さわさわ…
髪を優しく撫でられながら少し大きめの胸の中、優しさと暖かさと女性特有の香りの中で幸せを噛み締めながらゆっくりと目を覚ますマルコ
恐らくこれほど幸せな目覚めは記憶の中では一度も無かった
そしてその幸せを貪欲に貪る様に更に甘えてそれ以上の愛情を受けようともっと強く抱きつき顔を胸の中にうずめながら大きく息を吸った。
リンコ「ん…ダメだよ?そんなに甘えちゃ…んふふ…」
ダメと言う発言とは逆に嬉しそうに包み込むように擦寄ってきたマルコを抱いてに髪にキスの雨を降らせるリンコ
彼女もマルコも気付いていないだろうがその表情はジャイアントアント特有の幼い顔立ちでありながら深い自愛に満ちた独特の色気を醸し出していた。
幼さと母性、相反する魅力が混ざり合い逆にコントラストになって、より幼くそれでいながら更に魅力的に魅せる…言うなれば背徳的な美しさだった。
リンコ「じゃあ行って来るね〜」
そう言って元気に出て行くリンコを送り出したマルコは身の回りの世話を全てやると言うリンコをなだめて何とか勝ち取った食器を洗う仕事を始めた。
しばらく食器洗いをしているとドアの外からゴソゴソと物音が聞こえた
まだ完全にジャイアントアントに対しての恐怖心が消えた訳では無いマルコは居留守を使うか出るかを迷っていたが、杞憂に終わった。
突然扉が開いたのだ、怯えてビックリしながら侵入者を見て少し安心した。
リンコにそっくり(あるいは同じ顔)のアントだったからだが…万に一つの可能性にかけて聞いてみた
マルコ「リン…コ?」
リンコがノックもせず、ただいまも言わずに押し入る様に入ってくる訳は無いことは重々理解していたが反射的に聞いた。
アント1「あははwアイツはリンコって呼ばせてるんだ?」
アント2「名前まで貰って愛されてるね〜」
二人ともマルコを値踏みするように上から下まで舐めるように見ながら近寄ってきた
アント1「安心しな、その『リンコ』ちゃんのお友達だよ…ふ〜んやっぱり起きてても可愛らしい顔してるなぁ…あ!」
アント2「ホントに可愛いね〜キミ、女王様のツガイが居なかったらキミも…あ!」
二匹とも同じことに気付いたらしくスグにでも飛び掛られる勢いで迫られたのに一瞬怯んだ。
アント「あの…何か…変な事がありましたか?」怯えながら自分の全身を見るが特に異変は無い
アント1「いや、凄い…アイツの匂いがするから…驚いただけだよ、それにしてもまだツガイにもなってないのに…凄いな…」
アント2「あの子より濃いかもね〜まだ大人になりきってないから問題無いんだろうけど〜」
アント1「と言う事は私達が抱くと同じように匂いが残る訳か…後で大目玉くらいそうだけど、まぁイイか!」と言って結局抱き寄せられた。
アント2「あ〜ずるい〜私も〜!」
二人にもみくちゃにされながらリンコの匂いが体に染み付いている事が少し嬉しかったマルコだった。
マルコ「仕事はいいんですか?」
アント2の腕とリンコより大きな胸の中でソファーのように抱かれながらモグモグと二人の手土産を食べながら聞いた。
アント1「あぁ私達って仕事と言うより習性みたいなモンだから強制されないんだよサボるアントも居ないから出るか出ないかは自由なんだ…ちょっと早く代われよ」
アント2「そうなの〜だから今日は二人でご挨拶代わりにお邪魔したって訳よ〜…もうちょっと待ってよ〜」
アント1「そこの瓶は帰ってから食べてくれよな、いつもアレ(パンのようなモノ)だけじゃつまらないだろうからそれに塗って食べるんだよ…ホラもう代われって!」
アント2「スッゴイ美味しくて甘いらしいわよ〜いつもは女王様のところに持っていくんだけど少し分けてもらったの〜…もう〜判ったわよ〜セッカチなんだから」
アント2からの呪縛が解けたと思ったがすぐにアント1に抱かれるマルコ
アント2やリンコより小ぶりな少し固い胸だったがそれでもそれ特有の居心地が良さがあった。
アント1「ん、ふぅ…アイツの言ってる事が何となく判った気がするな…なんて言うかこう、ずっと撫でていたい気分と暖かい感じがなんとも…」
撫でながら頭から首筋にかけてキスするように顔を近づけクンクンとマルコの体を嗅ぐアント1
マルコ「く、くすぐったいですよ!」少し抵抗したがそれも無意味な抵抗だった…
アント1「あ〜有意義な一日だったぁ!また遊びにくるな!」
アント2「また来るからね〜あ、お土産ちゃんと食べてね〜」
グッタリしているマルコを尻目にツヤツヤと満足気に帰る二人
アントのフェロモンには思考能力を低下させる効果がある筈だったが既にそれには順応出来ておりフェロモンの匂いでボォとすることは無かったがそれとは別の意味でグッタリしていた
それからしばらくして帰宅するリンコが見たのは部屋の真ん中でグッタリしているマルコだった。
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