『畜生!離しやがれぇッ!!!」
「よかろう・・・・・だがその前に御主に選択をさせてやろうではないか・・・・」
『何だと!?』
「さあ選ぶがよい!わらわを嫁に貰うか、貴様がわらわの婿になるか!2つに1つの選択じゃ!」
『どちらも断る!!』
「はいかYESで、若しくは喜んでと答えんかこの愚か者!」ギチギチ
『クッああああ!・・・・・・なんて理不尽な・・・』
「ククククク・・・・・どうやら力づくでも御主を我が伴侶とするにしか方法がないようじゃの・・・・」
『ええぃ、誰が貴様なんぞに!』
「わらわを嫁にすることが如何に至福であることがわからんのか?」
『戯言を言うな!』
「わらわが貴様に嫁いだからには、そうじゃのう・・・・・毎朝優しく抱きしめながら起こしてやろう。」
『なんっなんだと!』
「毎日行ってるスリムエクササイズや隊長とのヴィクトリーで鍛え上げたしなやかな身体で抱きしめながらキスをするのだ。」
「目が覚めるとお互いの鼻と鼻がくっつくくらいの距離に顔があるのだ。そして「おはよう」の声とともにそなたの唇を奪ってしんぜよう。」
『ひ、卑怯な!』
「もちろんわらわは先に起きていて歯を充分に磨いてから御主にキスをするのだ。寝起きの口臭で不愉快にはさせんよ、甘く蕩けるようなキスを存分に味わうがよい。1時間は離さんぞ。」
『恐ろしいことを・・・』
「起きたところで次は朝食じゃ。トーストとベーコンエッグ、それに温かくほんのり甘いミルクを用意しよう。もちろんベーコンはカリカリに焼いており卵は半熟のサニーサイドアップじゃ、トーストに乗せるもよいしとろーりとした黄身にベーコンを絡めて食べるのもよいぞ。」
『ええい、そんなもので!』
「おっと御主はその風貌からするとジパングの出身じゃな。ならば和食にしてしんぜよう、炊き立てのご飯・・・自家製味噌と採れたて新鮮野菜の味噌汁・・・毎朝出来立ての豆腐の冷奴・・・・活きのいいアジの開き干しに漬物も添えてやろう。」
『しまった!くぅ・・・』
「もちろん漬物はわらわ手製のぬか漬けじゃ、毎日かき混ぜておるぞ。」
『がっ・・・・・ああああぁぁっぁぁぁ!駄目だ!耐え・・・・・・られ・・・・・・』
「御主はわらわの旦那様じゃから特別に少しばかり恥らいながら「あ〜ん」で食べさせてやろうぞ。」
『・・・・ガハッ・・・・・・・・ば・・・・・か・・・な・・・・・・・・・!!?』
「どうした勇者よ?まだ一日が始まったばかりだぞ、もう降参か?」
「御主が出かけるときは行ってらっしゃいのキスをたっぷりしてしんぜよう。もちろん歯磨きは忘れておらぬぞ、甘く爽やかなキスをたっぷり味わうがいい。」
『そんな!・・・・またしてもっ!!』
「そして御主が帰ってきたら最高の笑顔で出迎えてやろう。愛しい旦那様が帰ってきてくれるならどんなに寂しくても耐えてみせよう。そしてどんなに遅くなろうとも起きていて満面の笑みで「お帰りなさい」と出迎えるのだ!」
『ぐおぉぉぉ!こ・・・これでは早く帰らないと・・・・』
「おっとこの台詞を忘れていたな・・・・・・・ご飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・シ?」
『レ、レベルが・・・・・違いすぎる・・・・」
「ふふふふふ・・・「食事」は先ほど聞かせてやったとおり愛情たっぷりまごころ増し増しの料理を食べさせてやろう、決して店屋物なぞ食べられなくしてやろう。そして「ワタシ」は最後のお楽しみだな。ならば次は「お風呂」だ!」
『う・・・・・うぅっ!』
「御主が一人で入ろうとしているときに・・・・・不意をついてわらわも乱入するとしよう。慌てふためき恥らう御主が目に浮かぶわ・・・・・そして背中を流してやろう。タオルなんぞ使わず直接素手でな!どうじゃ、まいったか!」
『そ・・・そんな無防備な状態で・・・・』
「洗いながら一日働いて疲れた身体のマッサージもしてやろう。当然風呂ではわらわも全裸・・・・・・思わずハプニングが起こるやもしれん、体制が崩れて肌と肌が密着して御主の身体をボディソープまみれのわらわのヌルヌルと這いずり回るかもしれんなぁ!偶然とは怖いものよのう」
『は、謀ったなぁ!』
「ククク・・・わらわも思わず慌てて御主のあらぬ部分を掴み、全身に巻きついて怖かったと抱きしめるやもしれん。だがお互いボディソープまみれの身体だ、あまりのヌルヌル感にその気になってしまうかもしれんぞ。」
『これでは・・・・・耐えられない・・・・・』
「さていよいよお待ちかねの夜の営みじゃぞ。」
『クソッ!・・・・・・誰が望むか!』
「クックック・・・・そう言うな勇者よ、こう見えてもわらわはベッドの上では従順じゃぞ?責めるよりも責められる方がすき
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