ある日突然のどかな明緑魔界の平穏が脅かされることになる、教団の勇者とその軍勢が『平和をとりもどす』と、なんの罪もない魔物娘たちに襲いかかってきたのだった
「ギャハハハハハ!」
俺は目にうつる家ことごとくに、火炎魔法を撃ち込んでいく
わざと威力は落とし、逃げ惑う下等生物供を眺める
泣き叫ぶサキュバスのガキ、必死に逃げるホルスタウロス
どいつもこいつも、い〜いリアクションでサイコーに楽しい気持ちになる
教会のクソ司祭のやつ、ようやく俺の力を認めやがって、さて初陣だぁ!神に選ばれたこの力をようやく楽しむことができるぜ
「ぎゃはっ!ぎゃは!ぎゃはははぁ!おら!逃げろ!逃げろよぉ!焼け死んじまうぞぉ!」
「うわぁ!」「きゃあー!」「ひいぃっ!」
「ギャハハハハハ!たのしー♪」
俺が獲物をいたぶって楽しんでいると
「やめろぉ!これ以上やるならば成敗してくれる!」
「我が武にて貴様の暴虐を止めてみせよう…」
「堕落させてあげます前にお仕置きが必要ですね!」
「みんなの村を…許せない!!」
と、四匹の下等生物が生意気にも、立ちはだかりやがった
確か、リザードマンと人虎、あとは堕落教とサバトって宗教に入った元人間の裏切りもんだったか?
まぁなんでもいい、無抵抗のクズばかりぶっ潰していくばかりより
ささやかな抵抗をひねり潰すのも快感だぁ♪この俺様の大いなる力さえ振るえればなぁ
なんせ、魔物ってやつは人の生き血を啜って生きる害虫みたいなやつら共らしいからなぁ!どんなにいたぶったりしても誰にも文句をいわれない
ほんと魔物ってサイコー♪
「ギャハハ!下等生物風情が!神に選ばれた勇者であるこの俺様に勝てると思ってるのかぁ?ハッ!いいだろう、俺はなんもしねぇ、なんでもいいから攻撃してきな」
「なっ!!私たちを嘗めているのか?いいだろう、受けてみろ!」
四匹の下等生物どもは一斉に攻撃してくる
「くらえ!アズライトスラッシュ!」
「激技!咆咆弾!!」
「堕ちなさい…闇の裁き!」
「マジカルエポトワリームシャワー!」
ズバババー!バゴォ!!ズババババー!!!
四人の魔物娘による一斉攻撃により辺り一面砂煙が巻き起こる!
「ふぅ、我々の最強の技を叩きこんだのだ、いくら勇者と言えど無事ではいられまい、まぁ殺さないように手加減はしたが……なっ!!?」
砂煙が払われて、そこから勇者はピンピンした様子で現れた
そして、まるで弱者をバカにするようにニヤニヤと嫌らしい笑みで魔物娘たちを眺めている
「ギャハ!今のが最強の攻撃ぃ?弱すぎて可哀想になってくるぜ…ちなみにちゃんと直撃したぜ、避けたり防いだりしてないクリーンヒット!会心の一撃ってやつだぁ!おめでとう!!…だけど…な?わかるだろ?」
「あ、ぁ、嘘…私達の…攻撃が…」
あまりにもかけ離れた力の差に四人は絶望にかられる
リザードマンは武器を取り落とし、魔女は力なく地面に座り込む、ダークプリーストは気丈に振舞っていたがその足は震えていた
そして人虎は
「うぅ、うわぁー!!」
無謀にも勇者に特攻をかけたが
「ギャハハ!遅ぇよ!」
勇者は手から衝撃波を放ち四人を吹き飛ばした
「きゃぁあ!」
村で最高の戦力であった四人が地面に倒れ伏す姿をみて村人は更なる恐怖に陥れられた
「ギャハハハハハァ!俺強ェエェエェエエー!!!」
「うぐぐ…みんな…逃げろ…うぅ」
人虎は皆にそう伝えるが、
「ばーか、そんなつまんねぇ事させるかよ」
ドン!ブゥーン
勇者が地面を思い切り踏み込むと村を覆うようにドーム状の結界が現れる
「ギャハ!これで逃げられねえぞぉ!おとなしく絶望して死ね!下等生物ども」
勇者が手に膨大な魔力を集中させていく
「あぁここで終わりなの…?まだキスもしてないのに…うああああー!」
一人のオークが絶望にうちひしがれ、それが伝染するように他の魔物娘とその夫逹も絶望していった
「ギャハハハハ、いいねぇその表情!はい!いただきましたー!(笑)じゃ、いたぶるのも飽きたし、死ね」
勇者の手から極大の火炎魔法が放たれる
しかし、その時!
ズガォーン
勇者の放った火球をまた別の火球が相殺した
「ハァ!?俺様の楽しみを奪うやつは誰だぁ?出てきやがれ!」
すると空から炎を纏ったドラゴンと男が現れ、勇者と対峙する
「なんだてめぇは?ってまぁ裏切りもんと下等生物なんだろぅがなぁ!!!」
「俺は、魔物娘と人類の希望を守る…魔法使いだ」
「ギャハハハハハ!何が魔法使いだ!魔法使いが勇者に敵うと思ってんのか!?そんなトカゲ連れて強がってんなら残念だったなぁ俺は勇者の中でも最強なんだよ!!」
「ギャハハ!上等!!せいぜいこの俺を楽しませてみやがれ!裏切
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