最終話



―12―

 アタシたちはすぐに主神教の教えが広まっている領地から出た。
 勇者の脅しがあったとは言え、あの男たちがまた何をしてくるかわからない。あることないこと言いふらされた結果、今度は教会の奴らが来るかもしれない。
 お父さんもお母さんも長年住んできた場所を捨てるのはとても辛そうだったけど、シャルとアタシのために別の土地に移り住むことを決断してくれた。
 シャルも決断してくれた。
「ごめんね、ルーリア。ぼくたちここから離れなくちゃならないんだ。でも、君を連れていけないんだ。ごめんね。でも、また会いに来るから。絶対に来るから。だからゆっくり休んでてね」
 墓に眠るルーリアにシャルは思いを伝えた。アタシも絶対シャルのことは守るから、ゆっくり休んでくれ。猪から命がけでシャルを守ったお前の気持ちはアタシが引き継ぐからさ。
 そうして、焼け残った物と僅かな金で町から町へ移動して、親魔物領という魔物と人間が仲良く暮らしている土地へと、私たちはついに移り住むことができた。
 最初はとても戸惑った。いままで住んでいた場所と価値観がまるで正反対だったからだ。
 アタシにとっても、お父さんとお母さんにとっても。シャルだけは全然そんなことなかったみたいだけど。
 ずっとずっと、アタシは排斥され、恐れられて生きてきた。恐れられた私が生きていく術なんて、奪うことしか知らなかった。
 魔物は凶悪で、人間を怖がらせる存在なんだとアタシは思ってた。そう振舞わなければならないのだと。
 でも違うんだ。
 ここではそうじゃない。魔物も人も、垣根なく仲良く暮らしてる。
 いや、場所なんて関係ない。最初からそうなんだ。魔物も人も一緒に生きられるんだ。
 家族になれるんだ。
 そして、ここでは単なる家族以上の関係にもなれる。

「ん、あむ、ちゅっちゅ、んんっちゅっ」
「あぁ、れろっ、ちゅちゅっ」
 啄む水音。アタシとシャルは唇を重ねて、舌同士を絡め合う。
 ここはアタシとシャルの部屋。白いシーツのベッドの上でアタシとシャルは真っ裸で抱き合っていた。
 この新魔物領について一週間も経たないうちにアタシとシャルがシテいたことがお母さんたちにバレた。というか、お母さんがこの土地の魔力に侵されてサキュバスになった瞬間、いままでシテいたこと全部を言い当てられた。
 当然アタシは慌てたけど、何故かあっさり受け入れられた。
 サキュバスになると性に関してかなり奔放になるのは知ってたけど、息子がアタシと交尾するのを認めてくれるなんてな。曰く、孫が早くみたいらしい。いや、気が早ぇって。
 まっ、なんだかんだあって、アタシたちはこうして暇があれば交尾するようになったのだ。
「ふぅふぅ、なんだ、シャル、キスだけでもう蕩けてんじゃねぇか」
「だ、だってぇ、ルーリアとチューするの気持ちいいんだもん」
「くくっ、こんなんでアソコ擦られたらお前もう指一本も動かせなくなるんじゃねぇか?」
 シャルのお尻を掴んで前後に動かす。腹の辺りで固い逸物が擦れるのがわかる。
「あうぅ、ルーリアの柔らかい毛に包まれてっ」
「へこへこ腰動かしやがって、そこはアタシのオマンコじゃねぇぞ? おへそを孕ます気か?」
 くいくいとアタシのおへそにシャルのオチンチンが引っかかる。毛に絡まってアタシの腹にもオチンチンの刺激が伝わって高揚感が襲い来る。
「あっ、あっ、あっ、ルーリアのお腹、はうぅ」
「おっとまだだめだぜ。腹に出すよりこっちのがいいだろっ」
 シャルの腰を持ち上げてずらす。結構成長はしたけどまだまだお子様なシャルのオチンチンを私の下乳に寄せた。
「ほぉら、わかるか? お前とキスして興奮して汗が止まんねぇんだ。乳周りの毛が蒸れてるのわかるだろ? おっぱいのなかはもっととろとろだぜ?」
「……ごくん」
「ここでお前のオチンチン包んでやるよ。ほら、来いよっ、シャルぅ」
 乳を寄せ、下乳の谷間だけを開く。シャルのオチンチンを誘うように何度も開けては閉じてを繰り返して、汗の弾けるぱちゅぱちゅという音を部屋中に響かせた。
「ルーリアぁ!」
「きゃんっ」
 ずちゅぅと濡れた肉の擦れる音を響かせて、シャルのオチンチンがアタシの黒おっぱいを掻き分けて侵入してきた。
 熱い肉棒がアタシのおっぱいをぐにゅぐにゅ掻き分けてる!
「あはっ、小さいのに固くていやらしいなぁシャルのオチンチン。すげぇ熱くて火傷しそうだっ!」
「はぅぅ、ルーリアのおっぱい柔らかくてふわふわであうぅ」
「ははっ、オチンチンずっぽりアタシのおっぱいに沈んじまってるなぁ。気持ちいいか? 気持ちいいよなぁ?」
 おっぱいを左右から手で寄せてぐにゅうと狭めると、シャルが「あひぃ」と嬌声を上げる。
「き、気持ちいいよぉ、ルーリアぁ」
「あははっ、気持ちよすぎて動けねぇ
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