ピンク色の柔筒/ただ洗っているだけ

僕の名前はエドガー・フラテリー、偉大なる主神様に仕える主神教団の修道士だ。16歳のまだまだ若輩者だけど第8主神教会の一員として日々の業務を先輩方と共に頑張っている。

修道士の中でも1番下っ端な僕は教会での共同生活において洗濯や掃除、その他様々な雑用をこなしつつ、先輩達から祈りの祝詞や作法を学びつつ一日でも早く一人前の修道士になれるように頑張っている。

教会での日々の生活や仕事は正直大変だけれど、主神教団の修道士になれたことを僕の両親は大層喜んでくれたし、最近は先輩から経験を積むためだと仕事を任されることが増えてきて、昨日なんかも新しく生まれた赤ちゃんへの祝福の祈りを捧げさせて貰えたのだ。

だからこそ僕の務めている第8主神教会で僕らにとって決して行ってはならない恥ずべき行為・・・禁忌行為を犯した事例が出たことは・・・

―――――ちゃんと祝福の言葉を詰まらずにきっちり捧げられてたな!お前はやっぱり筋がいいよ!

僕に手取り足取り仕事を教えてくれた敬愛していた先輩が禁忌行為を犯したなんて・・・とてもショックだった。

その禁忌行為とは、同じ教会内の修道士と修道女同士の性行為。乱雑に脱ぎ捨てられた修道服、乱れたベッドとシーツにこびり付いた白濁とした体液・・・その行いを隠すつもりもない有様で、異変に気がついた神父様が部屋に入った時、そこには動かぬ証拠が勢揃いしていたという訳らしい。

教会内ではやはりか・・・という雰囲気に包まれている。2人は幼い頃からの馴染みであり、職場の中でも仲良く手を取り合いながら職務に励んでいたのだ・・・それが禁忌行為の言い訳にはならないけれど。

禁忌行為を犯した咎人たる2人は既に行方をくらましており、主神に対する重大な反逆行為だと指名手配までされてしまった・・・当然の事とはいえ教会内には隠し切れない動揺と不穏な雰囲気で満たされていた。

そもそも主神教団に務める修道士と修道女は非常に高い純潔が求められる。

だから現役である限りは子を成すための性行為はおろか欲に溺れる行為・・・むやみに子種たる精液を漏らすことも恥ずべき行為とされる程に気高さと禁欲が求められているのだ。

とはいえ修道士であろうとなかろうと健康で健全な男子には多かれ少なかれ性欲というものがある。僕だって修道士になる前の話だけど自分でおちんちんをいじって・・・射精してしまったこともあるし、その時の気持ち良さも知っている。

だから僕たち修道士は根本的にこの性欲を耐え忍ぶしかないのだが・・・残念なことに他の教会でも同じ様に性欲に溺れて禁忌行為を犯した事例が報告されており、それがあまりにも増えすぎているらしいのだ。

性欲を抑えつけるからだ・・・という意見もあるけれど、かと言って自ら性欲を発散するのを許可するのは結局教えに反する恥ずべき行為であり・・・教団の上層部はたいそう頭を悩ませた事だろう。

流石にこれ以上の不祥事を出す訳には行かない教団は何か対策を考えなければならなかった。そして上層部が出した答えとは・・・柔らかな素材で作られた筒を支給することだった。

その筒と共に教団本部より人員補填に5人もよこされたのは全員が見た目麗しきシスター達。

その代表としてこの筒の説明を行ってくれたシスターが告げた概要は本当に主神様に仕える僕たちがして良いことなのか疑わしいモノだった。

なんとこの道具は僕たち修道士が「おちんちんを洗うため」の専用の道具であるそうなのだ。

使い方は簡単、筒の中に専用の洗浄用ソープを入れた後、その筒の中におちんちんを抜き差しする・・・それだけだ。

説明は続く・・・この筒の中にはおちんちんを効率的かつ確実に汚れを落とす様に洗うための創意工夫が凝らされているらしく、個人差はあれど数分程この筒で丁寧におちんちんを洗えばツヤツヤピカピカになるのだが、その途中で・・・「非常に稀な事ながら、決して自らの意思では無いものの、偶然にも射精してしまう」事があるらしい。

ちなみにだが、これが世間一般的に言うオナホール・・・「女性器を模した自慰行為のための道具、おちんちんを気持ち良く擦りたてて射精する性欲処理用の筒」だと言うことを僕を含めたこの場にいる全員の修道士達は知らなかった。そういった事を知ろうとすること自体が教えに反する行為だからだ。

だからこの説明を誰一人として致命的におかしいと指摘出来なかったのだ。ちなみに僕の第一印象はどうしてわざわざあの筒でおちんちんを洗うのだろう・・・タオルで優しくぬぐえばいいじゃないかと的外れな事を考えていた。

偶然にも射精してしまう。この一言は流石に僕たち修道士を大いにザワめかせた。謙遜な先輩修道士は洗うのはともかく・・・真実を知っているのならばこの筒に挿入する事自体がダメなのだったが・・・とに
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