような場所らしい。
しかし、余りにも辺鄙な場所にあるので来客、観光者は少ない。
同時に嫁の貰い手も少ない。
とのこと。
おまけにピラミッドの長であるファラオが食っちゃ寝生活。
お仕事しないので事業も出来やしない。
キリっとした表情のアヌビスがショボーンって顔になってちょっと涙目。
かわいい。
不意になでなで。
顔を真っ赤にして俯いてしまった。
だが口元はすっごいにやけてる。
かわいい。
年上の女性をからかわないでください。
と頭と手をぶんぶんされて払いのけられてしまった。
でも尻尾をぶんぶんふっているので嬉しかったのだろうか。
かわいい。
気をよくしてしまったのだろうか、アヌビスが付きっきりで観光案内してくれるらしい。
尻尾をぶんぶん振りながら。
・ ・ ・ ・ ・ ・
観光といっても
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