※エロシーンですが、あんまエロくなっていません。タグ付け替えるべきでしょうか。
※『貞嘉がジパング魔物娘と絡みつつ小倉山を目指すパート』と
『織子様が名無しのテンタクルちゃんによって魔物化するパート』は
 同時進行のようですが、かなり時間差があります。

「これは…」

橋を渡り、小倉山の麓まで差し掛かった時。辛うじて牛車が通れそうなその道には、
何本もの太い糸が行く手を塞ぐ様に張り巡らされていた。

その横から、ガサガサと音がして。
「…この先に御用があるのですか?」
声に振り返って
「はい…ってうわああああああああ!!!」
肝を潰した様な悲鳴をあげ、僕はどうにか崖下に転落する事だけは避けられた。

上は白拍子かと思う程美しいが、下は蜘蛛そのものだった。

「すみません…僕、蜘蛛が昔から大の苦手で…」
「ああ…それは残念ですわ…」
「この山に…つい最近、僅かな男女の供を連れた牛車が登ってきませんでしたか?」

「ええ。――― 一向に降りてきませんがね、牛車は」
「牛車は?」
「その牛車を引いていたお方や供の女性達は何があったのか知りませんが、
物凄い形相で山を駆け下りていきましたの。
せめて殿方だけでもお近づきに…と思いましたが、そんな時間もありませんでしたわ」
「じゃあ、その中にいたお方は」
「女性の気配がしましたが…恐らく―――妖怪の眷属に」

嗚呼。
大体覚悟はしていたが、妖怪に宣告されたという事実は重かった。

「それでも…構いません」
「え?」
一瞬絡新婦が期待に満ちた表情を見せたが。
「僕は、その女性を追ってここまで来たんです」
「線の細そうな貴族の御方が…それ程までに、好いておられるお方なのですね」
「ええ。僕は、彼女が何者に変わろうともお慕い申し上げるつもりです」
「わかりました。口惜しゅう御座いますが、糸を切りましょう」

彼女は、下半身の足を巧みに動かして糸を外していった。
その糸は、粘着性の物質なのか、草木に絡みついた。
「ありがとうございます」
僕は、その絡新婦に礼をいうと、山道を再び駆け上がった。

ごほっ、ごほっ。
まずい、また咳の発作だ。
しかし、僕が絡新婦の姿を見て悲鳴を上げたり、
『蜘蛛が苦手』とか言ったりしていなかったら、
彼女は僕をどうするつもりだったのだろう?

どんどん奪われる体温を感じつつ、牛車を捜すことにした。

***

熱と疼きは、触れられていないはずの身体のあちこちに広がり始めていた。
乳の先の感覚が鋭くなり、吹く風がいつもより冷たく感じる。
そして、液を塗り込められた其処は―――ひとりでにひくつき、刺激を求めている。

最初にこの感覚を覚えたのは、斎女になってから三、四年。
初めて訪れた血の印が消えた暫く後。

その頃から歌に興味を持っていた私は、
歌集の中の恋の歌を思い浮かべる事で、俗世に想いをはせていた。
麗しい殿方との契りは、私とは縁のない世界。
きっと、世の女達は殿方の訪れを待ち、このような歌を交わし、抱き合い、そして―― そして?

ずくん。
心臓ばかりではなく、もっと下の方に疼きを感じたのだった。
身体の内部が何かを訴えているような、強烈なそれは。
私の呼吸を乱れさせ、下半身を落ち着かなくさせた。

ある一点がとても、熱くなっているのに気付いた。
そこは、『汚らしい場所だから』と、
樋箱を使う時以外は触れる事を許されなかった場所。
何がどうなっているのか、おずおずと触れてみると。

―――痺れるような、それでいて癖になるような感覚が全身を支配した。
その強烈な感覚は私を虜にしてやまず、
自分の意思では掌を其処から離す事が出来なかった。

その後乳母に、今までにないぐらい叱られた事を覚えている。
私の密やかな発作とそれに伴う密事は、誰にも知られぬようにやり過ごした。

初めて、自分の立場の真の制約を知った日だった。

「――― そろそろ限界でしょ?」
そうだ。私は発作を引き起こされたのに、それを鎮める手段を今は持たない。
しかし。

「いけません…っ!」
きっと、彼女の手を借りたら、後は人でなくなるだけだ。
「ねぇ、私は貴女を手放す気はないよ?」

それでもいい。
私は、人のままで浄土にゆきたい。

「貴女は、どうして人のままでいたいの?」
―――え?

「それは、…私は人のままでいないといけないか…ああああっ!」
其処が、強烈に疼いた。

どうか、離して。私は一人で気持ち良くなりたいの。
ねえ、お願い。

「私なら、貴女をもっと気持ち良く出来るよ?」
同時に、幾つもの突起を持つ蔦が、熱くなって爆ぜそうな其処を撫で上げた。

今まで感じた事の無い、雷撃の様な物が陰道から脳天へ走り抜けた。
下半身が、がくがくと震えた。

もう、どうなっても構わない。
「わかっりま
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