―4―
ドラゴニア城スイートルーム。その名に相応しいとても豪奢な造りの部屋だった。
呈の尾すら全て乗るほどの、天蓋付きダブルキングサイズベッドを中心に、絢爛豪華な調度品の数々が部屋を飾っている。どれも上質な魔界銀などの鉱物など、おそらくこのドラゴニアで採れた最上級品質の原材料を、熟練の細工師らが加工したものだろう。ドラゴニア城が魔界であるからという理由だけでなく、それら全ての調度品、ベッドそれ自体に濃密な魔力が含まれており、桃色の薄い霧を部屋に立ち込ませていた。
部屋に入り、それを意識した途端、おれの頭の中は桃色の靄に包まれ、呈のことだけを考えてしまうようになる。
股間に信じがたいほどの熱と力が入り、痛いばかりに膨らんでいた。この衝動を赴くまま、隣の一匹の雌竜にぶつけたい。そんな蕩けた欲望がおれの全身を支配した。
そして、スイートルームの濃密な魔力に充てられたのはおれだけじゃなかった。
呈もおれを見つめて、淫靡な笑みで舌なめずりすると一人先んじてベッドへ行く。そして、おれを誘うように両手を広げてベッドへと腰かけ、寝転んだ。
白いシーツすらも敵わない美白の蛇。桃色の霧に彩られる呈に引き寄せられるおれはまさに食虫植物に飛び込む虫のようなもの。虫との圧倒的な違いは、おれ自身の意思で食べられたいと思ってしまっていることだ。
「はぁはぁ、呈……はぁああ」
鼻息が荒くなってしまう。呈が綺麗すぎて、可愛すぎて、美しすぎてもう早く食べられたい。
白無垢ドレスに身を纏った白蛇。花弁のようなドレスに潜り込んで、自ら食べられたい。
「お風呂入ってないけど、いいかな?」
「いいよそんなの。もう我慢できないっておれ。呈ああ、呈ッ、呈ッ」
「ああんんっ、スワローがぼくの指舐めてるっ、ちゅぱちゅぱって」
「ふーっ、ふーっ、ちゅぶぶ、はぁ、呈の指美味しい、爪の中も指の間も」
「あはっ、スワローの熱い舌でぼくの指ドロドロになっちゃうよぉ。んんっ! ぼくのちっちゃなおっぱいもみもみ、イイ! イイよっ! もっと揉んでぇ!」
舌を指先から、指の間、手の甲から手首、腕へと這わせていく。しっとりした舌触りに甘い香り。頭の奥が痺れていく感覚。もっと、もっと欲しい。
そのまま呈に圧し掛かり、おれは身体を柔らかな呈の白無垢ドレスに沈める。シルクのような心地いい肌触り、微かな起伏の呈のおっぱいの揉み心地は至福の一言。ドレスの上から手を這わせ、手の甲にびんびんになった突起を感じて、ますます興奮した。
「あぁんっ! スワロー、そこ腋だからぁ、汚いよぉ」
「汚く、ないっ、はむ、れろっ。甘酸っぱくてつるつるで美味しい」
腋を閉じようとする呈の腕の中に顔を潜り込ませる。鼻に呈の腋が密着して息を吸うと呈の匂いにおれの鼻腔は満たされた。もうそれだけで吐精してしまいそうなほど、おれのペニスは張り詰めている。
「んっ、あはぁ、乳首、くりくりってぇ……」
もう我慢できず、服をずらして呈のおっぱいを露にする。白い肌に玉のような汗を垂らす魅惑のおっぱい。起伏の頂点にある桃色の果実をおれは真っ先に頬張り舌で転がした。
呈の腰に腕を回し、身体全体を押し付ける。呈もおれの頭ががっしりと掴んでおっぱいにおれの顔をめり込ませる。
カリッ。
「あんっ! イイよっ! スワローぉ! もっと噛んでぇぼくのおっぱいっ!」
ミルクなんて出てないのに呈のおっぱいはとても甘い。それに汗も混じって甘酸っぱい。美味しい。美味しい。脳味噌がどんどん溶かされる。呈の甘い蜜毒に犯される。
はぁ、呈、呈、呈!
腰をぐいぐいとこすりつける。勃起したおれのペニスを服の上から呈のドレスに擦り付ける。堪らないもっと。
「ふふっ、解放してあげるね」
呈のしなやかな指がジッパーを下ろしていった。おれの股間がひやりとした空気に触れたのも束の間。
「ッ! うああ、柔らかくて、すごっ、包まれ、る……!」
呈の折り重なった柔らかいドレスのスカートに、おれの屹立したペニスが沈み、呑み込まれていく。シルクのような触れ心地の優しい布地がおれのペニスの皮を、まるで自在な指のように這わせて剥いていき、露になった弱点丸出しの亀頭を包み込んだ。
呈がゆっくりと腰をくゆらせると、スカートの溝が揺れて上下左右から甘い快楽の抱擁をペニスに注いでいく。
この動作だけで腰砕けになったおれは呈にしがみついて、首元に顔を埋めた。
顔をあげると淫靡に頬を紅潮させ、舌なめずりする呈がいる。長い二股割れの舌が伸ばされたかと思うと、おれの唇をこじ開けて中を犯してきた。その長い舌に吸い寄せられるように、おれの唇は呈に奪われ、すぐにぐちゅぐちゅと激しい水音を響かせる。
「むぐっ、て、い、んむっ、むりゅれろっちゅちゅっ」
顔の左右を両手で掴まれ、もう
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