・リシリー・オクロット
ジパング料理を中心に様々なレシピを発表する魔界料理研究家。
斬新な発想と豊富な知識から生み出されるそのレシピは、美食家として名高いベルゼブブに「ジパング料理にリシリーあり」とまで言わしめる程である。
だが、彼はある時を境に表舞台からバッタリと姿を消す。
様々な噂がまことしやかに囁かれていたが、真偽の程は未だに不明のままであった。
しかしこの度、彼の最新の研究を記したと思しき手記が発見された。
多くの研究家や料理人達が注目し、驚愕したその内容とは……？
◇
世に魔界食材、数あれど。
その中で最も「美味い」モノを挙げろと言われれば、私は迷わずフロウケルプの葉、と答える。
この食材が多くの美食家を唸らせる程の美味と可能性を秘めている事は、魔界料理に明るい者ならば誰もが知っている周知の事実だろう。
その可能性を探るべく、私とメノハとで様々な試行錯誤を繰り返した結果を以下に記したい。
説明を忘れていたが「メノハ」とは私の愛する妻の名前だ。
ジパング出身のフロウケルプである彼女はとても気立てが良くて、公私ともに私を支えてくれる素晴らしい女性で……
失礼、主旨がずれてしまった。
私の妻の美点はまたいずれ語るとして、早速食材に関する分析を記させていただこう。
なお、この手記は公的な記録などではない為、乱筆・乱文が多分に含まれている事を明記しておく。
この手記を読んで気分が悪くなったりしても当方は一切関知しないので、そのつもりで読んでいただきたい。
・フロウケルプの葉
この食材は読んで字の如く、魔物の一種であるフロウケルプの体表に生えている「葉」だ。
見た目は海藻に酷似しており、特にジパング地方にはこの食材を効果的に使用した料理が多く伝わっている。
基本的には、彼女達の身体から切り離して乾燥させた後、出汁を料理に使う使用方法が一般的とされるが、生食・加熱問わず直接料理の具材として使う事も可能だ。
栄養素も申し分ない。
何せ「魔物」という強い生命力を有した生物の身体の一部である。
栄養満点・食欲増進・滋養強壮と三拍子揃った最高の食材だ、と断言できる。
もちろん魔界食材である以上、「あちら」の効果も抜かりない。
その効能についても、妻のメノハと共にたっぷりと「検証済み」だ。
彼女達の夫、もしくはこれから彼女達の伴侶となる全ての男性の為に下記にその素晴らしさも記載していきたい。
病みつきになるぞ、間違いない……！
覚悟しろよお前ら絶対後悔させないかr……失礼、少し興奮してしまった。
気を取り直して、早速具体的な調理法やレシピを記して行く。
まずは「前菜」としての使い方を挙げていきたい。
以下に私の考案したメニューを記載しておく。
『メノハちゃんの葉の愛液和え
#10084;
#65039;』
まずはねー、メノハちゃんのカラダに生えてる葉を切っちゃいます！
ううっ……ゴメンよメノハちゃん！
メノハちゃんの綺麗な葉を切らなきゃいけないなんて……運命って残酷だよね？
俺のお仕事は魔界料理の研究……その為には愛するお嫁さんのカラダの一部を切り刻まなきゃならない……！
えっ？ 愛するアナタの為ならそれくらい平気？
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！！
何て……何て健気なんだメノハちゃん！
もう好き！
チューしちゃう！ メノハちゃん、チュッチュ！
舌も入れちゃう！ ベロチュー、チュッチュレロレロ！
あー、メノハちゃんのヨダレ美味しい……！
いくらでも味わえるよ、コレ！
チュッチュ、ジュルジュルルゥッ、ベロベロジュルジュルルルルルルルゥッ……
(中略)
ハイ、という訳で涙を飲んで切り取ったメノハちゃんの葉！
これを細く刻んじゃいます！
トントントンと包丁でですね、適度な大きさに切ったらボウルにイン！
普通の海藻ならここで水に晒して汚れとか取るんだけど、メノハちゃんの葉に汚れとかないのでそのまま使います！
一緒に和える野菜は決まってないけど、キュウリとかが良いかな？
キュウリも雑に刻んで同じくボウルに放り込みますねー。
トントントン……ポイッと！
さてと、ここからが肝要……！
素人はここでジパングに伝わる「ポン酢」とか言う調味料で和えるんだけど、俺ほどの変t……研究家になるとですね、そんなモノ使う訳ないんですよねー！
使うのは……
そう……メノハちゃんの愛液！
ラブジュース！ オマンコ汁！ 俺にとって聖水！
ソレでですね、和えちゃう訳ですよ……！
メノハちゃんの葉を！
あー、たまんない……！
料理が完成してないのに、お口からもちんちんからもヨダレ垂らしちゃうよ、俺……！
という訳で、準備は良いかい？
メノハちゃん……！
そう、ボウルの上に膝立ちになって……じゃあ、行くよ？
メノハちゃんのオ
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