四つん這い河童!

カーパッパッパッ!!!!!

おら、河童のクゥだ!

オラはとーっても! つよいんだぞぉ〜!!!

おらの村じゃ誰もおらには相撲で勝てねぇ!

アカオニやウシオニだっておらには敵わないだ!
もう、村のみんなじゃおらの相手にはならないだべ

おらのこの力 こんな小さな村の中で留まらせるわけにはいかねぇ
おらのこの力をもっと広い世界で、おらがどこまでいけるか試してみてぇ

よーし! おら世界で一番強ぇ妖怪になってくっからなぁ〜!!


そして、クゥは小舟で大海に飛び出した!!!



って ところまではよかったんだけども、方向はわかんねぇし、めしも無くなってくるし、泳ごうにも海水は肌が合わなくてヒリヒリするし、もう、散々だぁ
流れ流され、海の妖怪さんにも助けてもらってようやく陸にたどり着いただべ

ひぃ〜しんどかったぁ やっぱり無計画に飛び出したのはまずかっただなぁ
まぁ無事着いたんだから良しとすっか!ナハハ

さぁこっから おらのさいきょー伝説のはじまりだぁ〜!

それから、道沿いに歩いてっとでっけえ囲いに覆われた街を発見しただべ

おっ!伝説第一の街発見だべ!
そして流れてくる空気!きっとあそこにはたくさんのつえぇ妖怪がいるにちげぇねぇ!
おら、わくわくしてきただ!



そして、クゥは意気揚々と走り出す、この後に待ち受ける運命を知らずに…



そして、街の入り口の門に着いた!
門番 
「……はい、通っていいよ!はい、次! ん?なんだい、あんまり見かけない魔物だなぁ」

おら、河童のクゥだぁ!よろしくなぁ!

門番 
「河童…?あぁまた奴隷志望かな? 正面に見える あそこの建物でね、住民登録と御主人様待ち登録ができるからね はい、通っていいよ いい御主人様と出会えるといいね!」

奴隷…?御主人様…?何言ってるんだべかあの人は…?
でもまぁいっか!どんな街なんだかなぁ?

そして、街の中に入ると
うわぁ〜すっげぇええええ〜!! 外国の街ってのはこうなってんのかぁ〜!
すげぇー 家も地面も石でできてんのかぁ!

クゥははじめてみる外国の街並みに興味津々!

くぅ〜〜〜、これが都会ってやつかぁ!おっかぁ!クゥもせれぶの一員だぁ(?)


……でも、妖怪が皆四つん這いなのはなんでだかなぁ? 都会では、はやってんだかなぁ?


クゥが首をひねっていると

「そこのお嬢ちゃん♪」

ふりむくとそこには黒い馬の妖怪のおねぇさんが立っていた

うわぁーきれーな人だなぁ、おっぱいもでっかくて憧れの都会の洗練された大人の女ってこんな感じなんだろなぁ

オッス!おら河童のクゥだぞ!

「こんにちは、クゥちゃん 私はフローラよ よろしくね♪
クゥちゃんはこの街は初めてでしょ?」

おぉ!フローラさん なんでわかっただか?

「ふふっ“見れば”わかるわよ じゃあおねぇさんがこの街を案内してあげよっか?」

ほんとに?いいのかぁ? 都会の人は冷たいって聞いたけど、全然そんなことないだなぁ
じゃあよろしくたのむだぁ!

そして、二人は他愛もない話をしながら街を回っていった
ふぅやっぱり都会はすごいだ! 途中なんだかよくわかんねぇ“グッズ” がたくさん取りそろっているお店や 有名な雌豚が住んでいる家などあんまり、意味のわからねぇ所もあったけど、この街がすげー事はわかったぞ!!フローラさんはすげぇとこ住んでるんだなぁ お嬢様みてえだし、うらやましいぞ!!

「ありがと、でもクゥちゃんはジパングからきたんでしょ?素敵なところって聞いてるわぁ ずっと昔から人と魔物がみんな仲良く暮らしてたんでしょ?すばらしいじゃない!私もいつか行ってみたいわぁ」

ただ田舎くさい所だべよ、

「まぁ住んでれば地元の良さって逆にわからないものなのよ ところで、クゥちゃんはどうしてこの街にやってきたの?ここ、ジパングからけっこう遠いわよ」

へへっ!おらはさいきょーの妖怪を目指してるんだべ!そんで田舎飛び出して、ちょっと迷っちまって色々あってこの街にたどり着いただべ

「ふーん最強ねぇ… そうだ!ウチの御主人様に会っていかないかしら?
ウチの御主人様 とっても“つよい”のよぉ
#9829; 」

えっ!?そんなに強いだべか!?

「えぇそれはもう 色んな魔物達が返り討ちにあってるんですもの」

へぇ〜!そんなにつえぇなら おらその御主人様ってヤツに会ってみてぇだよ

「決まりね!!
#9829; じゃあ着いてきて、早速案内するわ! 」

フローラさんはとっても嬉しそうにおらを案内している いい人だべなぁ

そして、しばらく歩くと、この街を案内してもらった中でも一番大きな屋敷が目に映った

うひゃぁ〜 でっけぇお屋敷だなぁ ウチの村の村長さんの家の倍以上あるべよ!!
フローラさんちは
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