むかしむかし、とある中立国家の王国に一人の可愛い可愛いお姫様がいました
「はぁい みんなおままごとしましょう〜 アカネちゃんは げんきがいいですねぇ あらあらスフィアちゃん ないちゃだめですよ クラリスちゃんは おべんきょうすきですねぇ マリリンちゃんはおやすみですかぁ」
姫の名前はリィナと言いました
リィナはとても心優しい6歳の女の子、捨てられていた4体の人形達を拾い リィナはその人形を大切に大切にしていました
「みんなぁ ごはんですよぉ はぁいアカネちゃん ゆっくりかむですよ スフィアちゃん あらあらこぼしちゃって クラリスちゃん すききらいはだめですよぉ」
リィナはとても楽しそうに 人形達と遊びます
しかし、
「はぁい マリリンちゃん あーん…」
バッ!
「へっへっへー こいつちょっとかりるぞー!」
「あっ!おにいちゃん! マリリンちゃんをかえしてよぉっ!」
突然いじわるな笑顔で人形を奪った 男の子
__兄です____
この国の王子でリィナの兄のダンは優しい妹と違って やんちゃで暴れん坊の9才
城の中でも城下町でも やりたいほうだい暴れまわりのイタズラほうだいで みんなを困らせます
「へっへっへー! やーだね! でたな悪魔の幹部マリリン! くらえっ!正義の剣! ズビシッ!」
兄はオモチャの剣で人形をビシバシと容赦なく叩きます
「あーっ おにいちゃん!マリリンちゃんをいじめないで!! 」
「へへっ やーだね! バイバーイ!」
リィナが追いかけるも兄は意地の悪そうな満面の笑顔でマリリンを持って素早く自分の部屋に戻っていきました
「ふぇえ おにいちゃーん! えーん! えーん!えーん!えーん!」
…
……
………
そして、その夜 家族が寝静まった頃
リィナの部屋にて
ムクリ
パチ パチ
リィナが泣き疲れて眠っているその傍らで 動き始める四体の影がありました
「まったくあの兄は何なの!またリィナを泣かせて!あったまきた!」
「ふぇぇ 怖いですぅ」
「リィナはあんなに優しい子なのに あの兄ときたら!」
なんと、四体の人形が動きだし喋りはじめました
4体の人形はリビングドールでした
元の持ち主にうち捨てられ恨みの念を持とうとしたとき リィナに拾われ大事にされて救われました
元気いっぱい、おてんばな アカネ
怖がりで泣き虫な スフィア
真面目でみんなのリーダーのクラリス
そして…
「マリリン… あなた大丈夫?」
いつも優雅でおっとり優しいマリリン
マリリンはいつも兄に叩かれ 打ちつけられ 踏まれ ひどい時には水に沈められたり 逆さ吊りにされたりしてマリリンは ボロボロでした
他の三人はマリリンの事を心配しますが
「いいのよ、私達はオモチャ… 子供に遊ばれてこそ 価値があるの 」
マリリンはにっこりと笑顔を浮かべます
「遊びにだって限度はあるわ!あんな乱暴にされる様にできてないわ しかもあの兄! あなたばっかり狙って あなたの体が心配よ…」
「ふふ 私は大丈夫よ…」
マリリンは また にっこりと 満ち足りた顔で応えます
「あぁなんて健気なマリリン… できるならば私が代わってあげたい…」
「あぁん?」
「えっ?マリリン?」
「あっ! おほほほほっ! きょっ今日はもう疲れちゃって 先におやすみするわ ごめんあそばせ…」
「……… マリリン」
三人は本当にマリリンの事を心配しました
__そして次の日_____
「へっへー!かりていくぜーー!!」
「あーん おにいちゃーーん!!!」
…
……
………
_夜__
「夜になってもマリリンは帰ってきません……」
「ふえぇ 怖いよぅ 怖いけど…もう堪忍袋がブチ切れだ!」
「あのアホ兄は徹底的にこらしめないと…!」
夜になっても帰ってこないマリリンに三人はとうとうブチ切れ行動を起こすことにしました
泣き疲れ 寝入ったリィナを起こさぬ様 隠密に動き出す 三体の人形
リィナの部屋を出て 見張りの兵隊に見つからないように素早くお城の廊下を走る三つの影
そして、兄の部屋にたどり着きました
「ここね!ここにマリリンが…」
「ふえぇ はやく兄をぶちのめさないと…」
「よし、いちにのさんで飛び込むわよ」
三人はそれぞれ魔界銀製の得物をもってヤル気まんまん!警護の兵士はすでにのびてます
三人はドアの前でタイミングを合わせ
いち…
にの……
さんっ!
(んほおおおぉおぉ
#9829;)
「ちょっと待って!!」
飛び込む直前にクラリスがみんなを制止しました
「ちょっと!なんなのよ!?」
「ふえぇ 」
「ちょっと聞こえない? 私達リビングドールだけに聞こ
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