魔物娘
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#8212;異世界からの来訪者である彼女達が、全世界に認知されてはや10年。
その間、様々な出来事があったものの、今では彼女達は『普通』に日常に溶け込んでいる存在になった。
今から語るのは、そんな幸福と淫らさに満ちた世界のお話……
「失礼します……」
カララ……と扉を開けて夕暮れ時の職員室に学生服の少年が入室して来る。
彼の名前は『汐野 裕樹(しおの ゆうき)』
一週間前にこの“聖エロス学園”に転入して来た転校生である。
「良く来てくれたわね、汐野くん。
さぁ、私のデスクでお話しましょうか?」
部屋に入って来た彼にすぐさま声をかける女教師。
あらかじめ部屋の入り口で待っていたのだろう。
裕樹は目の前にいる女性の美貌に見惚れてしまう。
いつもの様に。
(ああ
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#8212;今日も綺麗だなぁ、アサナ先生……)
柔和な笑みを浮かべて、自分を見つめる碧い瞳。
褐色の肌に水色の髪。ロングの髪は緩いウェーブがかかっていて、見るものに優しげな印象を与える。
黒のチュールスカートに白のノースリーブTシャツを合わせたコーデも彼女に良く似合っていた。
ピッチリした純白のTシャツから覗くしなやかな腕……
彼女が髪をかき上げる仕草と共に、タプンタプン揺れる胸にチラチラと見える腋。
その腋を、胸を。裕樹は凝視してしまう。
無理もない。彼は思春期真っ盛りなのだ。
(いけない……! こんな風に先生を見るなんて失礼もいいところだ!)
裕樹は視線を落として、彼女の下半身に目を向ける。
黒のチュールスカートにうっすらと映るシルエットは、淫らな妄想を掻き立てる。
(きっと太ももはムチムチしてて、肉付きが良いんだろうな。
脚は腕と同じ様にしなやかでキレイで、お尻も大きくて……)
「汐野くん?
どうしたの、ぼーってして?」
裕樹はハッとして顔を上げる。
「あっ、いえ……何でもありません。
その……すみません」
「ふふっ、変な汐野くん♪」
そう言って微笑む彼女
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#8212;アプサラスのアサナは、自分のデスクに向かって歩みを進める。
裕樹もその後に続く。
他の教員の姿は無い。みんな席を外しているのだろう。
夕暮れの職員室に2人きり……
そんなシチュエーションに裕樹の胸は高鳴り……ついついアサナを視姦してしまう。
彼女が歩くたびにスカートに張り付く大きなお尻のライン。
ふわふわ揺れる髪の隙間から見える、健康的な色気を備えた背中。
彼にとって、アサナは存在そのものが理性を揺さぶる蠱惑的な存在だった。
初めて会った時からずっと目が離せなかった。
裕樹は魅入られていたのだ、アサナに。
毎晩彼女の淫らな肢体を思い描いて自慰してしまう程に。
(ううっ、僕ってこんなにスケベだったんだ……
先生の事、やらしい目で見ちゃうなんて……)
自己嫌悪に陥りながらも目線はアサナの尻を追ってしまう。
(あああ……先生のお尻、スカートの上からでも分かるくらいに大きくてエロい……!
もうこれだけで向こう10日くらいは夜のオカズに困らないかも……)
裕樹が淫らな妄想に耽っていると、あっという間に彼女のデスクにたどりついてしまった。
アサナはゆっくりと椅子に腰掛ける。その仕草もどこかいやらしい。
わざわざ前屈みになって、腕で胸を寄せる。
胸の谷間を強調した後に座席に尻を深く沈めると、胸にあてがっていた腕を離す。
タユン、タユンッ……と揺れる巨乳に裕樹の目線は自然と惹きつけられてしまう。
思わず生唾を飲み込む彼に、アサナは隣の席に座る様に促す。
「そこの席に座って?
……さてと、汐野くん。今日呼び出された理由は分かってるわよね?
見つかったかな、気になる娘……?」
椅子に座った裕樹に対して、真剣な目で問いかけるアサナ。
「それは、その……まだ、です」
俯きながらバツが悪そうに答える裕樹。
そんな彼の様子に
「そう……うーん、困ったわねぇ。
大抵の男の子は遅くても3日以内には見つかるんだけどね、お相手……」
眉を八の字にして頬に指を当てるアサナ。
ヒレ状の耳もピクピクと動いている。
自分よりも年上なのにどこか子供っぽい仕草に、裕樹の胸が高鳴る。
アサナがたまに見せる子供っぽい一面……そのギャップもまた裕樹を惹きつけて止まなかった。
セクシーで可愛い面も併せ持つ、年上の女性。
気弱で女性経験皆無の裕樹にとって、彼女は正に理想の女性なのだ。
「でもね、汐野くん。
明日になったら……“襲われ”ちゃうよ?
魔物の娘達に。それでも良いの?」
「うっ、それは……困ります」
俯いていた頭をますます下げて、完全に下を向いてしまう裕樹。
(そうだ……今日で転入して一週間
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明日になったら僕は先生以外の
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